いよいよ次の週末に迫った総選挙。各地で街頭演説会などが行われ、中には、これまでにない数の聴衆が集まった場所もあるよう。一方で「やっぱり争点がよく分からない」との声も耳にしますが、結果によっては再び「改憲」への動きが加速化するなど、私たちの今後を大きく左右する選挙になるだろうことは間違いありません。この国の未来に向けて、あなたは、あなたの一票をどう使いますか。
【10月11日〜17日に寄せられたご意見】
●のぞみさん
雇用形態にかかわらず、全ての労働者が安心して働くことができる社会を
最低賃金の引き上げ。正規雇用と非正規雇用の不合理な格差是正。これらが景気の底上げ、ひいては消費の拡大に繋がると考えます。
普通に働いて、普通の生活ができる。労働問題をまじめに考える政党を支持したい。
●ニシパの恋人さん
市民のほうを向いている候補者を選ぶ
私は、市民のほうを向いている候補を選びたいです。
週刊誌や新聞の情勢をみると、某与党の候補が優勢と書いてあったりする選挙区なのですが、その人の宣伝カーや街頭演説をこれまで見たことがありません。
どうしてなのか? と考えると、業界団体や企業、町内会、商店組合などの組織を押さえているから「普通の市民」に「お訴え」をする必要を感じてないのだろうと思います。
それってどうよ? という気分です。自分の政策、自分の意見、自分の熱意を主権者の私たちに伝えて選ばれてこそ、地域の代表だと思います。
市民と対話する。市民の支援を受ける。そういう候補者を選びます。
ついでにいえば、最高裁判所の国民審査は、夫婦別姓を選べないことを合憲とした人には×をつけます(つまり全員×)。
●takaさん
投票以外の行動も重要
投票は、とんでもない暴政・1%の富裕層のために庶民を苦しめる与党を負かすためという当たり前ですが、投票だけしても、らちがあかないと思います。投票率を上げようとしたり、気付き合い、伝え合い等、投票以外の行動を一人一人するのが重要かと。
●HYさん
前原さん、小池さん、ありがとう
まず「前原さん、小池さん、ありがとう」と言いたい。これまで「反自民票」として仕方なく民主党に投票してきた私としては、あのまま民進党が残っていたり、希望の党に民進党がほぼ合流していたりしたら、今回も「仕方なく」民進党や希望の党に投票していただろう。
ところが、立憲民主党ができたことで、今回は迷うことなく支持したい政党に投票することができるようになった。その意味で、前原さんによる「身売り(裏切り)行為」や小池さんの「排除発言」には本当に感謝するばかりだ。
私の選挙区では自民、希望、共産の3候補が立っていて、立憲民主の候補はいない。そのため、小選挙区では共産党に一票、比例は立憲民主党に一票ということになる。
今回、「反自民のため」として、いわゆる「戦略的投票」を呼び掛ける向きがある。自民と競っていて当選しそうな希望の党の候補に入れるべきというものだが、私はその考えには反対だ。
「勝てる候補に」という戦略(?)のもと、昨年の都知事選ではリベラル側はあの候補に乗っかった。いまさら敗因等は書かないが、あのときリベラル側は痛感したはずだ。
「勝てる(かもしれない)」という理由だけで投票することの愚かさを。
「与党圧勝」の報道を目にすると、私も自民党の議席を一議席でも減らしたいという思いになるが、百害あって一利なしの希望の党にはこの際、惨敗してもらいたい。そして、選挙後の国会では野党第一党として立憲民主党に頑張ってもらいたい。
枝野代表は、今回の選挙で、ある程度の数を確保し、民主(民進)党時代の反省を踏まえ、数合わせではなく、地道に政党を育てていくことを明言している。次、もしくはその次の衆院選かもしれないが、立憲民主党が過半数を狙える政党に成長するために、私たちも我慢強く応援していく必要がある。
今回の選挙、迷うことなく立憲民主党に一票だ。
●池田夕日コ゚さん
北朝鮮問題解散
2017年10月22日の国政選挙は、日本の国難選択投票です。
自衛隊の、憲法明記は戦後の米国占領期において交されたハーグ条約の戦争犯罪によるものです。サンフランシスコ条約後の独立以降には、当然主権国家としての国民の総意による憲法があってしかるべきです。
