2022年1月26日
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家なき人のとなりで見る社会

小林美穂子さんが活動する一般社団法人「つくろい東京ファンド」では、生活に困窮した人たちに住まいをまず確保したうえで、居場所づくりを含めた生活を支える活動を続けています。この連載では、小林さんが日々SNSなどに綴ってきた記録などをもとに、「家なき人のとなり」にいながら見えてきた景色、考えてきたことを伝えていただきます。

第14回:年末年始の大人食堂、アンケートから見える2022年の貧困(小林美穂子)

生活困窮が原因となっていると思しき、やりきれない事件が続く。コロナ禍の閉そく感に飽き飽きしたした人々で賑わう年の瀬も、そして明るい一年を願ってカップルや家族連れが初詣に繰り出す年始も、私は東京・四谷の聖イグナチオ教会で開催され…

第13回:【保存版】生活保護申請に伴う「扶養照会」を止める方法実践編 ~申請者用、親族用~(小林美穂子)

年の瀬が押し迫った12月20日、署名サイトであるChange.orgの栄えあるチェンジメーカー・アワードの大賞に「困窮者を生活保護制度から遠ざける不要で有害な扶養照会をやめてください!」が選ばれた。便宜上、つくろい東京ファンド代表の稲葉が…

第12回:俺たちに明日はあるのか? (小林美穂子)

2021年の衆議院選挙が幕を閉じ、個人的には「まぁ、そうなるよね」「そんなに期待してなかったけど」と冷笑しながらやせ我慢をしたくても、なけなしのやせ我慢を押しのけて「なんだそれ、アホか! クソ!」とか「滅びろ!」「バルス!」みたいな…

第11回:思考停止か嫌がらせか? 運用変更後も扶養照会をしたがる福祉事務所の闇。(小林美穂子)

実に一年半ぶりに、夜道を自転車こいで映画館に出かけた。目当ては福祉関係者の間で話題となっている松竹映画『護られなかった者たちへ』。過去にこれほどまでに真っ向から生活保護を扱ったメジャーな映画があっただろうか。大スクリーンで有名俳…

第10回:中野区生活保護課の庁外移転計画と差別問題について(小林美穂子)

東京都・中野区役所新庁舎が現在建設中である。約3年後に完成が予定されている新庁舎から、生活保護課が排除されるという事実が判明してから、現場や区議会は大騒ぎになっていて、私の心の中にも嵐が吹き荒れている。経緯についての詳細は、「週…

第9回:差別、優生思想に居場所はない!(小林美穂子)

244万人のチャンネル登録者数を持つメンタリストDaiGo氏が自身のYouTubeチャンネルで、生活保護を利用する人やホームレスの人たちを侮辱し、排除する発言をした。その発言はたちまち大炎上、社会問題に発展した。スポンサーの一つが彼を降ろし…

第8回:公助さん、出番です! 官民が協働したフードパントリーの報告@中野(小林美穂子)

33℃近くまで気温が上がった7月17日の土曜日、東京都中野区鷺宮で中野区社会福祉協議会主催のフードパントリー(食料品配布と相談会)が開催された。新型コロナウイルス感染症の影響による休業や失業で生活困窮に陥り、中野区で社会福祉協議会…

第7回:僕が生きられる場所を探して(小林美穂子)

あの日、日常が変わった。数日降り続いた雨が朝のうちに止み、午後には青空が広がった。久しぶりに晴れた日曜日、映画館にでも行こうかと僕は外に出た。きらめく水たまりが鏡のように空を映している。風が首筋を撫でる。思わず鼻歌がもれるほど…

第6回:カフェ1年ぶりに再開――コロナ前と変わったこと、変わらなかったこと(小林美穂子)

4月1日に「カフェ潮の路」を再開した。カフェ潮の路は、ホームレス状態を抜け出してアパートに移った人たちの社会的孤立を防ぐ居場所であるとともに、ランチを食べに来てくれる地域住民との交流の場として、2017年4月にオープンした。しかし、…

第5回:朗報! 生活保護申請にともなう扶養照会は止められる!(小林美穂子)

生活保護申請にともない、申請者の親族に援助の可否を問う「扶養照会」がいかに百害あって一利なしかは過去にマガジン9への寄稿記事「百害あって一利なし、生活保護申請に伴うムダ作業『扶養照会』の弊害」で書いた。扶養照会は、申請者を泣かせ…