Posted by 鈴木耕
言葉の海へ
第258回:沖縄は今(鈴木耕)
鈴木耕 -
ツイッターを見ていたら、思わず胸がつまった。大袈裟太郎さんがツイートにあげてくれた映像が、あまりに悲しく切なかったのだ。3月18日、沖縄の石垣島で、自衛隊駐屯地(基地)へのミサイル弾薬搬入が始まった。反対する人たちが搬入を阻止しよ…
言葉の海へ
第257回:「改正」と「改定」(鈴木耕)
鈴木耕 -
かつて「60年安保闘争」という巨大な市民運動が盛り上がったことがあった。年号が示す通り1960年のことである。岸信介首相による「日米安全保障条約改定」に反対する市民、労働者、学生、それに商店主や農業者までが加わった、一大国民運動であっ…
言葉の海へ
第256回:『新篇 秋田音頭』(鈴木耕)
鈴木耕 -
ぼくのふるさとの民謡に『秋田音頭』というのがある。なんとも陽気な(というより能天気な)歌である。ほとんどメロディはない。ただ景気のいい秋田弁が、まるでラップ・ミュージックのように次々に飛び出す。そう、これはジャパニーズ・ラップの…
言葉の海へ
第255回:気球騒動記(鈴木耕)
鈴木耕 -
ずいぶん前のことだけれど、浅田美代子さんというアイドルがいた。彼女のデビュー曲が『赤い風船』だった。やや頼りない歌唱力が逆に魅力になって(?)大ヒットした。ぼくはそのころ芸能雑誌の編集者だったので、彼女とはずいぶん親しくしてい…
言葉の海へ
第254回:ヘリクツセブン!(鈴木耕)
鈴木耕 -
なんだか理屈の通らない世の中である。というより、屁理屈ばかりが大手を振って罷り通る。それが日本の政治の世界である。「無理が通れば道理が引っ込む」という。最近の岸田政権のやることは、無理の無の字が勢揃い。道理なんか虫眼鏡で探した…
言葉の海へ
第253回:改めて、原発について(鈴木耕)
鈴木耕 -
立春を過ぎたけれど、まだまだ寒さは厳しい。その厳しさに輪をかけるのが電気料金の高騰だ。すでに北海道などでは、毎月の電気代が10万円超という家庭も出ているという。電力会社の勧めに乗って、オール電化住宅にしてしまった家庭では、泣くに泣…
言葉の海へ
第252回:戦争を知らない議員たち(鈴木耕)
鈴木耕 -
なんだか地球が怒っているような気がする。猛烈な寒波が日本列島を襲い、一方ヨーロッパでは時ならぬ高温が続いているという。まさに地球の地軸が狂い始めているような感覚に襲われる。そんな中でも戦火はおさまらない。こんな時に、戦争なんかし…
言葉の海へ
第251回:ぼくの個人的(アホらしい)抵抗運動(鈴木耕)
鈴木耕 -
「大寒」を過ぎて、寒さは一層厳しくなってきたような気がする。こんな時、やっぱり嬉しいのは熱燗だよなあ。日本酒好きのぼくにとっては、寒波を乗り切るいちばんの味方である。きりたんぽ鍋に秋田の地酒……黄金のバッテリーです。ところで、ぼく…
言葉の海へ
第250回:不同意の意思を示さなければ同意とみなす? そんなバカな!(鈴木耕)
鈴木耕 -
なんと、このコラム「祝 連載250回!」なのであった。よく続いたなあ。書かせてくれている編集部もエライけれど、読んでくれている(ごく少数の)読者の方たちにも、感謝の意を表します…。ほんとうにひどい世の中だけど、みなさんへの感謝を込…
言葉の海へ
第249回:吹けば飛ぶよなぼくの税金だけれど…(鈴木耕)
鈴木耕 -
年が明けた。東京は、元旦もからりとした青空だった。だがぼくは、からりとした気分にはなれなかった。多分、ぼくでなくても、晴れやかな気分で新年を迎えた人は少ないのではないかと思う。年賀状、もう一線を退いて久しいぼくにでも、今年も80枚…