2025年8月28日
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雨宮処凛

雨宮処凛
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あまみや・かりん:1975年、北海道生まれ。作家。反貧困ネットワーク世話人。フリーターなどを経て2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。06年からは貧困問題に取り組み、『生きさせろ! 難民化する若者たち』(07年、太田出版/ちくま文庫)は日本ジャーナリスト会議のJCJ賞を受賞。著書に『学校では教えてくれない生活保護』『難民・移民のわたしたち これからの「共生」ガイド』(河出書房新社)など50冊以上。24年に出版した『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』(光文社新書)がベストセラーに。

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第730回:「普通の日本人」と陰謀論〜コロナ禍、ワクチン、参政党。の巻(雨宮処凛)

もし、2020年からのコロナ禍がなかったら、日本の、そして世界の政治状況は全く違ったものになっていたのではないか一一。そんなふうに考えさせられる一冊と出会った。それは『陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム』(中公新書 秦正樹)。今…

第729回:この十数年の反省と、カルトで悩む知人の涙と、アメリカの「第三のニューライト」と「大いなる置き換え」の巻(雨宮処凛)

この十数年、私は何をしてきたのだろう――。参院選以降、私は深い自省の中にいる。その理由は、もちろん参政党の躍進だ。このような結果を予測しつつ、私は参院選投開票日直前に公開された726回の原稿にて、できることは「『孤独に一人で考え、…

第728回:女性誌と『少年ジャンプ』と参政党。の巻(雨宮処凛)

衝撃の参院選から1週間以上が経った。選挙以来、メディアは参政党の話題で持ちきりだ。先週は参政党による神奈川新聞記者の取材拒否が大きな注目を浴びたが、今後、支持率はどうなっていくのだろう。個別のスキャンダルや「危ない」という報道…

第727回:参政党の「大躍進」と、それを「予言」するような各国の「移民排斥」の動き。の巻(雨宮処凛)

「カーニバルが最高潮であるときに、水を差すような真似をすることほど損な役回りはない。たとえば、赤ペンを引いて間違いを指摘するファクトチェッカーや、下品な野蛮人の蛮行に眉をひそめながら正論を述べるリベラルな知識人である」「カオス…

第726回:「日本人ファースト」と「お前ら日本人じゃないだろ!」の巻(雨宮処凛)

戦争って、こういうふうに始まるんだろうな――。この1、2ヶ月での日本社会の急激な「空気の変化」に、ただただ呆然としている。特にこのひと月、日本社会はとんでもないスピードで、ありえない角度への急旋回をしつつある。原動力は、「外国人の…

第725回:他の争点はどこ行った? 参院選、あまりにも雑な「外国人問題」。の巻(雨宮処凛)

参院選が始まった。3年にわたる物価高騰、そして「失われた30年」の停滞から日本はどう脱却するのか。非正規雇用問題については? 公示前までは話題となってたロスジェネ対策は? そしてすでに「経済大国」ではなくなった日本の10年後30年後、50年…

第724回:いのちのとりで裁判、最高裁で勝訴!!!!!〜だけど厚労省からの謝罪なし〜の巻(雨宮処凛)

「逆転勝訴」「だまってへんで これからも」「司法は生きていた」「保護費引き下げの違法性認める」「勝訴」。2025年6月27日午後3時半すぎ、最高裁判所正門前に、そんな旗が掲げられた。この日、生活保護引き下げを違法として利用者らが国を訴え…

第723回:都議選「参政党」3議席の衝撃と、ここから逆算してできること。の巻(雨宮処凛)

都議選が終わった。私の注目はやはり参政党の結果だったのだが、0議席から3議席獲得という結果になった。しかも、立候補した4人のうち3人が当選したのである。この事実を、非常に重く受け止めている。ということで、そのことにも、来たるべき参…

第722回:前回の原稿への大きな反響、そして頂いた指摘について。の巻(雨宮処凛)

先週(2025年6月11日)、「あの『炎上』を通して、参政党が躍進しそうな予感に包まれた選挙前」という原稿をアップした。これが非常に多くの人に読まれたようで、反響の多さにびっくりしている。私が目にしたコメントは一部のものだと思うが、…

第721回:あの「炎上」を通して、参政党が躍進しそうな予感に包まれた選挙前。の巻(雨宮処凛)

声優・林原めぐみさんのXでの炎上を見ながら、次の選挙では参政党が票を伸ばすかもしれないな……という思いが浮かんだ。知らない人は各自検索してほしいが、問題となったのは、『興味がない、わからない、知らない』というタイトルのブログ記事....