2024年4月20日
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いま、改めて憲法を考える vol.1

先月末の衆院選以降、「改憲に向けた論議の加速化」を主張する声が目立っています。選挙結果を受け、維新の会の松井代表は「来年の参院選挙までに改正案を固め、参院選と同時に国民投票を実施すべきだ」と発言。岸田首相も「党是である憲法改正…

第4回:東アジア平和のためのイニシアチブを誰が担うか(芳地隆之)

1988年秋から約1年間、北朝鮮の留学生、チェンさんとはときどき東ドイツ国立図書館のアジア・アフリカ室で会っていた。そこには約1カ月遅れで朝日新聞が届いた。インターネットがなかった時代。国際電話も満足につながらない東ドイツにおいて、…
中島京子さんに聞いた:入管行政に奪われる家族の幸せ。小説を通じて、この国の「埋もれた声」を聴く

中島京子さんに聞いた:入管行政に奪われる家族の幸せ。小説を通じて、この国の「埋もれた声」を聞く

日本で働くスリランカ人男性クマラさんと、日本人でシングルマザーのミユキさん、そして娘のマヤちゃんが家族になっていく過程を描いた小説『やさしい猫』。作家の中島京子さんは、この作品を書くにあたって出入国在留管理(入管)問題に詳しい弁…

前略 枝野幸男様 野党共闘を手放さないでください(仲松亨徳)

前略 枝野幸男様 突然のお便りを失礼します。私は立憲民主党の党員・サポーターでもパートナーでもないのですが、選挙のときに貴党公認の野党統一候補を応援していた者です。先の衆議院選挙の結果の責任を取って、枝野さんが党首を退かれると伺い…

イギル・ボラさんに聞いた:虐殺の記憶を抱えた人々は、今をどう生きているのか──韓国軍によるベトナム民間人虐殺事件と映画『記憶の戦争』

かつてベトナム戦争のさなか、米軍とともに参戦していた韓国軍の兵士らが、現地の非武装の住民たちを虐殺するという事件が起こりました。戦後も韓国では大きく取り上げられることのなかったこの「ベトナム民間人虐殺事件」を、生存者らの証言を通…

第3回:メルケルの「妥協の芸術」と西ドイツの東方政策(芳地隆之)

10月22日、アンゲラ・メルケル首相はブリュッセルで開かれた欧州理事会に出席した。2015年にドイツの首相に就任して以来、107回目になると(非公式に)言われている。今回がおそらく最後の出席となるであろう彼女は、各国の首脳らから総立ちの拍…

司法はこれでいいのか〜「司法の危機」時代を生きた経験を踏まえて〜(1)講師:阪口徳雄氏

いまから50年前の1971年4月5日、司法研修所での研修を終え、卒業式も終わったその夜に、最高裁判所の決定によって私は司法修習生を罷免されました。私はクラス委員長をしていたのですが、同じ23期修習生の中から裁判官に任官される予定だった…

司法はこれでいいのか〜「司法の危機」時代を生きた経験を踏まえて〜(2)講師:梓澤和幸氏

今年4月、阪口くんの問題を中心に、司法修習生23期の25人が集まって『司法はこれでいいのか。裁判官任官拒否・修習生罷免から50年』という本を出し、私はその編集長をしました。本を出すにあたり、治安維持法と特攻問題を研究している方か…

第2回:アンゲラ・メルケルに見る民主主義の希望(芳地隆之)

10月31日に衆議院選挙を行うことが決まった際、ぼくが思い出したのは東ドイツで行われた選挙のこと。そして、先のドイツ連邦議会選挙後の引退を表明したアンゲラ・メルケルのことだった。1989年5月7日、東ドイツで全国地方選挙があった。当時…

公園の「賑わい」ってなんだろう?──大阪の公園での民間事業者公募をめぐって(西村リユ)

そもそも、公園とはなんなのか。民間事業者を入れて商業施設をつくることだけが、「公」の役割なのか。大阪の公園をめぐる政治家の発言などから生まれた素朴な疑問を、以前にコラムで書いたことがあります。それから3年足らず。大阪府は、府下の四…