2024年3月28日
ホーム 著者 Posted by 鈴木耕

鈴木耕

鈴木耕
298posts
すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第293回:おかしいだろ、それ?(鈴木耕)

「天災は忘れた頃にやってくる」。誰もがよく知っている寺田寅彦(物理学者で随筆家)の警句である。この句の意味は「自然災害は、忘れかけた頃にまた襲ってくることが多いのだから、いつでもそれに対する警戒を怠らず、対策を立てておくべきで…
「言葉の海へ」鈴木耕

第292回:地震とSNSと原発と(鈴木耕)

2024年最初のぼくのコラム「言葉の海へ」です…。むろん、例年ならば「明けましておめでとう」で始まるのが当たり前なのだけれど、そんな気になれないのは、多くのみなさんと同じだろう。年賀状の数は年々減っていく。この10年ほどは、ぼくはもう…
「言葉の海へ」鈴木耕

第291回:極私的偏愛図書室’23(鈴木耕)

年が行く。ああ、今年も終わりだなと思うと、なんとなくこの1年を振り返ってみたりする。10月ごろになると、けっこうな数のはがきが届く。薄青い定型の「喪中はがき」だ。今年亡くなった人たちの知らせである。以前は親御さんやご親族の死を知ら…
「言葉の海へ」鈴木耕

第290回:自民城、炎上落城(鈴木耕)

沈没船から逃げ出すネズミ…という感じがしてもおかしくない状況だが、このネズミたちは、自民船は沈まないと思い込んで(信じ込んで)いるようだ。自民船はヨレヨレながらも漂い続けるかもしれないが、しかしメインマスト(アベノマスト)には大…
「言葉の海へ」鈴木耕

第289回:なんかいやな感じ(鈴木耕)

年の瀬である。でも東京は妙に暖かい。12月、やはり季節の移ろいにしたがって、キリリと冷たい感じがいいのだが、寒さに備えて用意したダウンがなかなか使えない。暖かいのはいいのだが、なんか変な気分。面白い本を読んだ。『なんかいやな感じ』…
「言葉の海へ」鈴木耕

第288回:情けねえっ! オスプレイ墜落異聞(鈴木耕)

11月29日午後2時45分ごろ、鹿児島県屋久島沖1キロメートルほどの海域に、米空軍のCV22オスプレイが墜落した。米軍横田基地(東京都)の所属機で、山口県の米軍岩国基地を経由して、沖縄の普天間飛行場への飛行途中であったという。目撃者に…
「言葉の海へ」鈴木耕

第287回:郷隼人さん、復活!(鈴木耕)

このところ、日本でも世界でも、どうも嬉しいニュースがない。だからぼくのこのコラムも、暗いことや辛いことを取り上げる回数が増えている。書くほうだって、時には楽しいことや嬉しいことを話題にしたい。そう思っていたら、うむ、ちょっとホッ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第286回:わけ分からん!(鈴木耕)

先週末、近所の沖縄居酒屋へ行った。月に1、2度、カミさんとここへ飲みに出かける。ぼくら夫婦のささやかな楽しみである。「伊江泉」という1升瓶の泡盛をボトルキープしている。ゴーヤチャンプルー、海ぶどう、島らっきょう、ラフテー(豚の角…
「言葉の海へ」鈴木耕

第285回:ふにゃふにゃの人(鈴木耕)

ぼくには「岸田文雄」という人物像が、どうしてもうまく結べない。というより、まるでふにゃふにゃな空気人形を掴もうとしているみたいで、まったく手応えがない。まあ、空気であれば、掴めるわけもないのだが。まず、言うことに一貫性がない。首…
「言葉の海へ」鈴木耕

第284回:戦争は「ウソ」をつく(鈴木耕)

もう、たまらんね。このごろ、なんだか言葉がひどすぎる。ぼくは長い間、雑誌や書籍の編集を仕事にしてきたから、友人たちからは「少し言葉にこだわり過ぎる」と言われることもある。だから気になっても、なるべく黙っているようにしているけれど…