第132回:緊急事態の新作戦、“軽トラの幌作戦“ついに発動!(松本哉)

 いや〜、緊急事態ですね〜。しかも政府お墨付きの緊急事態。要は「これはもう手に負えなくなるかもしれねぇ!」っていう宣言だろう。……ってことになると、ここで試されてくるのはどう生き抜くかっていうサバイバル力。ま、「しぶとさ」の方がしっくりくるか。そう、今回のコロナ禍でも見事にわかる通り、いざ世の中が混乱する時、政府はなんの役にも立たない(ま、別に期待もしてないけど)。もちろん、税金を納めている以上、いざというときには面倒みてもらわないと困るのだが、昨今の日本のようにひどい政治家たちがのさばっている場合は、あまりそんな期待はできない。例えれば、普段は「俺にまかせとけ」とイキがってる割にいざとなったら逃げ出す親分みたいなもんで、何の頼りにもならない。世界を見渡してみても、国のリーダーなんてどこもかしこもそんなのばっかりだ。ダメだこりゃ!

 そんなことなので、コロナ登場以来、ここ一年ぐらいは、「さ〜、いざとなったらどうやって生き延びようかな〜」ってことを考えながら生活しているわけだが、これがまたなかなか楽しい。そう、今までと視点が変わってきたので、見るもの見るもの「あ、これで食っていけるじゃん!」とか「こうやったら生活できる!」「あれ? これ、いざってときに便利かも!」みたいなものばかりが目についてきて、コロナ前には思いもしなかったことばかりが思いついてくる。状況の変化ってやっぱり刺激があって面白いな〜。なんて、新発見の連発で、何を見ても新しいものに見えてきて常にワクワクさせられた2020年。
 そんなこともあり、年末ごろ、普段仕事で使ってる幌付きの軽トラがだんだんテントに見えてきた。……あれ? これいざというときには住めるんじゃない? 

軽トラで旅に出る

 しかも、キャンプの時など、テントだったら移動する時にいちいち片付けて動かなきゃいけないけど、軽トラはそのまま移動できる。さらに幌は荷台の上にあるから、テントを張るときに必須な、地面の状態とかを選んで回る作業も必要もない。おまけに車はエンジンを積んでいるので、いざというときの電源も取れる。動くエンジン付きのテント! おお、よく考えたら完璧じゃないか!! 思い立ったが吉日。ものは試し、年末のある日、すぐに身の回りのものを積んで、軽トラで特に目的もなく旅立ってみた。
 ま、それに東京にいると、やれ夜間の会食がどうのこうのとか、マスクの着用だとか、密状態がどうのこうのとか、なんだか窮屈で嫌だ。それを監視してるような奴らもたくさんいるし、もううんざりだ。よし、じゃあヒマつぶしがてら一人で軽トラを出動させて、どっか人里離れたところにでも行ってみよう〜。

 よくよく考えたら、学生の頃は基本ひとりでずっと世界中を旅行してきたが、最近は各地の友達たちに会いに行くというパターンが多かった。ってことで、ひとりで特に誰にも会わずに気分次第で出かけるってのも、なんか懐かしい感じ。
 さて、実際出かけてみてさっそくの難関が登場。大手を振って人に会いづらいところ。この点は東京より田舎の方が激しくて、今やイメージとしては東京人なんて病原菌の塊の諸悪の根源の地獄からの使者みたいなもの。地方に行くと、地元のじいさんばあさんしかいなそうなボロボロの食堂や傾いたラーメン屋などに行ってそこの人たちと話したりするのが面白いんだけど、いま「東京から来ました〜!」なんて言ったら、ものすごい身構えられるはず。ヘタしたら村の街頭放送で「ただいま、東京の人が村に来ております。できるだけ外出を控えましょう」なんて放送されかねない勢いだ。なので、今回はあまり交流は考えないでおこう。せっかくギスギスした東京を脱してきたのに、お互い緊張感漂うのは面白くないし、なんだか落ち着かない。ま、ボロ食堂や傾いたラーメン屋は次回にしよう。

軽トラで快適に生活ができるのか!?

