憲法記念日を前に。「マガジン9」から読者のみなさまへ

 私たち「マガジン9」は、2005年3月「マガジン9条」の創刊以来、すでに13年以上が経ちました。細々と、しかし大胆に、そしてゆっくりと歩いてきました。何度か形態を変え、名前も「マガジン9」と改称し、内容の手直しなどを繰り返しながら、試行錯誤を経て現在に至っています。
 さまざまな問題にアプローチしてきました。もちろん、どんな試行錯誤を重ねようと「憲法9条」の非軍事・平和主義の理念を大切にしたいという考え方が私たち仲間の根底にあることは揺らぎません。
 一強独裁を続けてきた安倍政権の弊害があちこちで出てきています。トップの傲慢で不遜で恫喝的なやり方は、その元ではたらく、国会議員をはじめ、官僚たちのあり方も変えてしまったように感じます。憲法を遵守しなくてはいけない政治家や公務員たちが、もっとも憲法から遠いところにあるという現状には、心からの危惧を覚えます。
 だから…愚直に見えるかもしれませんが、私たち市民の側から「憲法を守れ」と為政者に対し言い続ける「マガジン9」の存在が、かつてないほどの重要な意味を持っているのではないかと思うのです。
 これまで、多くの著名人の連載やコラム、時の人のインタビュー、「マガ9学校」という講演会や座談会、動画配信にまで手を広げました。それらはすべて、まったくの無料配信です。
 なるべく多くの方たちに読んでほしいと思えばこそ、無料配信の方針を貫いてきたのです。「これだけの内容を持ちながら無料だというのはスゴイ」と多くの方たちからお褒めの言葉をいただいてきましたが、なかなか苦しいのが実情です。
 コンテンツの制作は、ボランティアスタッフの協力も得て、編集や更新を続けてきましたが、スタッフ人件費以外にも経費はかかります。事務所費は、ある会社の片隅をお借りしているので何とかなりますが、通信費、会議費、取材費、それに著者や出演者、講演者のみなさんには、雀の涙ほどではありますが謝礼をお支払いしています。もう少し増額したいのですが、現在のところ精一杯です。
 みなさまからのカンパを中心に、趣旨に賛同してくださる企業や個人からのご支援、そして「マガジン9」から生まれた単行本のささやかな印税、編集の請け負い、マガ9学校の参加費や「マガ9グッズ」の売り上げ…などで、これまでなんとか経費をやりくりしてきましたが、それもそろそろ限界に近付きつつあります。
 でも、こんな世の中の情勢だからこそ、まだ「マガジン9」を閉じるわけにはいきません。もっと自由にもっと平等にもっと幸せに生きられる世を夢見て、意見の発信基地を確保しておかなければならないと考えているのです。その上で、「護憲」の立場としても、踏ん張り続けたいと思っています。
 もし、あなたが同じお考えをお持ちなら、一緒に「マガジン9」を支えてくださいませんか。ボランティアとして編集その他に参加していただくことは大歓迎ですし、不定期開催ですが「マガ9学校」の運営お手伝いスタッフもありがたいです。そして何より、カンパをお願いしたいのです。ぜひ、みなさまのご支援をお願いします。度々のお願いで恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。

(マガジン9 スタッフ一同)

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