2024年4月20日
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『スズさん〜昭和の家事と家族の物語〜』(2021年日本/大墻敦監督)

東京都大田区にある「昭和のくらし博物館」。昭和の庶民の日常をそのままに伝える木造二階建ての小さな家は、博物館の館長であり生活史研究家の小泉和子さんが、かつて両親や姉妹とともに住んだ自宅だったところ。本作は、その家で営まれた暮らし…

もうすぐ総選挙! あなたの一票、どう決める? みなさんに聞いてみました。

衆議院選挙の日程が10月19日公示、31日投開票と決まりました。選挙のたびに耳にするのが「政治や社会に不満がないわけじゃないけれど、一票を託したい政治家がいない」「何を基準に投票したらいいかわからない」という声。政治や選挙について気…

会社員から弁護士に転向〜弁護士業務において企業勤務経験が役立っていること〜 講師:冨永伸太郎氏

保険会社勤務を経て30代半ばで弁護士になられた冨永さんは、会社員として身に付けた能力が弁護士の業務にも生きていると感じることが多くあるそうです。当時の具体的なエピソードを交えながら、弁護士としてどんな能力や知識が大切なのか、そして…

『MINAMATA ミナマタ』(2020年アメリカ/アンドリュー・レヴィタス監督)

漆黒の闇の中に浮かぶ母と娘の入浴シーン。母は浴槽に胸まで浸かり、娘を抱いている。娘の体は硬直してまっすぐで、目は虚空をさまよっている。母は慈愛に満ちたまなざしをその娘に注ぐ。傷ついたイエスを聖母マリアが抱くミケランジェロのピエタ...

「こども庁」創設は必要か──内閣府の肥大化と教育への政治的介入の危険性を考える 寺脇研さん&前川喜平さん講演レポート

文部科学省、厚生労働省など複数の省にまたがる「こども政策」を一元化するとして、政府が創設を目指す「こども庁」。衆院選の公約にも入るのでは? と言われていますが、報道などを見ていても、その必要性がいまひとつ明確に見えてきま…

『山城知佳子 リフレーミング』(東京都写真美術館)

会場の外は白い。モニターの中の映像では、フェンスの前で女性がソフトクリームを舐めまわしている。自動ドアで会場の中に入ると、暗い。その対比が沖縄の陽射しとガマ(洞窟)の闇を連想させた。『山城知佳子 リフレーミング』は、地元沖縄を題…

『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(伊藤亜紗著/光文社新書)

著者が全盲の木下路徳さんに、いま・ここにはないものや場所について頭の中で視覚的に思い浮かべること=想像力について話したときのことだ。小学校の時に弱視学級に学び、後に失明した木下さんはこう言ったという。「なるほど、そっちの見える世…

『我らが願いは戦争』(チャン・ガンミョン著・小西直子訳/新泉社)

10年以上前、中朝ロ国境地域を移動し、中国延辺朝鮮族自治州の州都、延吉市を訪れた際、当地を拠点に貿易を営んでいるビジネスマンに、「南北朝鮮は統一すると思いますか?」と聞いたことがある。朝鮮語が堪能で、北朝鮮からの魚介類の輸入にも取…

永井幸寿さんに聞いた(その2):緊急事態条項は、「国民を守る」ための定めではない。大きすぎる濫用の危険

前回、緊急事態条項がないから適切なコロナ対応ができなかったというのはまったくの誤りだというお話をお聞きしました。では、それ以外の場合はどうなのでしょうか? 他の不測の事態──自然災害や、外部からの武力攻撃などに備えるために必要…

『極上のおひとり死』(松原惇子著/SB新書)

シングル女性の自分らしい人生とその最期の迎え方を考え、実践することをライフワークとしてきた著者の新作である。ひとりとは自由であること――著者は折に触れて語るが、それは寂しさや不安を抱えることでもある。双方を理解した上で、著者はひ…