 ということで、今回はひとりでのんびりして回ることに。で、実際軽トラの荷台って快適なんだろうか!?
 まず、荷台は意外に広い。長さが2mちょっと、幅は140cmぐらい。幌内の高さは150cm程度なので、立つと頭が当たるけど、まあ窮屈ではない高さ。テントとして考えたら、まあまあの快適な広さだ。とりあえず今回は思いつきなので、照明やテーブル、暖房器具、寝具、キャンプ道具一式など適当にあり合わせのものを積んできた。ただ、積みっぱなしにできるから、道具の移動を考えなくていいので、もし本気になればどんな仕様にでもできる。事務机や椅子を積んでオフィス仕様にもできるし、ソファや大画面テレビなどを積んでリビング仕様にもできる。超田舎に行くなら最強の音響システムを積んできても楽しそうだ。ベッドに高級羽毛布団を敷いて最高の寝室をセットして出動してもいい。う〜ん、夢は広がる!

意外と広い軽トラ幌の内部。これは改良の余地しかない。

 そして寒さ対策。この季節なので寒さをどうクリアするかは大問題だ。とりあえず、寝ることに関しては、装備次第なのであまり心配をしなくてもいい。冬山で使うような冬用の寝袋を持ってたので、とりあえずそれがあれば楽勝。仕様としてはマイナス25度まで大丈夫なやつなので、なんの問題もない。ちなみに、学生の頃、これを使って冬の北海道でマイナス34度で寝たけど死ななかったので、関東だったら冬でもTシャツで大丈夫なぐらいだ。で、寝るのは大丈夫として、問題なのはゆっくり落ち着いて生活ができるかどうか。特に今回は、政府や自民党が「もう無理!」と逃げ出してカオスになっても、落ち着いて生活できるかの実験も兼ねているので、過酷な旅行ではなく快適に暮らせるかも試しておきたい。

 そこで、まず用意したのがカセットガスストーブ。これが機種によっては結構威力があっていい上に、カセットボンベはどこでも手に入るので、緊急時にも役に立つ。今回用意できたものはアラジンのガスストーブで、暖房出力も2.0kwあるので、四畳半ぐらいの部屋は温められる出力だ(自分の本業はリサイクルショップなのでこの辺は詳しい)。ついでに言うと、軽トラの幌内の容積は四畳半の部屋の約4分の1ぐらい。しかも、軽トラの幌というのは微妙に隙間があって密閉されておらず、自動換気システム(俗にいう隙間風)完備なので、多少なら換気しなくても大丈夫だ。実際使ってみると、結構あったまるので、普通に快適な温度になる。具体的には、外気温5度程度なら、弱運転でも室内温度17〜18度程度になったので、結構快適。ただ、外気温が0度前後になるとさすがに寒くなってくる。氷点下でもストーブの火力を最強にすれば室内は20度近くになるんだけど、これはさすがにガスを燃焼させすぎで一酸化中毒の危険がある。強弱調整や換気をしながらだと大丈夫だけど、うっかり暖かい時に寝ちゃったりして、そのまま死んじゃったら大変なので、それはやめておこう。

外気温0℃近くでも室内は15℃以上に。ひとまずこのぐらいの温度なら快適。湿度はストーブの上でお湯を沸かして調整。

 ま、軽トラの幌そのままだったら外気温5度までが快適にできると思っといた方がいい。それ以下で快適にする場合は、ストーブの火力を上げるんじゃなくて、幌内に断熱材を貼るのがオススメ。ちなみに、石油ストーブだと移動の振動で石油が漏れるのでよくない上にパワーがあり過ぎて死ぬ可能性があるのでやめといた方がいい。電気の暖房はよほどのバッテリーを使わない限り電源がもたないので、ずっとつけとくのは無理。あ、唯一オススメなのは電気毛布。これは電気ヒーターの20分の1以下程度の消費電力なので簡単なバッテリーでも一晩使える。もっというと、電気毛布というのは膝掛けとして使うとこたつと同じ暖房効果がある上に、こたつの約10分の1の消費電力で済むという、緊急時には必須のアイテム。万一の政府消滅のお供に1枚用意してあるといいと思う。ということで、今回は、ガスストーブと共に、電気毛布+綿入れ半纏という、田舎のおばあちゃん仕様の装備で、擬似こたつスタイルで臨むことに。うーん、年末年始らしくなってきた〜! どっかでみかん買わないと!

