2018年8月14日
ホーム マガ9レビュー

マガ9レビュー

本、DVD、展覧会、イベント、芝居、などなど。マガ9的視点で批評、紹介いたします。

『焼肉ドラゴン』(2018年 日本/鄭義信監督)

同名舞台を見る機会を何度か逸していたので、せめて映画でと足を運んだ。『ALWAYS三丁目の夕日』が東京タワー完成間近の日本人を描いたとすれば、この作品はそれから十数年後、大阪万博前後の...

『ゲッベルスと私』(2016年オーストリア/クリスティアン・クレーネス、フロリアン・ヴァイゲンザマー、オーラフ・S・ミュラー、ローラント・シュロットホーファー監督)

ルンヒルデ・ポムゼルが鮮明なモノクロ画面に登場した途端、彼女の顔に刻まれた皺の陰影に釘づけになった。撮影当時、103才。彼女はヨーゼフ...

『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む 日本の大学生は何を感じたのか』(ヨーラン・スバネリッド 鈴木賢志+明治大学国際日本学部鈴木ゼミ 編訳/新評論)

タイトルのとおり、メインになっているのはスウェーデンの小学校高学年(に当たる学年)で使用されている社会科教科書の翻訳(抜粋)。合間合間に...

『万引き家族』(2018年日本/是枝裕和監督)

先日、ある政治家が「赤ちゃんはママがいいに決まっている」と発言したニュースに接した際、「赤ちゃんがあなたにそう言ったのですか?」と尋ねたくなった。あげつらっているのではない。本作品で...

『シルバー・デモクラシー 戦後世代の覚悟と責任』 (寺島実郎/岩波新書)

日米関係の本質が衆目にさらされるという点に限っていえば、米国の大統領がドナルド・トランプでよかったと思う。彼の言動からは、米国の対日外交は自国の利益に従って行われているに過ぎす、日米...

『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017年韓国/チャン・フン監督)

2018年は始まってからまだ半年も経っていないが、本年度ベストワンに推挙したい傑作にであった。韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』である。ときは1980年5月、ところは...

『質屋』(1968年米国/シドニー・ルメット監督)

シドニー・ルメットといえば、『十二人の怒れる男』に代表されるような、「正義」を真正面から捉える作品が多い。「社会派」と称される映画監督だ。今年、DVDとして復刻された本作品の...

『女神の見えざる手』(2016年フランス、米国/ジョン・マッデン監督)

ロビイストは日本では耳慣れない職業かもしれない。業界における自分たちの利益を守るため、あるいはそれを最大化するために政府への働きかけを行うのは圧力団体であって、彼らをクライアントに...

『ひとり親家庭』(赤石千衣子/岩波書店)

先日、本書の著者であるNPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石千衣子理事長に会いにいった。1年ほど前の朝日新聞の記事「(あすを探る 家族・生活)ひとり親、移住後も支援を」...

『ヒトラーへの285枚の葉書』(2016年ドイツ・フランス・英国/ヴァンサン・ペレーズ監督)

貴族階級の軍人・シュタウフェンベルクによるアドルフ・ヒトラー暗殺計画や、ミュンヘン大学の学生が中心となって反ナチスのビラを撒いた白バラ...