2025年11月19日
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鈴木耕

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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。

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「言葉の海へ」鈴木耕

第380回:高市首相 「腰まで泥まみれ」(鈴木耕)

危なっかしいなあ…と思っていたが、やっぱりこの人、首相の器などではなかった。早いうちに退いてもらわないと、この国が大変なことになってしまう。政治的失策は山ほどあるけれど、10月21日に高市内閣が発足してからたった1カ月弱で泥沼へ足…
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第379回:「トランプ危機一髪」と「お子ちゃまニッポン」(鈴木耕)

立冬(11月7日)も過ぎた。もう午後5時になると外は暗い。秋を愉しむ余裕もなく、冬がすぐそこ。ぼくのふるさとからは、さすがにまだ「雪の便り」は届いていないが、毎日のように「熊の便り」がもたらされる。ふるさとの新聞「秋田魁新報」の電子…
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第378回:一時撤退します(鈴木耕)

“とんでもないこと”が起きてしまった! わが人生で初めての出来事だった。いずれ確実に来ることとは分かっていたが、現実になってしまった。みなさんには黙っておこうかなとも思っていたが、まあ、別に隠すようなことでもないか。……などと大袈…
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第377回:ああ、汚れたノーベル“平和賞”(鈴木耕)

今年の「ノーベル平和賞」が発表された。「まさかトランプじゃねえよな」とほんの少しだけ心配していたので、受賞者がベネズエラの反政府活動家のマリア・コリナ・マチャド氏に与えられたと聞いた時、ぼくはホッとしたのだ。しかしその後のニュ…
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第376回:取り巻き・側近・黒幕(鈴木耕)

ぼくの嫌いな言葉に「取り巻き」というのがある。別の言い方をすれば「茶坊主」とか「ゴマすり」ということになるかもしれない。要するに、権力者や有名人の周りに群がっている人間たちのことである。旧い記憶の中に、その言葉のイヤな思い出が…
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第375回:狂詩曲『自民崩壊序曲』、指揮者は……(鈴木耕)

10月4日、ぼくは暗澹たる気分で、テレビを観ていた。テレビは「史上初の女性総裁誕生」と囃し立てていた。しかしぼくは「史上初の極右首相の誕生」が言い方としては正しいと思う。現在の野党の分裂状態からして、自民党総裁が「新首相」に選出さ…
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第374回:参加できない選挙だけれど……(鈴木耕)

ようやく少し涼しくなった。しかし、今年の夏はすさまじい暑さだったなあ……と、去年もその前の年も同じことを言っていたような気がする。つまり異常気象が毎年のことになってしまったのだ。とすれば、今年起きたことは異常気象ではなく現代の普…
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第373回:新・赤狩り(トランピズム)、そして日本(鈴木耕)

トランボという人物がいた。ドナルド・トランプではない、ダルトン・トランボである。いわばトランプの対極にあるような人物だった。冷戦時代、1950年代のアメリカ、ジョセフ・マッカーシーという反共意識に凝り固まった上院議員が煽りに煽って、…
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第372回:さらば石破氏、だがその前に(鈴木耕)

石破首相がついに「退任表明」をした。あれだけ党内から「辞めろコール」が響きわたれば、まあ、並の神経の持ち主だったらとても平静ではいられない。石破さんも普通の人だったというわけだ。でも辞めると決めたなら、もう怖いものはないだろう…
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第371回:米国と日本、「赤狩り」と「反日狩り」(鈴木耕)

アメリカという国は、このまま行ったらほんとうに沈没してしまうのではないかとぼくは思っている。「汚い爆弾」という言葉がある。そのもっとも象徴的な爆弾が核兵器である。一度使ってしまえば、放射性汚染物質は長い時間をかけて、生き残った人…