2024年11月26日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第284回:戦争は「ウソ」をつく(鈴木耕)

もう、たまらんね。このごろ、なんだか言葉がひどすぎる。ぼくは長い間、雑誌や書籍の編集を仕事にしてきたから、友人たちからは「少し言葉にこだわり過ぎる」と言われることもある。だから気になっても、なるべく黙っているようにしているけれど…
「言葉の海へ」鈴木耕

第283回:報復の地獄(鈴木耕)

『半沢直樹』というテレビドラマで流行ったセリフがある。「倍返し」というヤツだ。やられたらやり返す、それも倍にして返してやる。鬱屈するサラリーマンたちの心情に突き刺さったセリフだったのだろう、ドラマは大ヒットした。だが、現実は「倍…
「言葉の海へ」鈴木耕

第282回:銃弾と投石、圧倒的な非対称(鈴木耕)

太陽と死は直視できない…。確か、17世紀の文学者、ラ・ロシュフーコーの言葉だったと思う。だが、世界はいま、死を直視しなければならない局面に立たされている。イスラエルとイスラム組織ハマスの「戦争」である。パレスチナ人が住むガザ地…
「言葉の海へ」鈴木耕

第281回:ニッポン てんやわんや(鈴木耕)

なんだか、ニッポン中“てんやわんや”である。この「てんやわんや」って言葉、今ではもう死語の部類だろうけれど、みんなが勝手に大騒ぎしていて収拾がつかない…というような意味だろう(そういえば、かつて「獅子てんや・瀬戸わんや」という漫…
「言葉の海へ」鈴木耕

第280回:楽しいことだって、見つけりゃあるよ(鈴木耕)

気がついたら10月である。今月はぼくの誕生月。年齢を重ねると、ほんとうに時間の経つのが速い。最近は、日々衰えていく自分を感じる。だから、なるべく楽しいことを考え、楽しく物事を見るようにしている。そしてなるべく(安くて)美味しいもの…
「言葉の海へ」鈴木耕

第279回:小物ばっかりじゃのう(鈴木耕)

ぼくのカミさんは大相撲のファンである。けっこう熱心にテレビで取り組みを見ている。そして、顔のいいのはどの力士で、押しが激しいのはあの力士、まわしを取ったら強いのは誰だとか、それなりのことを言う。そのカミさんが嘆いている。「最近は…
「言葉の海へ」鈴木耕

第278回:散歩のノリでデモに行こう(鈴木耕)

最近は、週に1、2度くらいしか「都心」へ出かけない。まあ、その程度には仕事(多くはボランティアだが)をしている。ぼくが住んでいるのは東京の多摩地区のとある街。山手線の内側へ出かけるとなると、どうしても「都心」という言葉になってしま…
「言葉の海へ」鈴木耕

第277回:一度始めたら止められない症候群(鈴木耕)

海の向こうでは『悲惨な戦争(Cruel War)』(ピーター・ポール&マリー)が始まってすでに1年半が過ぎた。だが終結の兆しはまるで見えない。それどころか、その戦争に便乗するかのように「日本も危ない」「だから軍備を拡張しろ」「抑止力が必…
「言葉の海へ」鈴木耕

第276回:「軍事費」と「失政の後始末」で消える金(鈴木耕)

日本は“お金持ち”だなあと思う。あとからあとから、どこからともなくお金が湧いて出てくる。もしかしたら、「徳川の埋蔵金」や「山下奉文の戦時財宝」なんかを秘密裏に手に入れていて、予算が足りなくなった時には、そこから少しずつ財宝を取り…
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第275回:岸田文雄氏、政治リーダーの資質(鈴木耕)

ついに「処理汚染水」の海洋放出が始まった。政府のやり方はとても無責任だと思う。政府と東京電力はこれまで「地元関係者の理解を得ないで、いかなる処分も行わない」と言ってきた。これは、政府が国民と交わした「重大な約束」である。どんなこ…