2024年4月26日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第216回:後ろ向きの世界(鈴木耕)

世界が、総じて後ろ向きになっているような気がする。21世紀が始まったころ「20世紀は戦争の世紀だったが、21世紀は冷戦後の融和の世界が幕を開けるだろう」と言われた。そうなることを、世界中の(支配層を除く)人々が感じていたに違いない。…
「言葉の海へ」鈴木耕

第215回:「呼称問題」について(鈴木耕)

「ちょっと待ってよ、こちらの心構えができるまで」と言いたくなるような高温が、このところ続いている。まだ6月だというのに、もう梅雨明けだという。この先、どうなってしまうのだろう。突然の猛暑の到来で、頭がうだっていて、なかなかうま…
「言葉の海へ」鈴木耕

第214回:これ、ヘンだなあ?(鈴木耕)

近頃、どうも「これ、ヘンだなあ?」と感じることが多すぎるような気がする。新聞を開くとそういう“ヘンだな記事”が、まず目に入る。テレビ・ニュースも、引き付けられるのは同じようなもの。例えばこんなニュース。イーロン・マスク氏といえば…
「言葉の海へ」鈴木耕

第213回:人間は、鉄砲や弾丸は食えない!(鈴木耕)

なんとも納得のいかない言葉がある。先週も触れたけれど、政府が使う「骨太の方針」というやつだ。何だ、骨太って? よく分からないので、ググってみた。日経新聞のサイトでは、こんな説明がして…
「言葉の海へ」鈴木耕

第212回:衰亡する国(鈴木耕)

6月4日の各紙は、一面で大きく伝えていた。「日本の昨年(2021年)の出生率」についての記事である。例えば、朝日新聞。〈出生81万人 少子化加速〉。2021年に生まれた日本人の子ども(出生数)は81万1604人で、データがある1899年以降で最…
「言葉の海へ」鈴木耕

第211回:少し面倒くさいけれど「裁判」の話(鈴木耕)

このところ、重要な裁判の判決が続いた。ふだん、あまり裁判なんかに関心がない人でも、新聞の第一面にデカデカと大きな活字が躍れば、おや、なんだろう? と気になるはずである。ぼくもそんなひとり。5月25日、「海外在住の日本人が最高裁判所…
「言葉の海へ」鈴木耕

第210回:議員らの好みは「れっか丼」?(鈴木耕)

行くあてのない旅をしている気分だ。何ひとつ思うように運ばない。かつて『海の向こうで戦争が始まる』(村上龍)という小説があった。海の向こうで始まった戦いの火はおさまらず、それに乗じてぼくらの国は戦いの準備を始める。大きな、勇ましい…
「言葉の海へ」鈴木耕

第209回:原発と裁判官と農業者(鈴木耕)

興味深い映画の試写DVDを観た。9月から公開予定の『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』というドキュメンタリー映画である。つまり、司法(原発差し止め裁判)と環境(農業と再生可能エネルギーの両立)の両面から、「原発はと…
「言葉の海へ」鈴木耕

第208回:憲法と世論調査(鈴木耕)

5月3日といえば「憲法記念日」である。先週は「マガ9」が合併号でお休みだったから、今回は少し遅いけれど「憲法」について考えてみたい。考える、とは言っても「改憲か護憲か」という議論に踏み込むつもりはない。その報道の仕方について考えて…
「言葉の海へ」鈴木耕

第207回:あらためて「原発」を考える(鈴木耕)

ウクライナ戦争は、もはや泥沼。軍事ジャーナリストや国際問題専門家等の人たちの間では「収束には数年かかるだろう」という意見が多い。現に23日、ぼくが司会した市民TV「デモクラシータイムス」の番組「ウィークエンドニュース」でも、田岡俊次…