2021年12月7日
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立憲政治の道しるべ

憲法によって国家を縛り、その憲法に基づいて政治を行う。民主主義国家の基盤ともいえるその原則が、近年、大きく揺らぎつつあります。憲法違反の発言を繰り返す政治家、憲法を無視して暴走する国会…。「日本の立憲政治は、崩壊の危機にある!」そう警鐘を鳴らす南部義典さんが、現在進行形のさまざまな具体的事例を、「憲法」の観点から検証していきます。
*掲載から1年を経過した『立憲政治の道しるべ』のコラムは公開しておりません。ご了承ください。

第172回:”実現本部”への看板替えでも、憲法改正論議の沈滞は続く(南部義典)

去る11月19日、自民党の最高意思決定機関である総務会が開かれ、総裁直轄の機関である「憲法改正推進本部」を「憲法改正実現本部」と改組することが決まりました。「推進」から「実現」と言い替えると、憲法改正論議があたかも順調に進んできて、…

第171回:野党新勢力で、寂びた政治文化を変えてほしい(南部義典)

第49回衆議院議員総選挙が終わりました。参議院の通常選挙(3年に一度)は半数改選ですが、衆議院の場合は議員が総入れ替え(全員が新しい身分を得る)となるため、特別国会の召集(11月10日)を控えた今の時期が手続的に最もバタバタします。議…

第170回:ウィシュマさん最期の映像を、衆参法務委員会(秘密会)に開示すべき(南部義典)

2021年3月6日、名古屋入国管理局の施設内で死亡したウィシュマ・サンダマリさん(享年33)の事件について、一定の進展がみられました。ウィシュマさんの遺族は現在、弁護士に委任して国家賠償請求訴訟を提起する準備に入っていますが、その証拠...

第169回:日本人は、ハードなロックダウンに耐えられるのか?(南部義典)

ニュージーランド(NZ)では、8月17日に1名の新規陽性者が見つかり(オークランド在住の58歳男性)、同日深夜以後、ロックダウン(都市封鎖)の措置が講じられています。約半年ぶりに市中感染が明らかになったわけですが、18日は9名、19日は…

第168回:議員を辞めさせることの苦労、困難さを痛感する(南部義典)

2013年2月3日、広島市安佐北区で一件の住民投票が行われました。それは、同区選出の正木篤(まさき・あつし)広島県議会議員の解職請求(リコール)の賛否を問うもので、賛成45,812票、反対1,969票という結果が確定し(投票率39.3%)、...

第167回:国会議員歳費法の改正 “先送り”という重罪(南部義典)

国会の会期末(6月16日)まで残り1週間です。河井案里元参院議員(2月3日辞職)らの選挙買収事件をきっかけに、裁判で当選無効が確定した議員の歳費(過去支給分の全部または一部)の返還などを実現させるため、歳費法(国会議員の歳費、旅費及び…

第166回:国民投票法改正案 参議院では“修正部分”を集中議論せよ(南部義典)

参議院憲法審査会はきょう(5月19日)から、国民投票法改正案(第2次)の審査を開始します。今回の改正案は、2016年公職選挙法改正で実現した、有権者にとっての投票環境の向上等を図る7つの施策(①選挙人名簿の閲覧制度への一本化、②出国時…

第165回:ニュージーランドの国民投票運動団体が提出した “支出報告書” の内容(南部義典)

第157回「ニュージーランド国民投票法に学ぶ “広告規制”」(2020年8月5日掲載)では、当時9月19日に予定されていた国民投票について、2つの案件(①娯楽用大麻の合法化の賛否、②積極的安楽死の合法化の賛否)の概要と、日本にはみられない広…

第164回:第二の“河井案里” を絶対つくらない。歳費等不支給の制度化を急げ(南部義典)

「この度、一身上の都合により、議員を辞職致したいので、御許可くださるようお願い申し上げます」2月3日午後6時すぎ、参議院本会議の冒頭、河井案里議員(公職選挙法違反事件の刑事被告人)の辞職願が朗読されました。議員が辞職するには所属す…

第163回:“疫病退散”願掛けのような緊急事態宣言(南部義典)

「もはやコロナ禍が時代や国家を支配している」というのは錯覚でしょうか。私は令和3年というより「コロナ2年」を迎えたような感覚で、新年を迎えました。正月気分にさえ至らないまま一年が動き始め、あす(7日)には国の緊急事態宣言が再発令…