【5月31日(土)マガ9学校開催!】なんでいま、「憲法」がテーマなの? ~キュウとキュウ子のつぶやき~

今度、5月31日(土)に久しぶりのマガ9学校をやるんだよね。
そうそう、「フトコロに憲法 未来に希望」というテーマで、作家の雨宮処凛さん、弁護士の伊藤真さん、太田啓子さんの3名を講師に、あらためて「憲法」を考えるイベントだよ。マガ9でもおなじみの3名だけど、この3名がそろって話す機会ってあまりない気がするから、どんな内容になるのか楽しみ!
でも、なんでいま憲法についてなの? 地味じゃない? この時期なら選挙がテーマじゃないの?
いやあ、もちろん選挙は選挙ですごく大事なんだけど、このところ世の中不安なことばかりじゃない? 3・11のあとデモが盛り上がっていた時期もあったけど、結局はその声が政治に反映されない状況が続いているし、食費も上がって生活はますます大変だし、なんだか無力感を覚えちゃって。
そうだね。世の中、力ずくでやった者の勝ちなの? って感じ。
でもさ、「いや待てよ、守ってくれる憲法があるはずじゃなかった?」って思ったのよね。憲法に書かれていることは今も有効なんだし、マガジン9の原点でもある憲法に立ち返って、もうちょっと出来ることがあるんじゃないかなって。それで、いまこそやっぱり憲法をテーマにしようと考えたわけ。
そういえば、芸人・松元ヒロさんの一人芝居「憲法くん」にも「そもそも、もういいよ、変えてもいいよ、というぐらいまで、私(憲法)のことを使ってくれたんでしょうか」っていう台詞があったなあ。
そうそう、憲法をちゃんと使いきったかと言われると、そうじゃないし。まだ出来ることがある気がする。
日本では最高裁での法令違憲を勝ちとるのは難しいと言われているけど、それでも生活保護費の基準額引き下げは憲法が保障する生存権を侵害するとして認めた地裁判決がでたり、戸籍上同性のカップルの結婚を認めないのは違憲だという高裁判決がでたりとか、憲法を使って声をあげている人たちもいるんだよね。
うん。だから、もう一回、さまざまな分野で活動している3名の方たちの話をきいて「憲法の使い方」を考えたくて。「憲法があっても閣議決定で全部決まっちゃうから意味ないじゃん」って言われることもあるけど、憲法をちゃんと生かして使おうという人が増えていけば状況が変わるんじゃないかな。
コスタリカだと、子どもが学校で起きた出来事について、憲法裁判所に電話して「これは憲法違反です」と訴えることができるらしいよ。
そうやってちゃんと使いこなしていくのが大事なんだろうね。そのためにも私たちが憲法をどう使っていけばいいのかのヒントを、いろいろな分野で活躍してきた講師の3名に聞いてみよう。伊藤真さんからは憲法全般や9条のこと、雨宮処凛さんには困窮者支援の現場での憲法25条の意義、そして、太田啓子さんには、家族とジェンダーという切り口から昨今の違憲判決なども踏まえたお話をしてもらう予定だよ。
マガ9は今年20周年だけど、この間、社会はよい方向にも、困った方向にも変わってきたよね。その流れを振り返りつつ、これからの「希望」について話してみたい。あらためて憲法を切り口に、望む未来をどう自分たちでつくっていけるか考えられたらいいな!

ということで、第47回マガ9学校、参加者募集中です!


第47回マガ9学校
「フトコロに憲法 未来に希望」

日時:2025年5月31日(土)13時30分〜16時(13時開場)
場所:カタログハウス地下2階セミナーホール(東京都渋谷区代々木 2-12-2)

講師:雨宮処凛さん(作家)
   伊藤真さん(弁護士、「伊藤塾」塾長)
   太田啓子さん(弁護士)

参加費:1500円(学生500円)
※オンライン配信あり

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