 お次は電気問題。完全にレジャー感覚のキャンプと考えたら別に電気なんてなくたっていいけど、いざという時や日常の延長と考えたら、やはり電源は確保したい。もちろん車なので、エンジンをかければ発電できる。ただ、毎日長距離移動するなら、移動時にいろんなものを充電したりしておけばいいんだけど、あまり移動しなかったり同じところに連泊したりする可能性もある。それでもエンジンをかけてもいいんだけど、アイドリングの時は走行時より発電量が少ないので、それで迂闊にたくさん電気を使うと、車のバッテリーが上がる可能性もある。なので、車のエンジン以外の電源も確保しておきたい。ということで、今回はソーラーパネルと蓄電池も持ってきた。安物だけど、これでもまあなんとかなって、パソコンやスマホの充電や照明などは大丈夫で、電気毛布も一晩使えるぐらい。意外といけるもんだな〜。さらにレベルを上げて冷蔵庫や大画面テレビを使いたかったり、もっとレベルを上げて電子レンジやドライヤー、電気ストーブなどを使いたい場合は、それ相応のバッテリーを使えばできなくもない。ただ、強力なやつはクソ高い上に、そもそもバッテリーというのはハードに使うと2〜3年でヘタってくるので、あまり高いのを買うのはオススメしない。それよりは、バッテリーは年々安くなってるので、将来もっと安くなるのを待ってから入手した方がいいと思う。まあ、それぞれの財力次第で。

100Wの太陽光パネル。これがあれば、ひとまず安心。

 とりあえず、軽トラ、何とかなりそう。トイレやお風呂などは、どこかの施設を使わないといけないので、完全に家とは同じにならないけど、キャンプと考えたらかなりグレードの高いキャンプになりそうだ。これは十分快適だ!

エコではなく都市ゲリラ

 ちなみに、太陽光発電を使って電力を賄うとなると「すごいエコでいいね」と思いがちだけど、別にエコでやってるわけではない。そもそも、太陽光発電っていうのは、ソーラーパネルにせよ数年でダメになる蓄電池のリチウムにせよ、何も環境には良くない、意外と凶悪な発電方法でもある(ま、原発よりははるかにマシだけど)。どちらかというと、エコというよりは都市ゲリラと思ってもらいたい。ゲリラといっても別にテロとか起こそうってんじゃない。要は、お金や科学技術の存在によって快適さを維持している大都市の中で、いざその辺がストップしても、いかに自力でサバイバルできるかどうか。あるいは普段からもいかに神出鬼没に勝手なことをやらかせるかどうか。そのために太陽の力を借りようってこと。
 もし本当にエコでやろうとするなら、太陽熱を集めて使う調理器具や、同じく太陽熱を集めて温風に変える暖房などの手もあるけど、曇ったり夜になったりした瞬間に使えなくなる。そうなると風車を回してみたり、ドブ川を探して水車を回してみたりしないといけないので、苦労が半端じゃなく、だんだん目的が変わってくる。ま、これはこれで面白そうだけど。

こちらは蓄電池。100Wパネルを使えば60Wぐらいで充電される。曇ったり早朝夕方などはそれなりにワット数は落ちる。

 都市ゲリラで思い出したけど、軽トラというのがまた、どこを走ってても違和感なく街に溶け込める。畑の中だったら完全に野菜の出荷中にしか見えないし、街中でも納品業者にしか見えない。県外ナンバーだとしても運送中の軽トラの場合はよくあることなので、そこまで違和感ない。ということで、どこに停めても違和感ないので泊まる場所を探すにも苦労しない。
 ちなみにキャンピングカーだったら家と同様に快適に暮らせるけど、ただでさえ目立つ上に、特に県外ナンバーの場合は「あ、あいつここで泊まってるぞ」っていうのが一目瞭然なので、時と場合によっては不便だったりもする。また、軽バンの場合は軽トラに準じて違和感ない上に、寝る分には軽トラよりははるかに快適に寝られる。ただ、県外ナンバーだと若干目立つ上に、中で泊まってたらすぐわかるので、都市ゲリラ指数は少し下がる。指数を少し上げるには、軽バンの車体に「〇〇工務店」とか「△△漁業協同組合」「××ふとん店」とか書いてあれば完璧だ。ただ、ふとん屋が畑の真ん中にいたら怪しいし、漁協の車が山の頂上にいるのも不自然だ。やはり軽トラには及ばない。ま、このあたりは車種によって一長一短だね。

 まあそんな感じで、別途、ガソリンやら食料やらは入手しないといけないにせよ、いざとなった時も完全に楽勝っぽい。よーし、世の中がメチャクチャになる前に、もう少し装備を増強してみようかな〜。いや~、楽しくなってきたぞ!

