2024年11月21日
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伊藤塾 明日の法律家講座レポート

毎月、伊藤塾で行われる「明日の法律家講座」の講義の概要や要点をレポートしてお届けします。

多国籍社会日本におけるNGOと弁護士の役割 ~国籍法3条違憲訴訟を題材に~講師:伊藤里枝子氏・近藤博徳氏

2008年6月、最高裁判所は、結婚していない外国人の母と日本人の父の間に生まれた子どもの日本国籍取得要件を定めた国籍法3条を「違憲」とする判決を出しました。国籍法の一部改正にも結び付いたこの裁判を法律家とともに支えたのが、日本人とフ…

レイシャル・プロファイリングの現状と課題~「人種差別的な職務質問をやめさせよう!訴訟」ケースを中心に~ 講師:宮下 萌 氏

「見た目が外国人風」というだけで、犯罪者であるかのように疑われ、街中でいきなり警察官に職務質問されたり身分証明書の提示を求められたりする「レイシャル・プロファイリング」が問題になっています。警察官という公権力からの差別が、いか…

霞ケ関で何ができるか―政策改革の方法― 講師:奥原 正明氏

東京大学法学部を卒業後、農林水産省に入省し、農林水産大臣秘書官、経営局長、農林水産事務次官などを務めた奥原正明さん。「霞ヶ関が、日本最大のシンクタンクとして世の中の動向を正確に見極め、時代に合った法制度を作っていかなければ、この…

行政・立法・司法の三権を経験して 講師:山本庸幸氏

法律を制定し改廃する立法権、国会が制定した法律や予算に基づいて実際の行政を行う行政権、争いごとや犯罪を法に基づいて裁く司法権。国家権力をこの三つに分ける三権分立は、日本の政治制度の根幹をなす仕組みです。その全ての現場を経験された…

性同一性障害特例法の第3条1項4号を違憲無効とした最高裁大法廷決定の決定の代理人弁護士として 講師:南 和行氏 吉田昌史氏

昨年10月、最高裁大法廷は、性同一性障害を理由に戸籍上の性別を変更するには生殖能力をなくす手術を受ける必要があるとする「性同一性障害特例法」の要件について「違憲である」とする判断を出しました。法律の規定を最高裁が「違憲」とするのは…

法律家×○○ “二足の草鞋”のすゝめ~弁護士兼小説家として~ 講師:五十嵐優貴氏

1999年の司法制度改革以降、日本における弁護士の数は飛躍的に増え、今や4万5千人を超えました。企業内弁護士、スクールロイヤーなど、その働き方や活躍の場も多様化し、「お堅い士業」というかつてのイメージも変わりつつあリます。そんな新時代…

家族と憲法――LGBTQと法と社会 講師:駒村圭吾氏

ここ数年、同性婚を認めないのは違憲であるという判決が下級審で続くなど、「家族」をめぐる憲法論が熱く動いています。「ジェンダーや同性婚をめぐる一連の訴訟の帰趨が、日本社会の近未来を決する分岐点になる」とおっしゃる憲法学者の駒村圭吾…

民主主義の中心でヤジを叫ぶ 講師:神保 大地氏

2019年7月北海道札幌市の街頭で起きた「ヤジ排除」事件。首相演説中にヤジを飛ばした2人の市民が警察によって排除され、「表現の自由を侵害された」などとして北海道警察に対して損害賠償を求めて提訴。第一審では勝訴したものの、二審の高裁…

タックスローヤーの業務と使命~企業や税理士の信頼に応えるために~ 講師:瀧谷耕二氏

日本ではタックスローヤー(税務を専門とする弁護士)は多くないといわれています。しかし、企業活動が多様化、複雑化している現在、法務と税務にまたがる課題は必ず生じます。税務争訟やタックスプランニングなどを中心に弁護士業務を行っている瀧…

災害復興法学のすすめ~被災者の声から新しい法律と防災教育をつくる~ 講師:岡本正氏

東日本大震災当初、弁護士として内閣府に勤務していた岡本正さんは「大災害のときに自分に何ができるのか」と無力感を覚えたと言います。しかし実は発災直後から、全国の弁護士たちが避難所などをまわり被災者の相談を聞きとっていました。そうし…