2021年11月30日
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雨宮処凛がゆく!

若者の「生きづらさ」、格差・貧困問題、脱原発など、幅広いテーマで、取材・執筆、運動を行っている雨宮処凛さんによる定期連載コラム。

第576回:病や老いが前より怖くない理由〜中途障がいをもった天畠大輔さんの『〈弱さ〉を〈強み〉に』~の巻(雨宮処凛)

ある日突然、重度の障がいを負ったら。誰の人生にも起きうることだし、事故や病気で障害を持たなくても、人間、高齢になれば誰もが若い頃のようには動けなくなる。身体の自由が利かなくなる――。そのことは、数年くらい前まで、私にとっては恐怖…

第575回:「今夜、泊まるところがない」、そんなピンチに対応する「せかいビバーク」〜支援業界の「オードリー・タン」に聞いた。の巻(雨宮処凛)

突然だが、これを読んでいる人に問いたい。あなたがいつも帰宅するときに通る公園に、少し前からよく見かける人がいる。どうやら住まいを失った人のようだ。これから寒くなるので心配だけど、どうやって声をかけたらいいかわからないし、余計なお…

第574回:衆院選、終わる。の巻(雨宮処凛)

衆院選が終わった。蓋を開けてみれば、維新が4倍近く議席を増やし、自民党は議席を減らしたものの、「絶対安定多数」を確保。一方、野党共闘はどうなったかと言えば、多くの候補者が涙を飲んで実現した一本化だったにもかかわらず、立憲民主党…

第573回:週末は衆院選投開票日 私が選挙に行く理由。の巻(雨宮処凛)

とうとう今週末、衆院選の投票日だ。と言っても、この国では約半数の人が選挙に行かないし、おそらく興味もない。別にそのことを、とやかく言うつもりなどない。私自身がそうだったからだ。選挙や政治のことを本気で意識するようになったのは30代…

第572回:衆院選、始まる。「餓死か泥棒しかない」という声を政治はどう受け止めるのか。の巻(雨宮処凛)

衆院選を前にして、発足わずかの岸田内閣がさっそくボロボロだ。10月8日の所信表明演説では「分配なくして次の成長なし」とブチ上げていたのに、その3日後にはなぜかそのフレーズが「成長なくして分配なし」に変化。また「新自由主義からの転換…

第571回:新内閣発足。この数年のジェンダー界隈を振り返る。の巻(雨宮処凛)

自民党総裁選を経て、岸田内閣が誕生した。「自民党は変わった」。新総裁に選ばれた直後、岸田文雄首相はそう述べたが、岸田氏が選ばれたこと自体、自民党が変わっていないことの証拠に見えるのは私だけではないだろう。「新自由主義からの転換」...

第570回:「自宅療養」と言われても〜路上の人がコロナ陽性になったあるケース。の巻(雨宮処凛)

その診断書には、発熱があること、味覚障害があること、血中酸素飽和度は93であること、そして肺に影があることが書かれていた。診断書の当事者は、路上で暮らしていた男性だ。「第5波」が猛威を振るっていた8月、路上生活者などを支援する「あじ…

第569回:9・11から20年〜イラク戦争直前に訪れたバグダッド。の巻(雨宮処凛)

2011年9月11日、米国同時多発テロの日、あなたは何をしていただろうか。私は26歳で、その前年に1冊目の本を出していた。その日は編集者の女性と打ち合わせがあり、その後、二人で目黒のカラオケ屋で呑気に歌っていた。深夜、帰ってテレビをつけ…

第568回:「命を守る」ことを最優先にした政治を〜「命がけ」になってきている支援の現場。の巻(雨宮処凛)

コロナ禍が始まって、もう一年半。最近、やっとワクチンを打った。といっても、私の住む自治体のワクチンはずいぶん前に供給ストップ。どこに問い合わせても「いつ再開されるかわからずキャンセル待ち予約もできない」という返事。困窮者支援の現…

第567回: DaiGo氏の発言とコロナ禍で深刻化する貧困、そしてこれまでの生活保護をめぐるあれこれについて。の巻(雨宮処凛)

「失業中で1年くらいまともに食べていない。以前生活保護の相談に行ったが、いろいろ条件をつきつけられて申請しなかった。保険証もなく病院にも行けない。現金がなく食べ物に困っている」(50代男性)「離婚し保育園で働いている。借金もあるの…