 ちなみに出かけたルートで言うと、東京を出て、関東一帯の前人未到の千葉や北関東の恐るべき田舎一帯を適当に1日あたり数十キロ〜百キロ程度を無目的に移動。太陽光発電の関係もあるので、天気予報を見て極力晴れてるところへ行く感じ。今回は旅行記ではないので、どこへ行ったとか、どんなもの食べたとかは割愛。とんでもない店とか、北関東ならではの初日の出暴走の暴走族とか、面白いこともたくさんあったけど、それも割愛。ま、最近の世の中は、ネットにあげると面白いものが面白くなくなる傾向にあるからね〜。その辺は中国地下文化に見習って紙媒体か口頭で。

どこまでも続く畦道。田舎恐るべし!!!

新作戦! 移動式リサイクルショップの登場

 ひとりで車を長距離運転してるといろんなことを考える。他人との会話もないし、運転中はテレビもネットもないので、貴重な時間。一日中運転したら、だいたい3つぐらいの新作戦を思いつく。そして運転中はメモができないので2つは忘れる。今までも、新しい店を始めたりイベントの案などの新作戦の半分は運転中に考えついたものだろう(ちなみに残りの半分は飲み会の勢いで決まったもの)。
 そして、もうひとつ。最近はgoogle mapのナビの精度がやたら落ちてきて、とんでもない道案内をするようになったんだけど、おかげで田んぼの真ん中の畦道とか、誰も通らない住宅地の路地とかを通るハメになって、急いでない時はこれが逆にいい。で、出発した頃は年末だったので、そんな田舎ではおじいさんやおばあさんが頑張って大掃除とかをしてるのを見かけた。普段だったら東京に出た子ども達が帰ってきて手伝うのかもしれないけど、今回はコロナのおかげで帰れないことが多い。なので、じいちゃんばあちゃんたち、ヨイショヨイショといろんなものを庭に出したり、いろいろやっている。

 そんな光景を見てると、高齢化した田舎で困ってる人、多いんだろうなと思ってくる。東京でリサイクルショップをやっててもわかるけど、都市部でも高齢の人なんかは大きいものを動かすことができなくて困ってる人は多い。配達のついでなんかに家具の移動とかやってあげることも多いけど、見ず知らずのじいちゃんばあちゃん達も大喜びで、お菓子をくれたりお茶を入れたりしてくれる。うーん、これはきっと田舎でも、処分に困ってるものとか、色々あるんだろうな〜。
 そう考えたら、移動式リサイクルショップもできなくはない。各地を回って、どっかのガレージでも使って数日間の即席リサイクルショップをやる。ま、この場合はさすがに軽トラだと足りないので、最低2トントラックぐらいがいいかな。そして、その期間中には買取や配達なんかもできるし、修理道具や掃除道具一式も持っていけば、現地で物のリサイクルができる。ただ、中古品屋というのは信用が大事なので、見ず知らずのところでやるのは難しい。要は、万一買ったものに不具合があっても交換や修理などしてくれるかどうかっていう信用と安心感が必要。ということで、もし移動式でやるなら、現地の知り合いに手伝ってもらうのもいい。せっかく日本各地にも店をやったり謎のスペースを作ったりして面白い文化圏を築いてる人達がたくさんいるんだから、せっかくだったら一緒にやるのもいいね。そこのお客さんや知り合いなんかを経由して宣伝させてもらったら、「あ、こいつはいきなり逃げたりしないな」というのもお客さんに伝わるし、こっちも何も悪いこともできなくなるので、お互いにいい。あるいは、未知の町に参入する場合は、アジア地下文化圏を回る時と同様で、とりあえずクセのありそうなところで飲み歩いたりして、徐々に知り合いを作ってある程度信頼してもらえそうになってから始めたらいい。で、それだけだとまだ信用してもらえないだろうから、定期的に同じ場所を巡回するようにしたらいいかもしれない。おお、何とかなりそうだし、そんな店のやり方も結構面白そうだ!!! 「リサイクル屋がうちの村に来たぞ〜!」とチビッコたちが走ってくるような、ほとんどサーカスみたいな感じ。おおっ、天変地異とか大混乱とかで東京の店が潰れても、これは何とかなりそうだぞ!
 さらに、高円寺のうちの店で扱ってるような各地のアンダーグラウンド文化圏のものも扱ったりしたら「東京からの舶来品がたくさんあるよ〜」とか「四国回ってきたから、新しいものがあるよ〜」みたいな触れ込みで、お客さんからしてもちょっと面白そうだ。さっきも書いたように、ネットで紹介したらその時点で興醒め、みたいなぶっ飛んだものも直接紹介して回れる(これも中国地下文化方式)。そして、ある程度の期間が過ぎたら「またそのうち戻ってくるよ」と旅立っていく。やべー、楽しそう〜!!
 っていうか、よく考えたらほとんど寅さんじゃねーか!

