2023年12月10日
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この人に聞きたい

いま、もっとも気になる「あの人」に、マガジン9編集部がインタビュー。さまざまなテーマでお届けします。

大矢英代さんに聞いた:米国から見た先島諸島の軍事強化。沖縄戦から見えてくること。

沖縄・琉球朝日放送の報道記者を経てフリーランスとなり、「戦争・軍隊と民衆」「沖縄と戦争」「国家と暴力」をテーマに取材を続けてきた大矢英代さん。昨夏からは米ニューヨーク州シラキュース大学の助教(アシスタント・プロフェッサー)として…

森達也さんに聞いた:負の歴史に向き合わなければ、また同じ過ちを繰り返す――映画『福田村事件』

今年は関東大震災から100年。発災後の朝鮮人虐殺については歴史的事実として広く知られていますが、そのなかで闇に埋もれた事件があります。福田村事件。千葉県福田村(現・野田市)で、香川県から来た被差別部落出身者の行商団が、朝鮮人と間…

諸永裕司さんに聞いた:見過ごされてきた「PFAS汚染」。社会全体で、問題との向き合い方を考えよう

東京西部の多摩地区で、米軍・横田基地由来と推測される有機フッ素化合物(PFAS)による地下水や飲み水の汚染が問題になっています。2022年、著書『消された水汚染』(平凡社新書)でいち早くこの問題を世に知らせたのが、元朝日新聞記者で現在…

橘民義さんに聞いた:リアルな議論の場を通じて、政治に変化をもたらしたい──「武蔵野政治塾」を始めたわけ

〈「議論の復活」によって、止まっている政治の再出発を目指したい〉。昨年10月に開講した「武蔵野政治塾」の設立趣意書には、そう書かれています。さまざまな分野の人たちが講師となって講演を行い、参加者も交えて活発な議論を展開するこの「…

飯島裕子さんに聞いた:中高年単身女性の貧困から見えるジェンダー不平等社会

昨年11月、中高年単身女性の自助グループ「わくわくシニアシングルズ」が、40歳以上の単身女性を対象に生活状況実態調査を行いました。そこで明らかになったのは、不安定な雇用、低収入、低年金、重い住居費負担、将来への不安など、これまで見過…

柳澤協二さんに聞いた:「抑止」だけでは安全は守れない。何よりも「戦争を防ぐ」ために、今こそ外交の力を

昨年末、政府は国の安全保障政策に関する「安保関連3文書」(「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略(旧防衛計画の大綱)」「防衛力整備計画」)を閣議決定しました。反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有、防衛費の大幅な増額など、戦後日本の安保政…

伊勢崎賢治さんに聞いた:沖縄の「軍事化」よりも「非武装化」を──かつての北欧に学ぶ「緩衝国家」としてのあり方

かねてから重い基地負担を負ってきた沖縄で、近年さらなる「軍事化」が急速に進んでいます。自衛隊拠点の建設、繰り返される米軍との共同演習……「島嶼防衛」の名の下で進むこうした動きに、アフガニスタンや東ティモールの紛争後処理に携わっ…

石井眞紀子さんに聞いた:子どもの福祉を守るために必要なのは「共同親権」導入ではない

今年11月、親が離婚したあとの子どもの養育をめぐる制度の見直しに向けて、国の法制審議会がまとめた中間試案が公表されました。現行の、父母のいずれかだけが親権(子どもを養育する親の権利であり義務)をもつ「単独親権」を維持する案の他、父…

日野行介さんに聞いた:「電力不足」にだまされてはいけない。原発再稼働は、フクシマ直後から始まっている

2011年3月11日の福島第一原発事故から11年半が経過した今年の夏、岸田首相は原発再稼働、さらには新増設など、原発政策の転換ともとれる姿勢を明らかにしました。カーボンニュートラル、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機、原油価格の…
平井美津子さんに聞いた(その1):「慰安婦」問題と学校教科書

平井美津子さんに聞いた(その2):教員の分断、競争原理の導入──教育現場で今、起こっていること

ドキュメンタリー映画『教育と愛国』にも登場する平井美津子さんは、大阪の公立中学校の社会科教員。長年、日本軍「慰安婦」の問題を通じて、生徒たちに戦争の本質について考えてもらう授業を続けてきました。ときに激しいバッシングにもさらさ…