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横浜からこんにちは! 「横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会」(通称 横浜みどりみらい)の“つるちゃん”こと鶴巻拓と“やっすん”こと安田晃浩です。最終回は、「住民投票」にむけて署名活動をした結果報告と、今後の私たちの取組みについての報告です。
9月15日から始まった「横浜市栄区上郷町周辺都市計画案に係る住民投票条例制定を求める」署名活動は、12月10日の署名最終日をもって終了いたしました。署名活動にご協力頂き、誠にありがとうございます。
横浜市民の有権者100人に1人が署名
皆様のご支援のおかげで、
署名結果:35,978筆
受任者:4,809人
署名スポット:121ヵ所
と活動は大きな広がりを見せ、多くの方にご署名、ご賛同を頂くことができました。
提出に必要な法定署名数60,000筆には届きませんでしたが、2ヵ月という短い期間に、これだけたくさんの方のご署名を頂き、また活動の広がりを見せたことは、横浜の緑地をみらいに残したいという市民の声の表れであると感じており、励ませられ勇気づけられる想いです。
2ヵ月で35,978筆というと、1日約600人もの方が署名をしてくださったことになります。
緑戦隊セガミドレンジャーが活躍
緑のツナギが印象的。横浜市内121ヵ所ある署名スポットを訪ねて回り、署名を集める! 学生やボランティアの方も気軽に参加することができ、楽しく署名を集めながら、応援して下さる多くの方と交流することができました。「市民活動」=地味で大変というイメージを覆してくれました。
街署フェスを開催
署名活動ラスト3日間は、横浜出身のアーティストや横浜で活躍している方々を迎えて、音楽と共にみんなと楽しみながら署名を集めました。
横浜駅や瀬上沢の地元である港南台駅では、2日間で約1,000筆もの署名が集まりました。
●出演アーティスト
・宮林亜美
https://amimiyabayashi.jimdo.com
・Chuliplity
http://chuliplity.com/pc/profile/profile
・エソラビト菜々子
https://ameblo.jp/esorabitonanako/
横浜市へ情報公開請求
署名期間中に多くの市民から寄せられた問いについて、横浜市に情報公開請求しています。具体的には、「みどり税の使用用途・みどり政策」「事業者と市との会話全記録」等です。私たちは、50年後にかつてのニュータウンが残るのと、里山の原風景が残るのと、ほんとうに財産となるものはどちらか、地権者の方と合意できる案がないか対話したい、そう考えています。
横浜市民2,000人 緑地政策に関する意識調査
意識調査では「横浜市の緑地を現状より増やしてほしい、維持してほしい」が 67.5%を占めました。「瀬上沢の開発計画を承認すべきではない(26.8%)」が「承認すべきだ(11.7%)」を上回りますが、それよりも「瀬上沢の開発計画のプロセスを中断し、市民にその是非について問い直すべきだ(32.6%)」が多数。今回の住民投票を願う私たちの動きは、この方々の声を市政に反映したいというものです。
横浜のみどりをみらいにつなぐ
私たちは、今後も活動を継続していく予定です。
当面は、1月15日の都市計画審議会および、3月末の横浜市長の最終決定へのアプローチを目標に活動していきます。
(つるちゃんコメント)
どなたにも1つくらいはあるはず。親の実家や旅行で訪れた場所など…。僕にとっての心のふるさとは、クヌギの木に住まうクワガタやホタル舞う日本の原風景である瀬上沢です。生まれてくる自分の子どもや次の世代にも残したいと強く思う。あなたにとっての大事な場所はどこですか? 貴重な横浜のみどりを次の世代にどう引き継いでいくか。厳しい状況が予測される未来をそのまま受け入れるのではなく、市民である私たちの手で未来を変えていくことに果敢に挑戦していきましょう。(やっすんコメント)
小さい頃から東京で育ったため、瀬上の森のことは、横浜で働き出すまで知りませんでした。初めてこの森を訪れた時、どこか懐かしく感じたことを覚えています。東京育ちですが、生まれたのは九州です。小学生の夏休みには毎年親と一緒に東京から九州の田舎に帰省し、叔母や従兄弟の運転する軽トラに乗せてもらい、山や川、田んぼ畑で遊びまわっていました。都会の中で暮らしていた自分には、たくさんの生き物に出会えるその里山の自然や畑はまさに「宝の山」で、大人になった今でも、その体験は心の中にしっかりと残って私の人生を豊かにしてくれています。きっと横浜の子どもたちにとって瀬上沢は、かけがえのない「宝の山」です。
地球からこうした里山がどんどんなくなり、温暖化や生物多様性の消失が危惧されるこの時代、未来の子どもたちにホタルの生きる豊かな森を残すのか、それともコンクリートとアスファルトに埋め立てられた住宅地を残すのか、決めるのは今を生きる大人である私たち一人ひとりだと思います.
横浜の未来の子どもたちに、美しい森と豊かな畑を残すために、今後とも僕らの活動を見守っていただると幸いです。