2024年6月17日
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【寄稿】アメリカの学生と『アイアム・ア・コメディアン』(日向史有監督/2022年)を観る(小嶋亜維子)

シカゴの美術大学でGlobalizing Japanese Pop Cultureというタイトルの授業を教えている。現在北米における日本語学習の動機のほとんどが「アニメ・マンガ・J-Pop・ファッションへの興味」(92.1%)であるように、実際に授業を履修する…

『医学生 ガザへ行く』(2021年スペイン/チアラ・アヴェザニ、マッテオ・デルボ監督)

原題は「Erasmus in Gaza」。エラスムスって人名じゃなかったっけと思って調べると、EUの交換留学制度「エラスムス・プログラム」のことだった。EU域内の留学制度として長い歴史をもち、映画の中の会話でも「エラスムス」がそのまま「留学」の意味...

第16回:映画『関心領域』とイスラエルのガザ侵攻(芳地隆之)

『関心領域』(2023年米国・英国・ポーランド/ジョナサン・グレイザー監督)は黒く塗りつぶされたような画面と不協和音のような音楽とともに始まる。時代は1942年。場所はアウシュヴィッツ。舞台は強制収容所に隣接する屋敷。そこには収容所所…

もう一度、伝えたい言葉たち──マガ9アーカイブス「国のために私がいるんじゃなく、私のために国がある」白井明大さんインタビュー(2023年12月23日)

「朝ドラで憲法の条文が読み上げられている……!!」。テレビの画面を見ながら、思わず涙ぐんでしまいました。話題のNHK朝ドラ『虎に翼』。戦後、主人公が新憲法──日本国憲法と出会う場面で、「個人の尊重」を定めた13条、「法の…

【寄稿】祝島と上関で核と民主主義を占う(山秋真)

2000年代から原発建設計画が持ち上がり、多くの住民が反対の声を上げ続けてきた山口県・上関町。昨年夏、その上関町で新たに、使用済み核燃料の中間貯蔵施設計画が浮上、町長がその受け入れを表明しました。長年「核」に翻弄されてきた町で、何が…

『オリバー・ストーン オン プーチン』(2017年米国/オリバー・ストーン監督)

2015年7月から2017年2月までの間、複数回にわたって行った映画監督・オリバー・ストーンによるロシア大統領ウラジーミル・プーチンへのロングインタビューである。ストーンはベトナム戦争における前線の米軍兵士たちの間の格差、人種差別などに…

冤罪を学び、冤罪に学ぶ~元裁判官の弁護士による冤罪研究・救済の取組み~講師:西 愛礼氏

ある日突然、身に覚えのない容疑をかけられ、逮捕・拘留される。無実を主張しても聞いてもらえず、ついに起訴・有罪判決へ──。そんなことが、自分や家族の身に起こったらどうしますか? 「冤罪」についての研究を続ける元裁判官で弁護士の…

伊藤真さんに聞いた:閣議決定が濫用される「国民無視」の政治。変えられるのは「憲法を持つ私たち」

「重要そうなことが知らないうちに決められていた」──近年の政治を見ていて、そんな印象を抱いている人は多いのではないでしょうか。国全体の方針が閣議決定だけで決められて、あれよあれよという間にいろんなことが変わっていき、平和主義も…

『正義の行方』(2024年日本/木寺一孝監督)

1992年2月、福岡県飯塚市で2人の小学生が行方不明になり、翌日に遺体で発見されるという痛ましい事件が起こった。「犯人」として逮捕されたのは、近所に住む50代の男性。彼は潔白を主張し続けるが、2006年に最高裁で死刑が確定、わずか2年後…

『ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義』(岡真理著/大和書房)

昨年10月7日、イスラム組織ハマスによる越境攻撃に端を発したイスラエルによるガザへの報復攻撃が始まって半年。ガザの死者は3万3千人を超え、破壊された住宅数は7万棟以上、地区面積の62%に達した。保育器が使えず息絶えようとしている新生児…