「下北半島プロジェクト」愚安亭遊佐さんの東京公演が始まります!(下北半島プロジェクト)

「下北半島プロジェクト」愚安亭遊佐さんの東京公演が始まります!(下北半島プロジェクト)

 お久しぶりです! 下北半島プロジェクトのA子です。
 以前からのマガ9愛読者の方はきっとご記憶のことと思います。下北半島プロジェクトのことを! 青森県出身のY子とA子が、核施設が集中する県内下北半島のことをもっと知って、考えてもらおうと立ち上げたプロジェクトで、青森で映画を上映したり、演劇公演を東京で企画したりしました。
 それを通じて知り合った愚案亭遊佐さんは、出身地である下北半島の風土や歴史に根ざした作品を発表し続けている役者。下北半島プロジェクトでは、2013年に東京でひとり芝居を上演してもらいましたが、久々の東京公演が10月4日(水)から7日(土)の日程で行われることになりました。今回の演題は『人生一発勝負』。愚安亭さんの母親・ミキさんの一代記です。


~あらすじ~

 8人の子供を育て、定置網の親方の女房になった明治生まれの女が語る一代記。北海道苫前のニシン場の親方の長女として生まれ、夢のような幼年時代を過ごしたミキ。彼女が13才の時、父を海の事故で、母も病で後を追うように相次いで亡くし、人生が一転する。叔母を頼りに弟と2人、やっとの思いで青森に辿り着くが、そこで待っていたのは厳しい現実だった――。

平成11年度(第54回)文化庁芸術祭 演劇部門 優秀賞受賞
http://guantei.com/jinsei.html


 明治の時代に生まれ、大正、昭和と北の海で力強く生きたミキさんは、70歳のときに亡くなりました。愚安亭さんは33歳で『人生一発勝負』を書き下ろし、これまで1500回以上も上演しています。故郷の言葉「下北弁」で語りながら、まるでミキさんが憑依したかのように演じる本作品は、笑いの中に涙があり、怒りもあり。会場全体が下北半島になって、当時の女性のたくましさや、くやしさが迫ってきます。
 愚安亭さんは「自分が70歳になるまでこの芝居を続けることが目標」と口にされてきました。今回は、ついにその目標を果たす特別な公演です。これまでに観たことのある人も、初めて観る人も、きっと何か大切なことを思い出すことでしょう。ぜひお誘い合わせの上、お越し下さい。

(下北半島プロジェクト・A子)

愚安亭遊佐ひとり芝居
『人生一発勝負』

日時:
10月4日(水)~6日(金)午後7時開演
10月7日(土)午後3時開演
※開場はそれぞれ30分前

原案:松橋勇蔵
脚色・構成・演出:結純子

場所:「SPACE 雑遊」(東京都新宿区新宿3-8-8新宿O・TビルB1F)
 ・都営地下鉄新宿線 新宿三丁目駅C5出口・目の前
 ・JR新宿駅 東口より徒歩10分
 ・TEL: 090-8846-5379(SPACE 雑遊)
 ・問合せ:090-2328-1175(遊佐企画)

愚安亭遊佐ひとり芝居『人生一発勝負』

※公演チラシPDFにリンクしてます

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