「日本一の愛国者」鈴木邦男さんの姿に迫るドキュメンタリー映画が誕生!(西村リユ)

 民族主義団体・一水会を立ち上げて「新右翼」と呼ばれた一方、いわゆる左派・リベラルとされる人たちとも交流を深めるなど、既存の「右翼」のイメージにはとどまらない幅広い活動を続けてきた鈴木邦男さん。マガジン9でも、インタビューや対談、連載コラム&対談シリーズの『鈴木邦男の愛国問答』でおなじみです。
 その鈴木邦男さんを追った初のドキュメンタリー映画『愛国者に気をつけろ!』が来年2月、東京などで公開されます。監督を務めたのは、福島第一原発事故によって全町避難になった町で動物たちと暮らす男性を追った前作『ナオトひとりっきり』が海外の映画祭などでも上映されて話題になった中村真夕さん。2年間にわたって鈴木さんに密着撮影を続け、映画を完成させたといいます。
 映画は、鈴木さんの歩みを追い、自身の口からその「思い」を聞くともに、鈴木さんと交流のある人たちにも次々とマイクを向けていきます。作家の雨宮処凛さん、元「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」副代表の蓮池透さん、元日本赤軍メンバーで映画監督の足立正生さん、元オウム真理教教祖・麻原彰晃の三女である松本麗華さん…。なぜ鈴木さんの周りには、常にいろんな人たちが集まってくるのか。立場も考え方も多様な人たちが語る「鈴木邦男」の姿から、その理由が見えてくる気がしました。

 私が鈴木さんに初めてお会いしたのは2007年、マガジン9での「この人に聞きたい」のインタビューのときでした。「一水会」「愛国者」という言葉のイメージに、少し緊張しながら待ち合わせ場所に向かったのですが、鈴木さんの飄々とした雰囲気と気さくな笑顔に、あっという間に緊張が消えてしまったのを覚えています。インタビューの中でお聞きした、「自由のない自主憲法よりは、自由のある占領憲法のほうがずっといい」「愛国心を測ることなんて、誰にも出来ない」という言葉も、とても印象的でした。
 その鈴木さんについて、もっと知ることができるこの映画。中村監督は、〈異なる意見や価値観を持つ人たちに対しての不寛容さが強くなっている今の日本社会で、鈴木のボーダーレスな存在から、この映画で何か突破口を示唆できるのではないか〉とも書いています。民主主義とは何か、日本が戦後歩んできた道とは何だったのか…そんなことも、じっくりと考える機会になりそうです。
 映画の狙いをさらにお聞きするため、マガジン9でも、近く中村監督へのインタビューを予定しています。また、映画の配給宣伝費を集めるためのクラウドファンディングが、MotionGalleryにて実施中です。こちらは11月末が〆切ですので、ぜひチェック&ご参加を!

(西村リユ)