2019年2月16日
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マガ9レビュー

本、DVD、展覧会、イベント、芝居、などなど。マガ9的視点で批評、紹介いたします。

『福島は語る』(2018年日本/土井敏邦監督)

「私自身は福島産のものを食べて応援したいけれど、孫にはちょっと……」このねじれた感情を抱えつつ8年。「甲状腺被爆の隠された真実」「個人被爆線量論文を巡る疑惑」などが浮上して、答えが...

『機密費外交 なぜ日中戦争は避けられなかったのか』(井上寿一/講談社現代新書)

1945年8月15日の降伏に先立って日本政府は機密費文書の焼却を決めた。その日以降、陸軍省や霞ヶ関の官庁街から同文書を燃やす煙が立ち上が...

『障害者の経済学』増補改訂版(中島隆信/東洋経済新報社)

岡山県倉敷市で障害者の就労支援のための事業所を運営する会社が経営破綻し、障害者約170人を解雇されるというニュースが流れたのは今年の3月だった。中央省庁による障害者の雇用数の水増しが...

『限界の現代史 イスラームが破壊する欺瞞の世界秩序』(内藤正典/集英社新書)

30年ほど前にベルリンで知り合ったパレスチナ人男性の両親は中東戦争でパレスチナを追われ、難民としてシリアに入ったという。ダマスカスで生まれ..

『私説 集英社放浪記「月刊明星」「プレイボーイ」から新書創刊まで』 (鈴木耕/河出書房新社)

「あとがき」に登場する、本書を企画した刈部謙一さんに再会したのは2017年の秋だった。初めて会ったのは2005年初頭、マガジン9の前身、「マガジ...

『戦争なんか大きらい!~絵描きたちのメッセージ』(子どもの本・九条の会/大月書店)

絵本は、子どもだけではなく大人も読むものになって久しいが、それでもやはり、子どもの読書の入り口であることには変わりない。そして、子どもた...

『共犯者たち』(2017年韓国/チェ・スンホ監督)

映画が始まってすぐに、打ちのめされた気分になった。すぐ隣の国で数年前、こんなことが起こっていたのかという衝撃。そして何より、「どうして日本では、これができないのだろう」という、絶望に...

『富山は日本のスウェーデン 変革する保守王国の謎を解く』(井手英策/集英社新書)

このタイトルを読んだ方の少なからずは、富山県が手厚い福祉政策を行う自治体だと思われるのではないか。実際、富山県とスウェーデンには共通点が...

『私にも絵が描けた! コーチはTwitter』(木内みどり/小さなラジオ局出版部)

とても愉快な本に出会った。「マガ9」でも「木内みどりの発熱中!」というコラムをお書きになっている木内さんの、なんとも不思議な“画集”です...

『榎本武揚』(安部公房/中公文庫)

安部公房の作品には、国家をはじめとするあらゆる共同体のあり方に疑問を投げかける小説や戯曲が多い。そこでは絶望と希望が紙一重で語られ、『第四間氷期』に見られるようSF的要素、『棒になった