2019年12月7日
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マガ9レビュー

本、DVD、展覧会、イベント、芝居、などなど。マガ9的視点で批評、紹介いたします。

『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』(大木毅著/岩波新書)

1939年8月23日に締結されたドイツとソ連の不可侵条約は世界を驚かせた。不倶戴天の敵同士と思われた両者が互いに手を結んだからである。その3年前にドイツと防共協定を結び、ソ連を仮想敵国とみ...

『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』(2018年韓国/ユン・ジョンビン監督)

韓国軍の将校パク・ソギョンは国家安全企画部のチェ・ハクソン室長よりスパイとして北朝鮮へ潜入することを命じられる。ミッションは同国の核開発の実情を探ることだ。パクは優秀な軍人だったのだ...

『ジョーカー』(2019年米国/トッド・フィリップス監督)

『バットマン ダークナイト』でのジョーカーの登場は鮮烈だった。冒頭、銀行強盗を企む、ピエロのお面をかぶった男たちが周到に準備を進める。しかし、各人は仲間を殺して金を一人占めしようと考...

『幻の東京オリンピック 1940年大会 招致から返上まで』(橋本一夫著/講談社学術文庫)

IOC(国際オリンピック委員会)委員として東京へのオリンピック招致に尽力した嘉納治五郎と副島道正は、「事変」として宣戦布告なくして始まった日中戦争が泥沼化し、国際社会の日本に対する批判…

『「居場所」のない男、「時間」がない女』(水無田気流著/日本経済新聞出版社)

近年、子どもの声がうるさいという住民の苦情が増えているという。とくに高齢の男性からだ。自宅に近くに幼稚園や保育園をつくることに反対したり、コミュニティセンターへの小学生以下の出入りを...

『へいわってどんなこと?』(浜田桂子著/童心社)

日中韓三カ国の絵本作家たちが、国境を越えて交流を重ねながら、「平和」をテーマにした絵本を制作・出版するという「日・中・韓平和絵本プロジェクト」。その第一弾のうちの一冊として、2011年...

『金子文子と朴烈』(2017年韓国/イ・ジュンイク監督)

人力車を引いて生計を立てながら、詩を書いている朴烈、彼の詩「犬ころ」に心を奪われ共同生活を提案した金子文子。朝鮮人として、親に捨てられた子どもとして、日々差別にさらされる2人の生活は...

『ふるさとって呼んでもいいですか 6歳で「移民」になった私の物語』(ナディ著/大月書店)

ナディさんがイランから日本へやって来たのは6歳のときのこと。それから現在に至るまでの生活を書いた本書には、「普通」に暮らしている、即ちマジョリティの日本人には考えられない“壁”が次から...

『新聞記者』(2019年日本/藤井道人監督)

歯切れが悪い。全体のトーンは暗く、語り口は抑揚に乏しい。物語が進むほどに気分は滅入っていく。深夜の東都新聞社に大量のファクスが届くところから物語は始まる。政府による大学新設計画。それ...

『オウム真理教 偽りの救済』(瀬口晴義著/集英社クリエイティブ)

2018年7月、オウム真理教元代表・麻原彰晃ら13人の死刑が執行されてから1年が経つ。本書は、死刑という形のひとつの区切りを迎えて、社会を大きく揺るがしたあの一連の事件をとらえ直し、まとめ...