今日
2018/01/26
野中広務さんが亡くなったというニュースを知った。
淋しい。
友人・辛 淑玉さん(スゴちゃん)から一緒にご飯しようと誘われて、野中広務さんと晩ご飯をしたことがあります。
野中さんがご馳走してくれることになることがわかっていたし、前日が野中さんのお誕生日と聞いてもいたので、なにかしら用意したいと思い、散々迷った挙句決めた、パステルカラーのピンクとパープルが素敵にあやなしているネクタイを用意しました。
あるホテルのあるレストランで3人でご飯しました。
驚いたことに、いきなり、野中さんからプレゼントをいただきました。京都の脂とり紙、縮緬の綺麗なケースに入っている上等なものでした。
あぁ、ネクタイを用意してきてよかったとホッとしました。野中さんは包みから出して「絶対、自分じゃ買わない色だな」と少し照れながらも胸にあてて喜んで下さいました。
常に背筋がピンとしていて、
角張っていて、
硬くて、
なのに、なのに、優しい~~~という複雑な印象の方。
ほんとに、たのしい時間でした。
わたしとスゴちゃんとが「長いお務めご苦労さまでした」「ここからのマッサージは日本国民からのものです」「ここからは未来のこどもからのマッサージです」とか言っては野中さんの肩をマッサージするという時まであって、3人が3人ともたのしく過ごした晩なのでした。
翌朝、野中さんから携帯に電話がありました!!
スゴちゃんから聞いたわたしの携帯に電話してくれたのです。
「昨日はたのしかった。また、やりましょう。
月に何度か東京ですから、また、近いうちに。
そう、ふふ、今、いただいたネクタイを締めています。
このネクタイでこれから京都に帰ります」
って。
わたしにとって野中広務さんは本気の日本人で、
正義の人で、
ブレない人で、
徹頭徹尾、反戦。
徹頭徹尾、反差別。
硬くて硬くて、
なのにやさしい~~方で、
とっても素敵、でした。
野中広務さんと辛 淑玉さんの対談本、
『差別と日本人』
これ、読んでほしい。
わたしと友だちだと思ってくださってる方でしたら、ぜひ、読んでほしい本です。
*
追記
この記事も読んでください。
http://blogos.com/outline/273823/