言葉の海へ
第355回:「オールドメディア」の使命こそ(鈴木耕)
鈴木耕 -
またイヤな名前を聞かされた。あの立花某(名前を書くのさえ不愉快だ)とかいう人が、この夏の参院選に兵庫選挙区から立候補するのだという。また真偽不明(いや、ほとんどウソまみれ)のフェイク情報をまき散らし、それをまたSNS上で称賛したり…
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第354回:魑魅魍魎、妖怪跋扈の現世界(鈴木耕)
鈴木耕 -
ある雑誌編集部から、書評原稿の依頼があった。本は『全訳 大和怪異記』(福井英一、現代書館)である。これがめっぽう面白い。大和の国、狐狸妖怪の棲まぬところなし。出てくるわ出てくるわ。でも、ここで書評原稿を披露するわけにはいかないから…
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第353回:気持ちが悪いっ!(鈴木耕)
鈴木耕 -
気持ちが悪い、イライラする。新聞を開いてもテレビニュースを見ても、どうにもイヤな感じがする。なんでみんな一色になっちゃうのか。先日(12日)のツイッター(“x”って名称は嫌いだから使わない)で、ぼくはこんなふうに呟いた。五輪に疑義をと…
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第352回:「MAGA」ではなく「MANGA」みたいな(鈴木耕)
鈴木耕 -
「マガジン9」でもお馴染みの映画監督・想田和弘さんが「週刊金曜日(4月4日号)」の巻頭コラム「風速計」で、「米国の変質」と題してこんなことを書いていた。米国で27年間暮らし、永住権も持っていた僕にとっては、信じがたいことが起きつつ…
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第351回:ああ、四月馬鹿っ!(鈴木耕)
鈴木耕 -
この原稿を書いているのは4月1日、いわゆる「エイプリルフール」である。まあ、この日ぐらいは、愉快なウソをついて楽しもう…というわけだ。東京新聞は、毎年この日に「こちら特報部」面を使って、盛大なウソ記事を掲載する。かつては騙されたこ…
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第350回:選挙を取り戻せ!(鈴木耕)
鈴木耕 -
他を追い散らす軍団襲来 この冬は寒い日が続いた。樹々は葉を落とし、木の実は探したって見つからない。小鳥たちも飢えているだろうと、小さな庭の片隅のブラックベリーの枝に野鳥用の餌籠を吊るして、パンくずや余ったご飯、それに鳥団子(小...
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第349回:自民党、もうひとつの悪夢……(鈴木耕)
鈴木耕 -
また自民党内が騒がしい。今度の火元は、なんと石破茂首相自身である。それもカネにまつわる話だ。各紙が一斉に報じたし、テレビニュースも大きく取り上げたから、あれよあれよという間に大火事になった。いつも暗い石破氏の顔が、よけい真っ暗で…
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第348回:集会、メディア、司法…原発を巡って(鈴木耕)
鈴木耕 -
この原稿を書いているのは、東日本大震災から14年目の3月11日。あの日、あなたはどこで何をしていましたか? ぼくはいま原稿を書いているこの同じ部屋で、やっぱり何かを書いていた。そこへ強烈な揺れが来た。作りつけの本棚は大丈夫だったけれ…
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第347回:「マガジン9」創刊20周年!(鈴木耕)
鈴木耕 -
あっという間に時は過ぎる。気がついたらもう3月になっている。そういえば、この「マガジン9」の前身の「マガジン9条」がネット上に誕生したのが、20年前の3月だった。そう、2005年3月1日が我が「マガジン9」の創刊日だ。なんとなく、ぼく…
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第346回:「常識」が通用しません……(鈴木耕)
鈴木耕 -
ぼくが子どものころは、学校の先生や周りの大人たちが「常識を持て」とか「そんなことは常識だろ!」「常識を破ってはいけない」などと、ことあるごとに口にしていた。やがて、若者たちはそんな大人たちに反発して様々な「常識破り」を試みた…