2021年6月15日
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言葉の海へ

長年、雑誌や書籍に携わってきた編集者の鈴木耕さんが、本や新聞、ブログ、ある人の言葉など、さまざまな分野の「言葉」をめぐってコラムを綴ります。

「言葉の海へ」鈴木耕

第167回:老いの繰り言(鈴木耕)

「老いの繰り言」って古い表現だけれど、まあ、「年寄りのボヤキ」ってことです。はい、ぼくは年寄りですよ。75歳ですから、いわゆる後期高齢者。このごろは「老いの繰り言」が増えちゃってねえ。カミさんも来年は後期の仲間入り。でも老夫婦の…
「言葉の海へ」鈴木耕

第166回:「狂」と「凶」(鈴木耕)

「狂」や「凶」という文字には、いいイメージがない。神社で「凶」のおみくじを引いてしまって嫌な気持ちになったことがある人もいるだろう。でもね、最近のニュースは、まさに「狂」や「凶」のつく言葉がピッタリのようなものばかりじゃありま…
「言葉の海へ」鈴木耕

第165回:「卑」人間(鈴木耕)

こんなことが罷り通る世の中になったのか、と思わず天を仰ぎたくなるような出来事が多い昨今である。ぼくの言葉では「卑しい」ということになる。『「粗にして野だが卑ではない」石田禮助の生涯』(城山三郎、文春文庫)という本がある。石田禮…
「言葉の海へ」鈴木耕

第164回:もう限界!(鈴木耕)

最近の新聞紙面で「もう限界です」という言葉をよく目にする。まるで悲鳴のような叫びを発する人が増えているのだ。東京・立川市の立川相互病院の窓には「医療は限界 五輪やめて!」「もうカンベン オリンピックむり!」との悲痛なメッセージが掲…
「言葉の海へ」鈴木耕

第163回:反骨(鈴木耕)

最近、気骨とか硬骨、反骨などと言う言葉を、とんと耳にしなくなった。どういう意味か、広辞苑をひいてみる。【気骨】自分の信念に忠実で容易に人の意に屈しない意気。気概。【硬骨】意志がかたく、権勢などに屈しないこと。【反骨】容易に人に従…
「言葉の海へ」鈴木耕

第162回:「接種券」は来たけれど……(鈴木耕)

先週の金曜日(23日)、市の「福祉保健部健康推進課」から封書が2通、我が家に届いた。ぼくとカミさん宛ての2通である。表には「新型コロナワクチン接種券 在中」、そして「大切なお知らせです。必ずお読みください。」と印刷してある。でも、接…
「言葉の海へ」鈴木耕

第161回:5月になれば…(鈴木耕)

「5月になれば…」なんて、ちょっと素敵なフレーズだ。5月、若葉が萌え、山が笑う季節。青春小説のタイトルにもなりそうだ。そういえば寺山修司に『われに五月を』という詩集があったな。もうじき、そんな5月がやって来る。しかし……。年が明…
「言葉の海へ」鈴木耕

第160回:おいおい、本気かよ!(鈴木耕)

ブラックジョークばかりの世の中になったか。それともぼくの頭がおかしくなったのか。4月1日(エイプリルフール)ならいざ知らず、最近のニュースには「おいおい、本気かよ!」的冗談みたいなものが多すぎる。兵庫県の井戸敏三知事が、会食中はウ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第159回:東京五輪、日本国民であるということ(鈴木耕)

フランスのクーベルタン男爵が主導した「近代オリンピック」が始まったのが、1896年のアテネであった。それから1世紀以上の時が流れ、今回の東京オリンピックは、第32回となる。オリンピックの長い歴史の中で、中止されたのは夏季・冬季あわせて5..
「言葉の海へ」鈴木耕

第158回:最近の原発状況(鈴木耕)

コロナ禍が収まらない。町へ出たくとも出られない状況が続く。このところ当然のことながら、ぼくも町へ出る機会が減っている。なにしろ「マガジン9」の会議だって、もう1年ほどリモートで開催しているのだ。会議終了後の、近所のなじみの中華料…