2025年12月14日
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言葉の海へ

長年、雑誌や書籍に携わってきた編集者の鈴木耕さんが、本や新聞、ブログ、ある人の言葉など、さまざまな分野の「言葉」をめぐってコラムを綴ります。

「言葉の海へ」鈴木耕

第383回:闘え、ジャーナリズム(鈴木耕)

小さな記事が目についた。毎日新聞(12月5日夕刊)である。「NYタイムズが米国防省提訴 報道規制『憲法違反』」。米紙ニューヨーク・タイムズは4日、国防総省が10月に導入した新たな報道規制は、報道の自由を保障する憲法修正第1条に違反する…
「言葉の海へ」鈴木耕

第382回:高市氏が「政治とカネ」問題を嫌った理由(鈴木耕)

毎朝、新聞を読むのがちょっとつらい。憂鬱である。このところ、もっとも紙面を賑わせているのが高市早苗首相の「台湾有事」発言だろう。多くの人たちが感じているように、私も「なんで今ごろ、あんな危なっかしいことを言い出したのだろう?」…
「言葉の海へ」鈴木耕

第381回:ぼくの、悲しい失敗(鈴木耕)

これはぼくのせつない失敗談です。思い返すとチクリと胸が痛くなるのですが、後悔を込めて記しておきます。小春日和の気持ちのいい休日、ぼくはちょいと遠出の散歩をした。隣町の国立市の多摩川河川敷に車を停めて、土手の上の遊歩道をぶらぶらと…
「言葉の海へ」鈴木耕

第380回:高市首相 「腰まで泥まみれ」(鈴木耕)

危なっかしいなあ…と思っていたが、やっぱりこの人、首相の器などではなかった。早いうちに退いてもらわないと、この国が大変なことになってしまう。政治的失策は山ほどあるけれど、10月21日に高市内閣が発足してからたった1カ月弱で泥沼へ足…
「言葉の海へ」鈴木耕

第379回:「トランプ危機一髪」と「お子ちゃまニッポン」(鈴木耕)

立冬(11月7日)も過ぎた。もう午後5時になると外は暗い。秋を愉しむ余裕もなく、冬がすぐそこ。ぼくのふるさとからは、さすがにまだ「雪の便り」は届いていないが、毎日のように「熊の便り」がもたらされる。ふるさとの新聞「秋田魁新報」の電子…
「言葉の海へ」鈴木耕

第378回:一時撤退します(鈴木耕)

“とんでもないこと”が起きてしまった! わが人生で初めての出来事だった。いずれ確実に来ることとは分かっていたが、現実になってしまった。みなさんには黙っておこうかなとも思っていたが、まあ、別に隠すようなことでもないか。……などと大袈…
「言葉の海へ」鈴木耕

第377回:ああ、汚れたノーベル“平和賞”(鈴木耕)

今年の「ノーベル平和賞」が発表された。「まさかトランプじゃねえよな」とほんの少しだけ心配していたので、受賞者がベネズエラの反政府活動家のマリア・コリナ・マチャド氏に与えられたと聞いた時、ぼくはホッとしたのだ。しかしその後のニュ…
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第376回:取り巻き・側近・黒幕(鈴木耕)

ぼくの嫌いな言葉に「取り巻き」というのがある。別の言い方をすれば「茶坊主」とか「ゴマすり」ということになるかもしれない。要するに、権力者や有名人の周りに群がっている人間たちのことである。旧い記憶の中に、その言葉のイヤな思い出が…
「言葉の海へ」鈴木耕

第375回:狂詩曲『自民崩壊序曲』、指揮者は……(鈴木耕)

10月4日、ぼくは暗澹たる気分で、テレビを観ていた。テレビは「史上初の女性総裁誕生」と囃し立てていた。しかしぼくは「史上初の極右首相の誕生」が言い方としては正しいと思う。現在の野党の分裂状態からして、自民党総裁が「新首相」に選出さ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第374回:参加できない選挙だけれど……(鈴木耕)

ようやく少し涼しくなった。しかし、今年の夏はすさまじい暑さだったなあ……と、去年もその前の年も同じことを言っていたような気がする。つまり異常気象が毎年のことになってしまったのだ。とすれば、今年起きたことは異常気象ではなく現代の普…