いやー、びっくりした!
衆院選の結果だ。
開票の20時になった瞬間、続々と自民党の大物議員が落選ラッシュ!
こんなに選挙結果で興奮したのは久々だ。2009年の政権交代以来じゃないだろうか。
思えば相当長い間うっすらと絶望させられていたのだと、この結果を受け、改めて、気づいた。
選挙期間中は、これほど盛り上がりに欠ける選挙も珍しいと思いながら見ていた。突然の解散からの選挙。進まぬ野党共闘。不安要素しかなかったものの、結局は、自民党の自滅劇となった。
3年近くにわたる物価高騰と上がらない実質賃金。先進国で唯一給料の上がらない国ということが知れ渡ったこの数年。そこにコロナ禍で閉じていた国境が開き、この国の多くの人が戦慄とともに突きつけられたのが「日本はガチで貧しくなっている」という厳然たる事実だった。
日々の生活費にもヒーヒー言ってる自分たちを尻目に、外国人たちは「日本は信じられないほど安い」と3000円のラーメンや5000円の海鮮丼に舌鼓を打っている。食品も燃料費も何もかも値上がりする中、庶民は節約に節約を重ねる生活を続けているのにだ。
そんな中、明らかになった裏金問題。数千万円単位のキックバックが次々と白日のもとに晒されるなんて、庶民がブチ切れる要素がすべて詰まっているではないか。
そうして選挙終盤で明らかになった、非公認候補への「2000万円」振り込み問題。これが有権者の怒りに火をつけたのだろう。
こうしてめでたく、今回の衆院選は「自民党滅亡カウントダウン選挙」と相成ったのであった。そうして立憲民主党は議席を大幅に伸ばした。が、これは立憲民主党の政策や野田路線が手放しで賛同されたというわけではないということは釘を刺しておきたい。
自民党がダメすぎるからこその議席増であって、いわば「タナボタ」だ。そんな立憲民主党に対して、貧困問題に関わってきた身として気になるのは、やはり生活のことである。
国民生活基礎調査によると、生活が苦しいと感じているのは6割。とにかく一息つきたい、お金の心配から少しでも解放されたいという声を選挙中も多く聞いてきた。
そこで注目したいのは、「手取りを増やす」と連呼した国民民主党が議席を4倍に伸ばし、「消費税廃止」を謳ったれいわ新選組が議席を3倍に伸ばしたこと。
やはりこの辺が、賃金が上がらず、物価高騰に苦しむ人々に届いたのではないだろうか。
立憲民主党の消費税に対する姿勢はこれからどうなっていくのだろう。消費税だけではない。安全保障問題など問題は山積みだ。しっかり見守っていきたいと思っている。
ということで、衆議院の勢力図は大きく変わった。ちょっと祝杯を上げつつ、次に備えたい。