一枝通信
第57回:私の「1946」──1枚の絵を通じて出合い直した「故郷」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
昨年9月29日で、日中国交正常化から50周年を迎えた。これを記念して、中国の魯迅美術学院教授の王希奇氏の絵画展「一九四六」が神戸で開催された。この展覧会開催の情報を知って、観に行きたいと思ったが叶わなかった。その後、神戸の他の地でも…
一枝通信
第56回:ふくしまからの日記──風力発電所を見て考えたこと(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
3月27日、仙台高裁での「子ども脱被ばく裁判」傍聴後は仙台のホテルで一泊し、翌28日は2月に雪が深くて行くことができなかった吾妻山の風力発電所行きに、再挑戦でした。吾妻山へ向かう道中は窓の外に桜、レンギョウ、コブシ、また、風に揺れる…
一枝通信
第55回:ふくしまからの日記──福島「これからは私は、凛として生きていきます」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
前回に続き、裁判傍聴のために訪れた福島でのことをお伝えします。2月1日に仙台高裁で開かれた「子ども脱被ばく裁判(子ども人権裁判)」傍聴後は、仙台のホテルに泊まり、翌日は吾妻山中腹に建設…
一枝通信
第54回:ふくしまからの日記──南相馬「一時的にでも帰ってきた人が気持ちよく思えるように」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
裁判傍聴のために福島や仙台に行った時には、その前日か翌日のどちらかで会いたい人に会ったり訪ねたい場所に行ったりします。1月19日に仙台高裁で「津島訴訟」控訴審を傍聴した翌日は、南相馬市の「日本キリスト教団小高伝道所」を訪問し、それ…
一枝通信
第53回:「子ども脱被ばく裁判」傍聴記「『この国には良識と正義が脈々と息づいている』ということを示していただきたい」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
3月27日(月)は、仙台高等裁判所での「子ども脱被ばく裁判」親子裁判(子どもたちの被ばくに対する国家賠償請求訴訟)控訴審の第6回口頭弁論期日でした。開廷前の13時から仙台弁護士会館で学習会が持たれ、「子ども人権裁判(県内の自治体に対…
一枝通信
第52回:「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」傍聴記「津島に戻るかどうか、政府がその選択を強制するのは間違いです」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
3月20日(月)は、仙台高等裁判所で「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」第3回期日の傍聴に行ってきました。福島第一原発事故で避難を余儀なくされた福島県双葉郡浪江町津島地区の住民らが、国と東電に損害賠償などを求めて起こした裁判です。裁判…
一枝通信
第51回:『ユーテ』と喜田さんのこと「民衆の歴史は、民衆自身で掘り起こし、語り伝えてゆきたい」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
3月を迎える前から、少し心がざわついていた。今年は2月21日がチベット正月で、毎年その少し前に仏壇への供物がラサから届くのだが、「今年は送れない」とラサの友人からの連絡があった。荷物を送ろうと郵便局へ持って行ったら、日本へは物品を…
一枝通信
第50回:「子ども脱被ばく裁判」傍聴記「子どもたちの命は、子どもたちのものです」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
2月1日、「子ども脱被ばく裁判」の内の「子ども人権裁判」の判決が言い渡されました。「子ども脱被ばく裁判」は以前のコラムでもお伝えしたように、「子ども人権裁判(行政訴訟)」と「親子裁判(国家賠償請求訴訟)」を合わせて審議されてきまし…
一枝通信
第49回:「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」傍聴記「孫たちと津島に帰れるのはいつですか」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
1月は裁判が続きます。13日、16日は原発避難者の住宅追い出し裁判が福島地裁、東京地裁と続き、これは前回の「一枝通信」で報告しました。18日は東京高裁で、原発事故刑事裁判控訴審判決がありました。新聞など報道でご覧になったかと思いますが…
一枝通信
第48回:「原発避難者追い出し裁判」&「原発事故避難者住まいの権利裁判」傍聴記「この裁判はおかしいです。判決はおかしいです」(渡辺一枝)
渡辺一枝 -
原発事故によって暮らしの安全を脅かされ、東京の国家公務員住宅で避難生活を送る避難指示区域外からの原発避難者に対し、福島県は当事者の声も聞かずに追い出しにかかっています。この件に関して係争中の裁判を、1月13日(金)と16日(月)にそ…