2025年6月28日
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雨宮処凛

雨宮処凛
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あまみや・かりん:1975年、北海道生まれ。作家。反貧困ネットワーク世話人。フリーターなどを経て2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。06年からは貧困問題に取り組み、『生きさせろ! 難民化する若者たち』(07年、太田出版/ちくま文庫)は日本ジャーナリスト会議のJCJ賞を受賞。著書に『学校では教えてくれない生活保護』『難民・移民のわたしたち これからの「共生」ガイド』(河出書房新社)など50冊以上。24年に出版した『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』(光文社新書)がベストセラーに。

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第723回:都議選「参政党」3議席の衝撃と、ここから逆算してできること。の巻(雨宮処凛)

都議選が終わった。私の注目はやはり参政党の結果だったのだが、0議席から3議席獲得という結果になった。しかも、立候補した4人のうち3人が当選したのである。この事実を、非常に重く受け止めている。ということで、そのことにも、来たるべき参…

第722回:前回の原稿への大きな反響、そして頂いた指摘について。の巻(雨宮処凛)

先週(2025年6月11日)、「あの『炎上』を通して、参政党が躍進しそうな予感に包まれた選挙前」という原稿をアップした。これが非常に多くの人に読まれたようで、反響の多さにびっくりしている。私が目にしたコメントは一部のものだと思うが、…

第721回:あの「炎上」を通して、参政党が躍進しそうな予感に包まれた選挙前。の巻(雨宮処凛)

声優・林原めぐみさんのXでの炎上を見ながら、次の選挙では参政党が票を伸ばすかもしれないな……という思いが浮かんだ。知らない人は各自検索してほしいが、問題となったのは、『興味がない、わからない、知らない』というタイトルのブログ記事....

第720回:「ファンサ」で閉じていく右派と左派、分断を止めるためにできること。の巻(雨宮処凛)

2019年に公開された映画『主戦場』を、あなたは観ただろうか? 慰安婦問題をめぐるこのドキュメンタリー映画を観た時、「ここまで来てるのか……」と愕然としたことを覚えている。何に愕然としたかといえば、いわゆる右派と左派の間で、ここまで…

第719回:『選挙と鬱』『それでも私は Though I’m his daughter』、6月、必見のドキュメンタリー2本が劇場公開!! の巻(雨宮処凛)

怒涛の「選挙」が近づいている。6月には東京都議選。そして7月には参院選が予定されている。そんな選挙を前にして、今、少々憂鬱な気分の中にいる。なぜなら、昨年から「選挙」はデマと誹謗中傷が飛び交うだけでなく、それによって人の命が奪…

第718回:気がつけばある分野で異様な自己責任論者になっていて、それを押し付ける快楽とそのメカニズムが初めてわかった件。の巻(雨宮処凛)

このところ、また就職氷河期世代=ロスジェネが注目されている。それは4月、石破総理大臣が就職氷河期世代を中心とした就労支援を充実させるため、関係閣僚会議を設置すると発表したからだ。この連載ではロスジェネ問題についてずーっと書いてき…

第717回:超オススメ!! 映画『能登デモクラシー』(雨宮処凛)

むちゃくちゃ面白いドキュメンタリー映画を観た。それは今月から公開される『能登デモクラシー』。 監督は石川テレビの五百旗頭幸男氏。『はりぼて』では富山市議会の不正を暴いて市議が続々と辞職。『裸のムラ』ではムラ社会の異様さをあぶり出し、…

第716回:「米が高くて買えない」「体重が15キロ減った」「ベンチで1ヶ月ホームレス生活」「80代だが介護職員として働いている」〜電話相談に寄せられた悲鳴。の巻(雨宮処凛)

「無職、所持金数千円。住まいがなく、深夜営業の店などで夜を明かしている。身分証明書、銀行口座、保険証もない。うつ病、発達障害などがあり、男性が怖い」(40代女性) 「一人暮らし。アルバイト。奨学金の返済ができず、利息が増えて総額70…

第715回:女性県議に殺害予告8000件〜なぜ、この界隈のことを「安全」に語れないのか〜(雨宮処凛)

「生理」をめぐってまた「炎上」が起きた。三重県の女性県議(共産党)のX(旧Twitter)への書き込みを発端としたものだ。内容はといえば、「今日いきなり生理になって困った」「津市役所のトイレにはナプキンは残念ながら配置されていなかった…」

第714回:桐生市長が謝罪、そして高裁では怒涛の勝訴ラッシュ!! 〜今、生活保護を巡って起きていること〜(雨宮処凛)

「生活保護制度の崇高な理念を身勝手な解釈で捻じ曲げ、組織風土の中に形成された悪しき慣行や極めてずさんな事務処理の数々について、福祉事務所という他部局にはない組織構造とはいえ、問題発覚まで一切気づけなかった私どもの責任は重く、心か…