2024年4月24日
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岸本聡子

岸本聡子
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きしもと・さとこ:環境NGO A SEED JAPANを経て、2003年よりオランダ、アムステルダムを拠点とする「トランスナショナル研究所」(TNI)に所属。経済的公正プログラム、オルタナティブ公共政策プロジェクトの研究員。水(道)の商品化、私営化に対抗し、公営水道サービスの改革と民主化のための政策研究、キャンペーン、支援活動をする。近年は公共サービスの再公営化の調査、アドボカシー活動に力を入れる。著書に『水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと 』(集英社新書)

第11回:自治体からのグリーン・リカバリー:ブダぺスト、プラハが物申す(岸本聡子)

ロックダウンの解除が進み、6月15日にはEU内の国境も無制限ではないが、ほぼ開いた。私が住むベルギーでも、3カ月ぶりに近所のカフェのテラスでビールが飲めるようになった。前回のコラムで、コ…

第10回:パンデミック後の社会:経済と環境を同時に回復させられるか(岸本聡子)

私が働く市民運動のためのシンクタンク「TNI」は、4月の初めから「コロナ危機:国際主義の対応」と題して毎週水曜日にオンラインセミナーを開催してきた。毎回、テーマに沿った4~5人の専門...

番外編(上):【オンラインで聞きました】公共サービスを守り、不安定雇用をなくす:コロナ危機後に必要な変化(岸本聡子)

前回のコラム「コロナ危機下で人々の暮らしをどう守るのか」を、〈コロナ危機から環境的・社会的に持続不可能な現代社会が学ぶ教訓はあまりにも大きい。次回の原稿でこのテーマをもう少し掘り下げ...

番外編(下):【オンラインで聞きました】「経済補償のポイントは?」「緊急事態宣言は必要?」マガジン9スタッフとの質疑応答(岸本聡子)

4月12日にベルギー在住の岸本さんとマガジン9スタッフでウェブをつなぎ、新型コロナウイルス(以下、コロナ)危機によるヨーロッパの状況、そこから見えてくる日本を含めた世界の課題について伺...

第9回:コロナ危機下で人々の暮らしをどう守るのか(岸本聡子)

コロナウイルスの感染拡大防止のため、ロックダウン(封鎖措置)になってから2回目の日曜日の今日(3月29日)。ベルギーではまだコロナウイルス感染患者数のピークが見えず、ロックダウンは4月19日まで延長された。すでに2週間、食料品を売る...

第8回:コロナ騒動のなか、あえて難民危機と国家について考える(岸本聡子)

昨年の夏、ニナが亡くなった。デンマークのケアハウスで暮らしており、心不全で息を引き取っていたのを朝、看護師さんが発見した。ニナはデンマーク人で私のパートナーの母親、つまり義理の母だ。...

第7回:再公営化の最前線発表~アムステルダム市と「公共の力と未来」会議~(岸本聡子)

昨年、2019年は世界各地で起きている「(再)公営化」について2年ぶりの調査に明け暮れていた。そして、年末の12月4、5日にはオランダ・アムステルダム市で、この調査結果を発表する国際会議を開...

第6回:イギリス混迷のなか、労働党大会にみた市民の力(岸本聡子)

イギリスがEU離脱をめぐり数年にわたって迷走し、混迷を深めている。保守党の現首相ボリス・ジョンソンは、EU離脱期限である10月末を前に「合意なき離脱」をごり押ししようと8月末で議会を閉会...

第5回:選挙ラッシュを終えて、スペイン地方革新政治の行方(岸本聡子)

5月最後の週末、5年に一度の欧州議会選挙が行われた。私が住むベルギーでは国政選挙との合同だったが、私は欧州議会も国政選挙も選挙権がないので(市レベルの選挙権のみあり)主権者としてのパワーが..

第4回:ベルリン住宅革命前夜(岸本聡子)

新しさと古さが混ざり合うドイツ首都ベルリン。自由で、刺激的な雰囲気はアーティストやクリエーターをマグネットのように引き付け、コスモポリタンな文化発信都市であり続けている。それでいてベ..