2022年11月30日
ホーム 著者 Posted by 雨宮処凛

雨宮処凛

雨宮処凛
205posts
あまみや・かりん:作家・活動家。2000年に自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版)でデビュー。格差・貧困問題、脱原発運動にも取り組む。07年に出版した『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。近著に『ロスジェネのすべて』(あけび書房)、『相模原事件裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』(太田出版)。「反貧困ネットワーク」世話人、「週刊金曜日」編集委員、フリーター全般労働組合組合員。

第597回:ニュース女子、ウトロ放火事件、そして6年前の相模原事件に潜んでいた「予兆」。の巻(雨宮処凛)

その報道を知った瞬間、「よかった……」と全身から力が抜けるような思いがした。ご存知の通り、2017年1月、TOKYO MXの「ニュース女子」という番組で、辛淑玉さんに関する誤った情報が放送された件だ。これを制作したのがDHCテレビジョン。…

第596回:生活保護引き下げ違憲訴訟の勝訴、そして「科研費」裁判と『教育と愛国』。の巻(雨宮処凛)

報道を見た瞬間、大きな声で叫びそうになった。その報道とは、5月25日の熊本地裁判決。この日出たのは、生活保護基準引き下げ違憲訴訟、通称「いのちのとりで裁判」。それが勝訴となったのだ。第二次安倍政権で強行された生活保護引き下げが憲法…

第595回:侮辱罪厳罰化〜「餌食」にされた立場から。の巻(雨宮処凛)

侮辱罪厳罰化法案が参議院で審議入りした。その名の通り、侮辱罪を厳罰化するというもので、現在の「拘留(30日未満)または科料(一万円未満)」を「1年以下の懲役もしくは禁錮、30万円以下の罰金、または拘留もしくは科料」に引き上げるとい…

第594回:高円寺「やっぱり再開発いらないパレード」。の巻(雨宮処凛)

あなたの好きな街はどこですか? そう問われたら、あなたはなんと答えるだろう。自分の住む街が大好きという人もいるだろうし、今は住んでいないけれど生まれた地元という人もいるだろう。いつか住みたいという憧れの街がある人もいるだろうし…

第593回:猫の介護から考えた「戦争」。の巻(雨宮処凛)

大型連休が終わった。3年ぶりの「行動制限のない」ゴールデンウィーク、あなたはどう過ごしただろうか。旅行に行ったという人もいれば、ずっと仕事だったという人もいるだろう。一方、連休で仕事が休みとなったことにより、いよいよ生活が厳し…

第592回:コロナ禍の「女性不況」、女性たちからの相談から見えてきたこと。の巻(雨宮処凛)

「食べることに困っています。助かりました。ありがとうございました」「いっぱいの食材ありがとうございました。年末年始で美味しく食べさせていただきます」「前回頂いたお野菜があまりに美味しく、家族皆大喜びでした。また頂けたらという思…

第591回:戦争が生み出す「未来の自殺者」〜「独裁から人々を解放し、民主主義をもたらす」戦いのため戦地に赴き、「良心の傷」に悩まされる彼。の巻(雨宮処凛)

「私たちがイラクからアメリカに帰国した時、まるでロックスターのような扱いを受けました。国中の人が私たちを英雄と称賛し、私たちのファルージャでの作戦がどれほど偉大かを語りました。正直、私たちは戸惑いました。何度も『英雄』という言葉…

第590回:コロナ禍、3年目 困窮者支援の現場の声。の巻(雨宮処凛)

4月9日、耳を疑うニュースが飛び込んできた。2020年11月、渋谷のバス停にいた女性に暴行して死亡させた48歳の男性が、遺体で発見されたというのだ。男性は自宅近くの路上で発見され、飛び降り自殺とみられているという。保釈中だったという…

第589回:ミュージシャンたちのコロナ禍と、五輪という祝祭の陰で起きていたこと。の巻(雨宮処凛)

「深刻な現場で取材、活動を続けていますが、辛くなったりしませんか?」。貧困問題をメインテーマとして16年、時々、こんなことを聞かれる。確かに落ち込んだり、メンタルにダメージを食らうことは多い。ずっと野宿していた人のあかぎれだらけの…

第588回:戦争と障害者〜「戦えない人」は戦時にどう扱われてきたか。の巻(雨宮処凛)

連日、ロシアによるウクライナ侵攻の報道を見ていると、ただただ心がえぐられる。増え続けていく死者。壊れてゆく街。突然破壊された日常のすべての取り返しのつかなさに、ため息をつくことしかできない自分がもどかしい。一方、3月15日には、ロ…