2025年4月2日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第22回:戦争を生き延びた人たちが去って行く(鈴木耕)

2月3日の深夜、義母が亡くなった。97歳の誕生日から、ちょうど1週間目だった。大正10年(1921年、酉年)の生まれ。よく生きた。酉年の守り本尊はお不動様ということで、90歳ごろまでは毎年...
「言葉の海へ」鈴木耕

第21回:寒さの中の「ちょっといい話」(鈴木耕)

寒い。北国育ちのぼくでさえ、寒い。でも楽しみもある。外へ出る必要のない日は、居間からぼんやりと小さな庭を見ている。実りの秋が終わると、野鳥たちには厳しい冬。餌がなくなるのだ。我が家で...
「言葉の海へ」鈴木耕

第20回:いくたびも雪の深さを尋ねけり(鈴木耕)

雪が降った。東京ではかなり珍しい大雪。テレビが前日から大騒ぎしていた。この程度の雪で、首都機能が麻痺する。我がふるさと秋田の冬を思い出して、ぼくは苦笑いする。故郷はこの冬、とても...
「言葉の海へ」鈴木耕

第19回:魔法の言葉は「北」と「カネ」か(鈴木耕)

年が明けて2週間ほど。なんとなく正月気分も抜けて、世の中もぼく自身の周りも日常を取り戻している。普通の生活…。新聞もTVも、同じパターン。あまりいいこともない。それが日常。ぼくの新聞...
「言葉の海へ」鈴木耕

第18回:米軍基地を考えながら(鈴木耕)

2018年、最初の「マガジン9」の更新です。明けましておめでとう…と書くのが当たり前だけれど、今年のぼくはそう書けない。なにしろ2年つづきの喪中。一昨年、昨年と、親族が相次いで旅立って...
「言葉の海へ」鈴木耕

第17回:「沖縄差別」から「沖縄ヘイト」への変質(鈴木耕)

淋しい1年だった…  風が冷たい夜は、なにか物悲しい。だから、ぼくは冬の夜は嫌いだ。あまり出かけたくないと思う。でも今年は、夜の外出がとても多かった。用事で出かけるのは仕方ないけれど...
「言葉の海へ」鈴木耕

第16回:最高裁判断への反乱(鈴木耕)

さまざまな団体や組織が出す「声明文」という文書がある。そのほとんどは堅苦しくて、なかなか読むのがつらいけれど、稀に、胸に響く「声明文」もある。16日(土)に出かけた集会で、最後に読み上げられた文章は、そんな気持ちにさせるものだった...
「言葉の海へ」鈴木耕

第15回:本と手帳の話(鈴木耕)

書店へ行った。ちょっと遠出して、大型書店へ。残念ながら地元の書店にはぼくの欲しい本がほとんどない。ベストセラー(それも健康本や自己啓発本などが多い)や文庫と雑誌が平台と棚を占めている。文庫だって、ぼくの好きな海外ミステリは...
「言葉の海へ」鈴木耕

第14回:「私は被害者Aではありません」(鈴木耕)

あまり触れたくはないことだけれど、やはり書いておかなければならないこともある。伊藤詩織さんの「事件」である。普通ならば隠しておきたい性的暴行事件を、自分の顔をテレビカメラの前に晒して...
「言葉の海へ」鈴木耕

第13回:ぼくの「おなら」の話から…(鈴木耕)

少し前から『うんこ漢字ドリル』という小学生向けの漢字学習帳(?)が大ヒットしているそうだ。ぼくも、書店の店先でペラペラとめくってみた。うん、こりゃ面白い。なかなか考えている...