2021年10月21日
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岸本聡子

岸本聡子
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きしもと・さとこ:環境NGO A SEED JAPANを経て、2003年よりオランダ、アムステルダムを拠点とする「トランスナショナル研究所」(TNI)に所属。経済的公正プログラム、オルタナティブ公共政策プロジェクトの研究員。水(道)の商品化、私営化に対抗し、公営水道サービスの改革と民主化のための政策研究、キャンペーン、支援活動をする。近年は公共サービスの再公営化の調査、アドボカシー活動に力を入れる。著書に『水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと 』(集英社新書)

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第19回:高騰する民間賃貸にNO! 住民投票で変革を起こす「ベルリンっ子」(岸本聡子)

9月末に行われたドイツの連邦議会選挙には「ポスト・メルケルのドイツはいかに」と、注目が集まった。結果的には16年ぶりにドイツ社会民主党が返り咲いて第一党に。緑の党も躍進、保守(キリスト教民主・社会同盟)は第二党となった。社会民主党…

第18回:「命の経済」の回復~資本主義を問うフェミニストの視点から~(岸本聡子)

この連載の第15回で欧州グリーンディールの弱点を論じた際、最後に「フェミニスト・グリーンニューディール」が各地で芽生えていると書いた。インドの開発経済学者ジャヤティ・ゴーシュ(she/her)の言葉を振り返りたい。「世界規模で、グリーンだ…

第17回:新型コロナウイルスのワクチンは「グローバル公共財」か(岸本聡子)

新型コロナウイルスワクチン接種の招待と案内が届いた。事前に行政から年代別時期予測が出ていたが本当にそのとおりで、この度はベルギーの行政機構のスピードと機能に感心する。ネットでの予約も多言語で簡潔、2回目の予約も同時にできた。いっ…

第16回:アルゼンチン・ロサリオ:農と食、流通のミュニシパリズム的な革命(岸本聡子)

いま日本や韓国では、有機野菜や有機米と学校給食がつながって「学校給食革命」が起こっている。フランスでは、ランス、グルノーブル、ムアン=サルトゥー、そしてパリでも、近郊有機農家が学校給食に栄養価の高い地元産食材を提供している。地域...

第15回:闇か、希望か―分岐点に立つ欧州グリーンディール(岸本聡子)

「欧州グリーンディール」(EGD)が発表されて1年と少しがたった今、市民の立場から批判的な検証をしなくてはいけない数々の出来事が起こっている。化石燃料産業やアグロビジネスは虎視眈々とEGDを狙い、台無しにするどころか、利用して公…

第14回:ミュニシパリズムとEUグリーン・リカバリー(岸本聡子)

「Munisipalise Europe」(ヨーロッパをミュニシパリズムで民主化する)――自治から住民目線のラディカルな政治を志向する「ミュニシパリズム」と「ヨーロッパ」(もしくは欧州連合)は、ちぐはぐな組み合わせに思えるかもしれない。ともかく、…

第13回:平均年齢44歳の新内閣。分断を越え、政治をアップデートできるのか(岸本聡子)

少し乱暴な比較になるが、日本の自民党とベルギーのN-VA(新フラームス同盟)は私にとって存在が似ている。どちらも同じくらい大っ嫌いなのだが、そのことを自分と社会観の近しい人とは激しく共感し合える一方で、自分のサークルを一歩出ると気軽…

第12回:フランス地方選挙で起きた「躍進」――市民型選挙の戦い方を学ぶ(岸本聡子)

フランス地方選挙の決選投票は、新型コロナウイルスの影響で3ヶ月ほど延期されたが、2020年6月末に実施された。3月中旬の第1回投票で議席が確定しなかった4820市町村の地方議会議員と市長が選出…

第11回:自治体からのグリーン・リカバリー:ブダぺスト、プラハが物申す(岸本聡子)

ロックダウンの解除が進み、6月15日にはEU内の国境も無制限ではないが、ほぼ開いた。私が住むベルギーでも、3カ月ぶりに近所のカフェのテラスでビールが飲めるようになった。前回のコラムで、コ…

第10回:パンデミック後の社会:経済と環境を同時に回復させられるか(岸本聡子)

私が働く市民運動のためのシンクタンク「TNI」は、4月の初めから「コロナ危機:国際主義の対応」と題して毎週水曜日にオンラインセミナーを開催してきた。毎回、テーマに沿った4~5人の専門...