2023年5月28日
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伊藤塾 明日の法律家講座レポート

毎月、伊藤塾で行われる「明日の法律家講座」の講義の概要や要点をレポートしてお届けします。

リーガルマインドを携えて 多様なキャリアを切り開こう! 講師:菅野 志桜里氏

衆議院議員時代、憲法、外交から待機児童問題まで、国会で舌鋒鋭い質問を時の総理に突きつけていた菅野志桜里さん。議員になる前は検察官、そして現在は弁護士、一般社団法人国際人権プラットフォーム代表理事として、幅広く活躍されています。…

憲法訴訟の実務と代理人の役割を考える~旧優生保護法事件(大阪)における第二審逆転勝訴を題材としつつ~ 講師:吉原秀氏

旧優生保護法は「不良な子孫の出生を防止する」という目的のもと、疾患や障害のある方々に対して強制不妊手術を行うことを認めた法律です。近年は、被害者の方々が全国で声をあげて、国に賠償を求める裁判を起こしており、請求を認容する判決も相…

在外日本人国民審査権訴訟大法廷判決とその行く先 講師:吉田 京子氏

昨年5月25日、在外日本人国民審査権に関する大法廷判決が出ました。15人の最高裁判事全員一致による戦後11件目の法令違憲判決で、弁護士の吉田京子さんはこの訴訟を代理人として闘われました。また、昨年8月には受刑者の選挙権を制限する公職…

司法通訳の現状・課題と展望~自分の経験を踏まえて~ 講師:天海浪漫氏

コンビニで建設現場で居酒屋で、働く外国人に出会うことが日常となった日本社会。もし彼らがトラブルに巻き込まれて、法廷に立つことになったらどうなるのでしょう。憲法32条の「裁判を受ける権利」はきちんと保障されるのでしょうか。そこで欠か…

改めて大崎事件を考える~再審弁護から法制度の改革へ 講師:鴨志田祐美氏

1979年鹿児島県大崎町で起きた“身内による殺人・死体遺棄事件”とされる大崎事件。これまでに3度の再審開始決定を得ながら、検察官の不服申立てにより取り消され、一貫して無実を叫び続ける原口アヤ子さんが95歳になった現在もなお、再審請求の闘…

弁護士として自由に生きる~大手法律事務所、巨大企業、留学、パートナー、そして独立へ~ 講師:永田幸洋氏

弁護士の永田幸洋さんは、学生時代は農学部・農学研究科で霜降り和牛の遺伝子研究をしていたという異色の経歴の持ち主です。友人の影響で司法試験に挑戦、2年あまりの勉強で合格し弁護士に。大手法律事務所に所属してM&A、IPO、スタートアップ…

企業法務とは? 具体的業務と求められる資質 講師:葉玉匡美氏

葉玉匡美さんは、日本経済新聞「2008年に活躍した弁護士ランキング」企業法務部門1位に選ばれるなど大変著名な弁護士ですが、学生のころはさしたる夢や希望もなく、司法試験に挑戦して検事になったのも「成り行き」だったのだとか。その後、さま…

検察官として、弁護士として 連合赤軍事件を顧みて 講師:古畑恒雄氏

古畑恒雄さんは、1960年に検事に任官されて以来、60年以上法曹界で活躍されてきた「大先輩」です。検察官、そして弁護士として多くの受刑者と向き合ってこられましたが、その姿勢は一貫して「生まれながらの犯罪者はいない」「受刑者と私とは決し…

現場で憲法とともに歩む—若手弁護士の活動日誌 講師:熊本拓矢氏

熊本拓矢さんは、弁護士になってまだ3年半の若手弁護士です。30名弱の仲間と事務所を共同経営しながら、日々民事、刑事、家事などさまざまな事件に取り組んでいらっしゃいます。その原動力となっているのは、法科大学院時代「憲法にかかわる事件…

「湖東記念病院事件」から学ぶ 〜供述弱者の冤罪を防ぐために〜 講師:小出将則氏

大学で法学を学び、新聞記者を経て現在は精神科医の小出将則氏は、2003年に起きた湖東記念病院事件の冤罪被害者である西山美香さんの獄中での精神鑑定を行い、法律・医学・報道の「三位一体」で再審無罪へと導きました。なぜこのような冤罪事件が…