2024年11月26日
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雨宮処凛

雨宮処凛
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あまみや・かりん:作家・活動家。2000年に自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版)でデビュー。06年より格差・貧困問題に取り組む。07年に出版した『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。近著に『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』(光文社新書)、『学校では教えてくれない生活保護』(河出書房新社)、『祝祭の陰で 2020-2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く』(岩波書店)。反貧困ネットワーク世話人。「週刊金曜日」編集委員。

第690回:「弱者」「かわいそう」と言われると腹が立つ問題。の巻(雨宮処凛)

「(前略)だまされたかわいそうな人間として扱われると腹が立つものです。私自身、取材がてら出演作品の販売停止の手続きを進めようとしましたが、支援団体から『かわいそうな人』との扱いをされ、しんどくなって途中でやめてしまった」。この言…

第688回:日本が「貧しい」ことがバレバレになった岸田政権の3年間と、外国人にも働く先として選ばれなくなりつつある「元経済大国」がどう軟着陸するかという難題について。の巻(雨宮処凛)

8月14日、岸田首相が次の自民党総裁選に出ないことを表明した。これによって現在、秋の総裁選に誰が出るのか、時期総裁は誰かに注目が集まっている。そんな中、若手のホープ的に注目を集めている小林鷹之氏の演説をテレビで見かけた。小林氏と…

第687回:『難民・移民のわたしたち これからの「共生」ガイド』で取材した、この国の外国人を取り巻くリアル。の巻(雨宮処凛)

「自分はまわりにいる友だちとは全然違って、生きる権利を持っていないことを知りました」。この言葉は、日本に住む16歳(当時)の女の子・みさきさん(仮名)のものである。ある集会で、彼女の音声が紹介された。なぜ、「生きる権利」がないのか…

第686回:和歌山カレー事件をめぐる映画『マミー』を観て、「戦争」との類似点について考えた。の巻(雨宮処凛)

公開初日となるその日、映画館は満席だった。待ちわびていた映画を、私はやっと観ることができた。その映画とは『マミー』(二村真弘監督)。今から26年前に起きた和歌山カレー事件を巡るドキュメンタリーだ。1998年、夏祭りで振る舞われたカレー…

第685回:猛暑の中の相談会ツーデイズ〜物価高騰に上がり続ける悲鳴〜の巻(雨宮処凛)

35度を超える猛暑となった週末、ふたつの相談会で相談員をした。まず7月27日に参加したのは、「いのちと暮らしを守るなんでも電話相談会」。 コロナ禍に始まり、以来、隔月で開催されてきた電話相談会だ。全国の弁護士や司法書士、支援者らが無料…

第684回:「時代についていけない高齢者」予備軍の一人として、タッチパネルにキレた高齢男性に思わず同情してしまう。の巻(雨宮処凛)

少し前、たまに行くご飯屋さんに友人と行った。個人の店で、庶民的な価格でいつも賑わっている人気店。ランチの時間も終わり頃に入ると、いつもと違うことに気がついた。これまでは店員さんに口頭で注文するというやり方だったのに、席にタッチパ…

第683回:都知事選。なぜ、石丸伸二氏が二位だったのか。の巻(雨宮処凛)

なんとも驚く結果だった。それは東京都知事選。午後8時ジャストに小池百合子氏が当確。のみならず、蓋を開けてみれば蓮舫氏を40万票近く上回り、石丸伸二氏が二位となっていたという逆転劇。このことに、多くの人がショックを隠せないでいる。...

第682回:いろいろとタガが外れた都知事選〜「注目される」ためなら手段を選ばない人たち。の巻(雨宮処凛)

あと少しで都知事選の投票だ。今回の都知事選ほど「タガが外れた」光景を私は見たことがない。言わずもがな、悪ふざけを超えた候補者たちの存在だ。怪文書と化した選挙公報。「放送事故」と言われたいのが丸わかりの、だけど少しも笑えない、セン…

第681回:都知事選、地方出身者の都民の一人として思うこと。の巻(雨宮処凛)

都知事選の投開票日まであと2週間を切った。立候補しているのは、過去最多の56人。そんな都知事選告示の少し前、東京都の合計特殊出生率は、この8年で1.24から0.99まで下がったことが報じられた。また6月20日には、1975年生まれで子どものいな…

第680回:コロナ禍、冷酷だった小池都政を振り返る。の巻(雨宮処凛)

7月7日に投開票の東京都知事選に、蓮舫氏が立候補を表明した。表明の5日後に蓮舫氏が訪れたのは、東京都庁の下で毎週土曜日に開催されている食品配布だった。この連載でもよく触れている食品配布。コロナ前は近隣の野宿男性50〜60人が並んでいた…