2018年10月22日
ホーム マガ9レビュー

マガ9レビュー

本、DVD、展覧会、イベント、芝居、などなど。マガ9的視点で批評、紹介いたします。

『富山は日本のスウェーデン 変革する保守王国の謎を解く』(井手英策/集英社新書)

このタイトルを読んだ方の少なからずは、富山県が手厚い福祉政策を行う自治体だと思われるのではないか。実際、富山県とスウェーデンには共通点が...

『私にも絵が描けた! コーチはTwitter』(木内みどり/小さなラジオ局出版部)

とても愉快な本に出会った。「マガ9」でも「木内みどりの発熱中!」というコラムをお書きになっている木内さんの、なんとも不思議な“画集”です...

『榎本武揚』(安部公房/中公文庫)

安部公房の作品には、国家をはじめとするあらゆる共同体のあり方に疑問を投げかける小説や戯曲が多い。そこでは絶望と希望が紙一重で語られ、『第四間氷期』に見られるようSF的要素、『棒になった

『羊の木』(2017年日本/吉田大八監督)

山上たつひこ原作、いがらしみきお絵による原作漫画が、エログロなユーモアをまぶしながら描く一地方都市での不気味な出来事をどう映像化するのか、という当方の関心に対して、作り手は原作を換骨奪胎し、新しい世界を描いてみせた。原作の..

『Workers 被災地に起つ』(2018年日本/森康行監督)

私みたいなちゃらちゃらした者が生き残って、本当に生きててほしかった人が亡くなった――東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた岩手県大槌町で、地域共生サロン「ねまれや」を立ち上げた...

『焼肉ドラゴン』(2018年 日本/鄭義信監督)

同名舞台を見る機会を何度か逸していたので、せめて映画でと足を運んだ。『ALWAYS三丁目の夕日』が東京タワー完成間近の日本人を描いたとすれば、この作品はそれから十数年後、大阪万博前後の...

『ゲッベルスと私』(2016年オーストリア/クリスティアン・クレーネス、フロリアン・ヴァイゲンザマー、オーラフ・S・ミュラー、ローラント・シュロットホーファー監督)

ルンヒルデ・ポムゼルが鮮明なモノクロ画面に登場した途端、彼女の顔に刻まれた皺の陰影に釘づけになった。撮影当時、103才。彼女はヨーゼフ...

『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む 日本の大学生は何を感じたのか』(ヨーラン・スバネリッド 鈴木賢志+明治大学国際日本学部鈴木ゼミ 編訳/新評論)

タイトルのとおり、メインになっているのはスウェーデンの小学校高学年(に当たる学年)で使用されている社会科教科書の翻訳(抜粋)。合間合間に...

『万引き家族』(2018年日本/是枝裕和監督)

先日、ある政治家が「赤ちゃんはママがいいに決まっている」と発言したニュースに接した際、「赤ちゃんがあなたにそう言ったのですか?」と尋ねたくなった。あげつらっているのではない。本作品で...

『シルバー・デモクラシー 戦後世代の覚悟と責任』 (寺島実郎/岩波新書)

日米関係の本質が衆目にさらされるという点に限っていえば、米国の大統領がドナルド・トランプでよかったと思う。彼の言動からは、米国の対日外交は自国の利益に従って行われているに過ぎす、日米...