2024年3月19日
ホーム 著者 Posted by 鈴木耕

鈴木耕

鈴木耕
296posts
すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。

Posted by 鈴木耕

「言葉の海へ」鈴木耕

第301回:山本太郎バッシング⇒ボランティア迷惑論(鈴木耕)

 毎日新聞のオピニオン「論点」(3月8日)が、能登半島地震のボランティアについて特集していた。3人の“識者”が登場して、【ボランティア「控えて」】という現象についてコメントを寄せていた。それぞれに、なるほどね、というコメントで面白…
「言葉の海へ」鈴木耕

第300回:変な言葉のほうになってございまして、これ以上の文章は控えさせていただきます(鈴木耕)

テレビニュースを見ていて、なんじゃこりゃ? と思った。最近は、大学生の就職状況が好転し、学生側が売り手市場になり、企業側が内定者を引き留めておくのに苦労しているというニュースだった。そこで企業は「オヤカク」ということをやり始めた…
「言葉の海へ」鈴木耕

第299回:「ファイルブック」をめくって(鈴木耕)

ぼくがツイッター(X)を始めたのは2010年だった。こういうシステムには、ほとんど興味はなかったのだが、マガ9のデザイン・スタッフに「それなりに面白いですよ」と言われてその気になり、セッティングまでしてもらった。もちろん最初はお遊…
「言葉の海へ」鈴木耕

第298回:不良番長「五人衆」(鈴木耕)

中島貞夫監督が好きだった。学生の頃、いわゆる二番館館へよく通った。二番館館とは、封切り映画ではなく、やや古くなった映画を安い料金で見せてくれる、学生には嬉しい映画館のことである。しかも、だいたいが2本立て、ちょっと得した気分になる…
「言葉の海へ」鈴木耕

第297回:「西部劇」の思想(鈴木耕)

幌馬車隊、危機一髪  ぼくは「たとえ話」があまり好きじゃない。実際の出来事と、それを何かにたとえて解り易くしようとした話とでは、やはりどこか違ってくる。本質を歪めてしまう危険性がある。というわけで、ぼくは基本的に「たとえ話」をしな..
「言葉の海へ」鈴木耕

第296回:「鬼は外~」でいいの?(鈴木耕)

2月3日は節分会。我が家でも夜、ささやかに豆撒きなんぞをしてみた。鬼は外~ 福は内~。子どもたちと一緒に大はしゃぎしながら声を張り上げたのは、もう数十年の昔。最近は、何をやっても昔のことが思い出される。それだけ歳を取ったというこ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第295回:責任者のいない国(鈴木耕)

1960年代~70年代、人生幸朗・生恵幸子という夫婦漫才コンビがいて人気者だった。人生幸朗が社会問題や、当時の流行歌の歌詞などにさまざまな〝いちゃもん〟をつけ、その上で最後に「責任者、出てこーい!」でしめる漫才が大受け、「責任者、出…
「言葉の海へ」鈴木耕

第294回:ドラゴン 怒りの鉄拳…?(鈴木耕)

あーあ、これで終わりかあ……。つまらない田舎芝居を観せられていたようで、なんとも釈然としないし、マジで観ていた自分にも腹が立つ。  やけに景気のいい前振りをぶち上げられて、ちょいとは期待して観ていたものの、途中から、あれ、この芝居…
「言葉の海へ」鈴木耕

第293回:おかしいだろ、それ?(鈴木耕)

「天災は忘れた頃にやってくる」。誰もがよく知っている寺田寅彦(物理学者で随筆家)の警句である。この句の意味は「自然災害は、忘れかけた頃にまた襲ってくることが多いのだから、いつでもそれに対する警戒を怠らず、対策を立てておくべきで…
「言葉の海へ」鈴木耕

第292回:地震とSNSと原発と(鈴木耕)

2024年最初のぼくのコラム「言葉の海へ」です…。むろん、例年ならば「明けましておめでとう」で始まるのが当たり前なのだけれど、そんな気になれないのは、多くのみなさんと同じだろう。年賀状の数は年々減っていく。この10年ほどは、ぼくはもう…