2021年はしぶとさUPの年に

 後半は勝手な妄想に過ぎないけど、このコロナ禍のような社会や生活の変化では発想力がすごい豊かになる。10年前の大地震や原発事故もそうだけど、ひどいことや大惨事は度々やってきてしまう。安倍氏や菅氏を見ててもわかる通り、政府は窮地になるとすぐ嘘をついたり逃げたり何もできなかったりする。あるいはトランプのような自分勝手政治をやりたがるようなやつらがメチャクチャやったりする。どっちにしても、我々はその都度ポツンとほったらかしにされる。そんな世の中では、どれだけ「しぶとさ」があるかどうかが、やはり大事。
 リサイクルショップの例は、自分の仕事がそうだからたまたま思い付いた話。軽トラあれば住めるじゃんってのも、たまたま仕事でいつも軽トラ使ってるから。これを読んでるみなさんも、自分の仕事や自分のできることなんかを元に色々考えていったら、それはそれで独自の思いつきがたくさんあるはずだ。本来は救ってくれるはずの国や政府がダメだった時、「もう終わりだ!」と絶望してもしょうがない(これも各国の地下文化に学んだ)。「じゃ、好きにやらせてもらうぜ〜!」と言えるかどうか。当然、実際に好きにやり始めたら数々の難問が現れるに決まってるんだけど、このイメージを持ってるかどうかが大事。「世の中はこうあるべきだ」「政府はこうすべきだ」と文句をいう時にも、それでだいぶ変わってくる。下請け会社が元請けに「この契約だけは切らないでくださいよ〜」とお願いするような交渉ではなく、提携先に「おたくらが動かないなら、こちらは勝手にやらせてもらいますよ。いいんですか、それでも?」と迫るような交渉。政府と民衆は対等な関係であるべきなので、政府や国へも、それぐらいのポジションで文句を言うのがいい。

 ということで、新作戦を練るのに最適な2021年。いろいろ目論んでいきましょう〜。

田舎。ほとんど火星。この後、大量の暴走族が現れたけど、北斗の拳の世界にしか見えなかった。

       

松本哉
まつもと はじめ:「素人の乱」5号店店主。1974年東京生まれ。1994年に法政大学入学後、「法政の貧乏くささを守る会」を結成し、学費値上げやキャンパス再開発への反対運動として、キャンパスの一角にコタツを出しての「鍋集会」などのパフォーマンスを展開。2005年、東京・高円寺にリサイクルショップ「素人の乱」をオープン。「おれの自転車を返せデモ」「PSE法反対デモ」「家賃をタダにしろデモ」などの運動を展開してきた。2007年には杉並区議選に出馬した。著書に『貧乏人の逆襲!タダで生きる方法』(筑摩書房)、『貧乏人大反乱』(アスペクト)、『世界マヌケ反乱の手引書:ふざけた場所の作り方』(筑摩書房)編著に『素人の乱』(河出書房新社)。