僅かではあるが広がる #FREEUSHIKU の輪(仲松亨徳)

#FREEUSHIKUの輪が少しずつ広がっている。

自国で迫害され日本に庇護を求めてきたにもかかわらず難民認定されなかった人などが収容されている入国管理局における人権状況は、前の記事にも書いた通りなかなか改善されることがなかった。しかし、ハッシュタグ #FREEUSHIKU のツイートや一部ではあるがメディアの報道によって、気づく人が僅かではあるが増えている。

それでも実際に現場に足を運ぶ人はまだ少ない。私と友人がそれぞれ赴いた入管への抗議と収容者への激励行動についてお伝えしたい。

6月16日(土)、港区の東京入管に再び足を運んだ。20日の世界難民の日を前に、「収容やめろ! 東京入管収容者を激励する行動」の呼びかけに応じたのだ。収容者に声が届くように移動したが、正面以外すべてに収容されているとのことで、北、東、南の三方でスピーチとコールを行った。すぐそばは品川ふ頭で、冷たい海風が吹きつける。

今回も、建物の中から「ありがとう」「がんばる」といった声が聞こえてくる。こうしたアピールが収容者のせめてもの心の支えになってほしいと思わずにはいられない。

6月24日(日)は、私の友人Kさんが茨城県牛久市の東日本入国管理センターに向かった。ここにも多くの収容者がいる。センターは地図で見ると観光名所として知られる牛久大仏の近くだが、周囲には畑しかないような場所に位置している。

この日は常磐線牛久駅から支援者による自動車での送迎があり、Kさんは20分ほど乗ってセンターに着いた。予定時刻より少々早めに抗議と激励開始。やはりここでも中からレスポンスの大きな声と指笛が聞こえてきた。抗議と激励に集まった人は最終的には100名ほどになったという。

Kさんは参加しようか迷ったそうだ。行くことによって何か良い方向に向かうのか、ただの自己満足ではないのか……。しかし、見逃し三振は嫌なのでとにかく行ってみた。そして実際の声を聞き、私たちの小さな声に絶望のなか応えてくれてよかった、むしろこちらが力をもらっているのではないか、と思ったという。呼びかけのハッシュタグ #0624牛久入管を囲もう を追うと、同じように悩んだが、行ってよかったというツイートが多く見られる。

人権状況に対して非難の声が上がり、注目が高まることを入管当局は恐れている。実際に動く人が増えることを望むばかりだが、なかなか難しいことであるとも思う。動けないが何らかの支援をしたいという人は、こちらのゆーすけさんのツイートを見てほしい。家族との連絡のための国際通話用テレホンカード「KDDIワールドスーパーカード」を差し入れようという活動だ。

Kさんは入管職員の良心に訴えたいそうだ。「仕事を免罪符にしてはいけない。あなた方は権力者でも何でもない。上に楯突くことの難しさはわかる。しかし、そこで正義を発揮できないなら人としての存在意義はない。内部告発でも何でもよい、自分のしてきたことを考えよ」と。

(仲松亨徳)