2022年8月11日
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想田和弘

想田和弘
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想田和弘(そうだ かずひろ): 映画作家。1970年、栃木県足利市生まれ。東京大学文学部卒業。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。93年からニューヨーク在住。BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。監督作品に『選挙』『精神』『Peace』『演劇1』『演劇2』『選挙2』『牡蠣工場』『港町』『ザ・ビッグハウス』などがあり、海外映画祭などで受賞多数。最新作『精神0』はベルリン国際映画祭でエキュメニカル賞受賞。著書に『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』『観察する男』『熱狂なきファシズム』など多数。

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第114回:参議院選挙で投票する前に、自民党の改憲草案を読んでほしい。「知らなかった」と後悔しないために(想田和弘)

もう手遅れなのかもしれないが、やはり書かずにはいられない。参議院選挙の投票日が近づいている。情勢調査では、自民・公明・維新が伸び、野党は大敗を喫する見込みだという。立憲民主党が先の衆議院選挙の敗北の原因を見誤り、野党共闘をほとん…

第113回:最高裁大法廷で国民審査法に違憲判決。原告の一人として思うこと。(想田和弘)

国を相手取って裁判を起こすような機会は、たびたびあるものではないが、その判決が最高裁裁判官15人全員が揃う最高裁大法廷で下されることは、もっと稀だろう。しかし5月25日、その稀有な事態が、僕ら5人の原告の人生に起きた。最高裁大法廷は、…

第112回:「くじ引き民主主義」を導入せよ。政治を「みんなのもの」に取り戻すために(想田和弘)

細田博之衆院議長が5月10日、東京都内で開かれたパーティーで、次のように発言した。「いったい、いくら歳費をもらっていると思いますか。議長になってもね、毎月もらう歳費は100万円しかない。“しか”というと怒られちゃうけど、そんなにもらって…

第111回:ジーン・シャープの非暴力抵抗理論(想田和弘)

前回(3月9日)、僕は本欄に「私たちは軍事国家から侵略を受けたときに、それに対してどう向き合うべきか」と題するコラムを書いた。そして4月15日朝日新聞のオピニオン欄「耕論」には「非暴力抵抗こそ民を守る」と題する談話を寄せた。以来、僕…

第110回:私たちは軍事国家から侵略を受けたときに、それに対してどう向き合うべきか(想田和弘)

ロシアによるウクライナへの侵略行為は、人道的にも、国際法上も、許されぬものである。したがって国際法的には、主権国家であるウクライナのゼレンスキー大統領には、ロシアに対する「自衛のための戦争」を遂行する権利があるのだろう。だから彼…

第109回:岩波ホールの閉館と映画界の慢性的問題(想田和弘)

東京・神保町の老舗の映画館・岩波ホールが、今年7月に閉館することになった。同ホールのウェブサイトによると、「新型コロナの影響による急激な経営環境の変化を受け、劇場の運営が困難と判断」したことが理由だという。映画界や映画ファンの間…

第108回:過去とつながるタイムマシン(想田和弘)

ひょんなことから、牛窓の自宅の近くにある築95年の古くて立派な蔵をお借りすることになった。きっかけは、去年の秋、この蔵が近々取り壊されるという噂を聞いたことだ。僕も妻の柏木規与子も仰天して、「そんなもったいない。壊すくらいなら、何…

第107回:太陽の運行と人間の生活(想田和弘)

牛窓に住み始めて、気づいたことがある。季節によって、自分の起床する時間が変化するのである。冬から春へ、春から夏へと近づき、日が昇る時間が早まると、それにつれて起床時間も早まる。逆に夏から秋へ、秋から冬へと近づいていくと、起床時間…

第106回:在外邦人には渡してもらえぬ「バッテンをつける紙」(想田和弘)

先日行われた衆議院総選挙では、最高裁判事の国民審査がいつになく注目された。というのも、最高裁が今年6月、夫婦同姓を強制する現行法について、「合憲」との判断を下したからだ。この判断を受け入れがたく感じている僕らにとっては、「合憲」...

第105回:統一候補を決めるには「予備選挙」が必要だ(想田和弘)

東京8区の野党統一候補の擁立をめぐって、立憲民主党とれいわ新選組の間に不協和音が生じている。この原稿が公開されるころには、あるいは決着がついているかもしれない。というより、行き違いがあるなら冷静にそれを正して、平和的に円満に決着…