2024年4月27日
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雨宮処凛がゆく!

若者の「生きづらさ」、格差・貧困問題、脱原発など、幅広いテーマで、取材・執筆、運動を行っている雨宮処凛さんによる定期連載コラム。

第675回:弱さや醜さで繋がってきたから生きられた〜「除菌社会」と「こわれ者の祭典」の巻(雨宮処凛)

ゴールデンウィークはじめの4月27日、久々にあるイベントに出る。それは「こわれ者の祭典」。さまざまな病や障害、また生きづらさを抱えた人たちによるパフォーマンスイベントで、2002年、アルコール依存症で元ひきこもりの月乃光司さんによって…

第674回:独自の謎ルールが進化している桐生市を突撃! 〜桐生市生活保護違法事件全国調査団」として群馬に行ってきた〜の巻(雨宮処凛)

なぜ、これほどまでに独自の謎ルールが進化していったのか一一。滞在中、何度もそんな疑問が頭に浮かんでは消えた。そうして新事実が明らかになればなるほど、目の前が暗くなっていった。そんな経験をしたのは、先週訪れた群馬県桐生市でのこと。…

第673回:コロナ5類移行からもうすぐ一年、長引く物価高騰の中で届く悲鳴。の巻(雨宮処凛)

「派遣の仕事を転々としている。今月、契約が終了する。電気代も高く、エアコンもつけずに生活をしている」(30代女性)、「6月に退職し、無収入で生活に困っており、所持金300円。12月から電気停止。生活に困窮している」(40代男性)、「物価…

第672回:「私の人生を返してください」〜強制不妊手術をされた人々の叫びと、終わらない苦悩。の巻(雨宮処凛)

「優生手術は、私から幸せな結婚や子どもというささやかな夢をすべて奪いました。信頼していた夫に、子どもを産めなくする手術をしたことを打ち明けた途端、夫は私のもとを去っていきました。周囲は私だけを非難し、精神的な病気になり、働けな…

第671回:自民党・裏金問題で今度は国税庁に申し入れ。の巻(雨宮処凛)

生活保護を利用する世帯は昨年12月で165万世帯と過去最多を更新。生鮮食品をのぞく消費者物価指数は前年同月比で29ヶ月連続上昇。実質賃金は前年比で22ヶ月連続マイナス。そうして震災の影響でいまだに水が出ない地域があり、ビニールハウスで寝…

第670回:合法的な奴隷制度? 新たな貧困ビジネスの温床? 改正入管法の「監理措置制度」ってなに? の巻(雨宮処凛)

「貧困ビジネスの温床になる」。この1、2ヶ月、何人もの人から「ある制度」についてそんな言葉を聞いた。それは何か。「監理措置制度」についてである。監理措置とは、外国人に「監理人」がつくという制度。もちろんすべての外国人に対してではな…

第669回:株価が史上最高値になり、貯蓄ゼロ世帯も過去最多となり、『死なないノウハウ』が反響を呼ぶ。の巻(雨宮処凛)

「2〜3日食事がとれておらず、金を手に入れて食事がしたかった」。この言葉は、2月18日、東京・高円寺のコンビニで店員を脅して逮捕された男が口にしたものである。男はコンビニで、「もう限界なんです。お金を出してください」と包丁で店員を脅…

第668回:「貧乏に苦しむか/貧乏を楽しむかしか選択肢がないことがおかしい」問題に、遂にひとつの回答がもたらされる。の巻(雨宮処凛)

2月1日、安倍派「5人衆」を刑事告発する記者会見に参加したことは666回の原稿で書いた。裏金問題で大物議員たちが事情聴取を受けながらも、なぜか不起訴となり捜査は終結。このままうやむやになりそうなのはおかしいとなされた告発だ。ちなみに…

第667回:24年間、仕事の対価が下がり続ける女(私)。の巻(雨宮処凛)

この時期、フリーランスは確定申告で大変だ。面倒な作業をしていたところ、テレビで「ニセコのラーメンが3800円」というのをやっていた。海外の観光客人気で、ニセコのホテルやレストランの時給も2000円近くに上がっているという。3800円のラー…

第666回:庶民は増税、政治家は脱税!? 「自民党のウラガネ・脱税を許さない会」が自民党議員10人を刑事告発! の巻(雨宮処凛)

「貯金がなく、今月の電気代が払えない。食べ物も買えない」「パート収入で暮らしているが、野菜の高騰など物価高で生活していけない」「コロナ禍で借りた借金の返済で生活が圧迫され、次の家賃がどうしても払えない」。これらの言葉は、困窮者支…