「文子おばぁ」集会を手伝って(仲松亨徳)

 8月17日、東京の参議院議員会館で「島袋文子さんを迎え沖縄に連帯する市民の集い」が開かれた。沖縄・辺野古で基地反対を貫く島袋文子さん(88歳)を東京にお招きし、お話を伺う集会だ。新聞記事やレポートもいろいろあるようなので、これを手伝った立場からレポートしたい。

 実は当初、文子さんをお呼びしないほうがよいのではと私は思った。彼女の高齢や体調を慮ってのことだ。しかし、いろいろ聞くと、文子さんは今回の集会主催者のご家族と長いこと交流され、ここ数年も年に1度はそのお宅においでになっているとのこと。三上智恵さんのアテンドと医療関係者の常駐など万全の体制でお迎えする、と聞いて納得した。

 当日は曇り空ながら、雨も降らずまずまずの天候。開始2時間前に集合し、机や椅子を並べたり、配布物を整理するなどさまざまな準備を行なう。

 1時間以上前からロビーに人が並び始めた。慌てて、開場時間を早める。文子さんの話を聴こうと、後から後からたくさんの人がやって来る。あまりの人数に、当初予定していた講堂のほか予備に取ってあった会議室へ参加者を誘導。さらに人数は増えたがさすがにもう予備はなく、急遽部屋を用意した(最終的には会議室に全員収めることができた)。

 しかし、会議室のテレビモニターに講堂の画像は行っていても音声が伝わっていないことが分かり、中継担当者が会議室と講堂を行ったり来たり。何とか復旧し事なきを得た。

 私は文子さんを辺野古の座り込み現場でお見かけし、挨拶したことはあっても、実際にお話を聞くのは初めてだった。耳をそばだてる。悲しみ、苦しみ、怒り…。裏方を務めながら、涙ぐむのを抑えられない。

 集会を終え片付けに入るが、文子さんに直接話しかけたい人が多く、なかなか次の会場である首相官邸前に参加者が移動してくれない。その気持ちはよく分かる。あれだけの心揺さぶる話を聞けば、ひとこと伝えたくなるのは人情だろう。

 文子さんもやっと車椅子に乗って議員会館から官邸前に移動。文子さんは「雨が降らなくてよかったねー」とご機嫌。おみ足は悪くて車椅子だが、本当に意気軒昂だ。到着後、官邸前でも安倍首相に対して鋭い言葉でスピーチしたことは言うまでもない。

 まさに、文子さんという平和を希求する大先輩の謦咳に接する機会であった。そのお手伝いができ、心からうれしく思っている。

(仲松亨徳)