2025年12月25日
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鈴木耕

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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。

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「言葉の海へ」鈴木耕

第385回:人間の命が軽すぎる(鈴木耕)

このところ、無差別殺人という恐ろしい事件が続く。アメリカではもう日常茶飯事のようになってしまった感のある銃乱射事件だが、12月13日にはロードアイランド州の名門ブラウン大で起きた。2名が死亡し9名が重軽傷を負った。この犯人は、11日…
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第384回:世界一の迷惑男(鈴木耕)

ずいぶん昔のことだが、『ニッポン無責任時代』という映画シリーズがあった。これは「ハナ肇とクレージーキャッツ」というバンドが大人気だった頃、そのギタリストだった植木等が主人公を演じた映画シリーズで、大ヒット作となった。1960年代だ…
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第383回:闘え、ジャーナリズム(鈴木耕)

小さな記事が目についた。毎日新聞(12月5日夕刊)である。「NYタイムズが米国防省提訴 報道規制『憲法違反』」。米紙ニューヨーク・タイムズは4日、国防総省が10月に導入した新たな報道規制は、報道の自由を保障する憲法修正第1条に違反する…
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第382回:高市氏が「政治とカネ」問題を嫌った理由(鈴木耕)

毎朝、新聞を読むのがちょっとつらい。憂鬱である。このところ、もっとも紙面を賑わせているのが高市早苗首相の「台湾有事」発言だろう。多くの人たちが感じているように、私も「なんで今ごろ、あんな危なっかしいことを言い出したのだろう?」…
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第381回:ぼくの、悲しい失敗(鈴木耕)

これはぼくのせつない失敗談です。思い返すとチクリと胸が痛くなるのですが、後悔を込めて記しておきます。小春日和の気持ちのいい休日、ぼくはちょいと遠出の散歩をした。隣町の国立市の多摩川河川敷に車を停めて、土手の上の遊歩道をぶらぶらと…
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第380回:高市首相 「腰まで泥まみれ」(鈴木耕)

危なっかしいなあ…と思っていたが、やっぱりこの人、首相の器などではなかった。早いうちに退いてもらわないと、この国が大変なことになってしまう。政治的失策は山ほどあるけれど、10月21日に高市内閣が発足してからたった1カ月弱で泥沼へ足…
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第379回:「トランプ危機一髪」と「お子ちゃまニッポン」(鈴木耕)

立冬(11月7日)も過ぎた。もう午後5時になると外は暗い。秋を愉しむ余裕もなく、冬がすぐそこ。ぼくのふるさとからは、さすがにまだ「雪の便り」は届いていないが、毎日のように「熊の便り」がもたらされる。ふるさとの新聞「秋田魁新報」の電子…
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第378回:一時撤退します(鈴木耕)

“とんでもないこと”が起きてしまった! わが人生で初めての出来事だった。いずれ確実に来ることとは分かっていたが、現実になってしまった。みなさんには黙っておこうかなとも思っていたが、まあ、別に隠すようなことでもないか。……などと大袈…
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第377回:ああ、汚れたノーベル“平和賞”(鈴木耕)

今年の「ノーベル平和賞」が発表された。「まさかトランプじゃねえよな」とほんの少しだけ心配していたので、受賞者がベネズエラの反政府活動家のマリア・コリナ・マチャド氏に与えられたと聞いた時、ぼくはホッとしたのだ。しかしその後のニュ…
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第376回:取り巻き・側近・黒幕(鈴木耕)

ぼくの嫌いな言葉に「取り巻き」というのがある。別の言い方をすれば「茶坊主」とか「ゴマすり」ということになるかもしれない。要するに、権力者や有名人の周りに群がっている人間たちのことである。旧い記憶の中に、その言葉のイヤな思い出が…