2025年9月3日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第360回:司法の自殺(鈴木耕)

さすがに開いた口がふさがらなかった。日本の司法が危ないとは思っていたが、ここまでロコツに政府と財界(原子力ムラ)におもねる判決が出るとは…。珍しくぼくが購読している新聞は、すべてが一面トップで足をそろえた。いつもなら東京新…
「言葉の海へ」鈴木耕

第359回:「あの頃」よりもキナ臭い「現在」(鈴木耕)

先日(5月31日)、「マガジン9」主催の『フトコロに憲法 未来に希望』というイベントが開かれた。講師は、伊藤真さん(弁護士、『伊藤塾』塾長)、雨宮処凛さん(作家)、太田啓子さん(弁護士)という超豪華メンバーで、講演とディスカッション…
「言葉の海へ」鈴木耕

第358回:アベノミクスとタリフマン(鈴木耕)

先週(19日)の東京新聞「本音のコラム欄」に、大矢英代さん(おおや はなよ・カリフォルニア州立大学助教授)が「本音のコラムの本音」と題して、とても悲痛な文章を載せていた。筆者の大矢さんとは、あるシンポジウムでご一緒したり、ぼくが司…
「言葉の海へ」鈴木耕

第357回:人を嗤うな!(鈴木耕)

最近、たまたまある場所で、懐かしい歌を耳にした。中島みゆきさんの名曲『ファイト!』である。ぼくは雑誌編集者時代に、何度も彼女にお会いしている。話すととても気さくで、ハッハハハッと豪快に笑う人だった。いまはもう廃刊になってしまっ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第356回:歴史を捏造してはいけない(鈴木耕)

言及するのもイヤだけれど、それでも書いておかなければならない。西田昌司という自民党の参院議員の妄言についてだ。めちゃくちゃだ、でたらめだ、リクツになっていない、事実関係を調べていない、歴史捏造だ、歴史修正主義だ、謝罪会見なるもの…
「言葉の海へ」鈴木耕

第355回:「オールドメディア」の使命こそ(鈴木耕)

またイヤな名前を聞かされた。あの立花某(名前を書くのさえ不愉快だ)とかいう人が、この夏の参院選に兵庫選挙区から立候補するのだという。また真偽不明(いや、ほとんどウソまみれ)のフェイク情報をまき散らし、それをまたSNS上で称賛したり…
「言葉の海へ」鈴木耕

第354回:魑魅魍魎、妖怪跋扈の現世界(鈴木耕)

ある雑誌編集部から、書評原稿の依頼があった。本は『全訳 大和怪異記』(福井英一、現代書館)である。これがめっぽう面白い。大和の国、狐狸妖怪の棲まぬところなし。出てくるわ出てくるわ。でも、ここで書評原稿を披露するわけにはいかないから…
「言葉の海へ」鈴木耕

第353回:気持ちが悪いっ!(鈴木耕)

気持ちが悪い、イライラする。新聞を開いてもテレビニュースを見ても、どうにもイヤな感じがする。なんでみんな一色になっちゃうのか。先日(12日)のツイッター(“x”って名称は嫌いだから使わない)で、ぼくはこんなふうに呟いた。五輪に疑義をと…
「言葉の海へ」鈴木耕

第352回:「MAGA」ではなく「MANGA」みたいな(鈴木耕)

「マガジン9」でもお馴染みの映画監督・想田和弘さんが「週刊金曜日(4月4日号)」の巻頭コラム「風速計」で、「米国の変質」と題してこんなことを書いていた。米国で27年間暮らし、永住権も持っていた僕にとっては、信じがたいことが起きつつ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第351回:ああ、四月馬鹿っ!(鈴木耕)

この原稿を書いているのは4月1日、いわゆる「エイプリルフール」である。まあ、この日ぐらいは、愉快なウソをついて楽しもう…というわけだ。東京新聞は、毎年この日に「こちら特報部」面を使って、盛大なウソ記事を掲載する。かつては騙されたこ…