憲法9条は、憲法学者の論は憲法通りに解釈すれば違憲という状況になるとの主張ですが、国連憲章の自衛権・集団的自衛権を否定していません。
自分を守るため、自分のこどもを守るために父が子と集団で対処することに何の不自然さがありましょうか。
不毛の議論に終止符を打つ大切な選挙です。北朝鮮は、過去に核保有国が発言したことのない、他国に対しての核使用の発言で威嚇しています。
これから起こり得ることと思われることは、現実のことなので空論でもなんでもありません、なぜか、対岸の火事のごとく発言する議員に投票しないでください。
20年以上も前から北朝鮮のミサイルは日本の首都に届くミサイルを保有していたのですし、もう、遅いくらいなのです。
●ホタルさん
民主主義という大事な政治体制を守れるかどうかを基準とします
自民・公明・維新・希望は、選挙が終われば、国会で民主主義を骨抜きにする法案に一緒になって賛成するでしょう。その頭数で法案を成立させてしまうでしょう。
憲法は、私たち国民が国家権力を縛るために不備があると認めた時は、より適切な縛りをかけるために改正してよい。しかし、自民・公明・維新・希望が目指す憲法改正はそれではない。個々人の自由な発言・行動を制限する「緊急事態条項」を入れてくるでしょう。憲法をいじることを、彼らが多数である時には絶対させてはならない。だからまず、彼らを多数にさせない。
また、自民・公明・維新・希望で国会多数となってしまったら、生活に関わる重要法案も軒並み、これまでの自公政権がやってきたそのままに、真剣な議論なしに数だけで決めて行かれることが続くでしょう。「数だけ」という民主主義の堕落が、私たちの生活を切り崩して行くのです。
国民が政府の決定や行動を監視し批判するという正しい民主主義を、私たちが維持できるようにするかどうかが今回選挙の最大テーマです。北朝鮮問題も、原発問題も、消費税も学費も景気も、民主主義が守られてこそ、正しく議論し決定していくことができるのだから。
●ともさん
対話する政治家をえらびたい
今回の選挙ほど、むなしさを感じたことはなかった。選挙をおこなう理由、街頭でくりかえされる言葉、むなしさがこみ上げる。
でも、投票に行かないわけにはいかない。「投票に行かないでくれて構わない」とほくそ笑む人たちの思い通りにはなりたくない。
具体的な言葉を語らずに、名前を連呼するような政治家ではなく、つたない言葉でも、わたしたちと対話しようとする政治家をえらびたい。自分の信条や姿勢と真逆な人たちを、排除し、無視する政治家ではなく、相手とのわずかな信頼関係を築こうと対話する政治家をえらびたい。
●懸命サラリーマンさん
小さくてもぶれないところに
結局のところ小池氏・前原氏が勝手に自爆。大きな枠組みで見れば野党系乱立で与党が何もせずに有利になった、という最悪パターンではないかと思います。
ちなみに知らない人のために指摘しておくと、小池氏は核武装論者・枝野氏は改憲論者。どちらにも入れる気は全くない。小さくてもぶれない所に入れるよ。
●ふうさん
原発のこと、米軍基地のこと
いろいろありますが、まず「脱原発」を明言しない政治家や政党、辺野古の基地建設をあのまま進めようとする政治家や政党には入れたくない。それだけでもう、一票の行き先はほぼ決まったようなものです。
●T.Sさん
すべてを「反安倍」に集中
今回は、すべてを「反安倍」に集中するべきでしょう。
私の選挙区は自民、立憲民主、希望の三つ巴ですが、これは簡単。希望が「希望」でなくなった以上、選択肢は立憲民主しかありません。
でも、こんな分かりやすい選挙区はそんなにはないでしょうから、自民と希望が競っていて、他の候補に勝ち目がないなら、鼻をつまんで希望に入れるしかない。「選択的投票」です。
でもその場合、比例は絶対に希望に入れてはならない。立憲民主、共産、社民の3択です。
●H・Rさん
この人だけは当選してほしくない
「私の一票」ということではないのですけど、千葉一区から出馬している維新の長谷川豊氏だけは当選してほしくないと思います。「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」「8割がたの女ってのは、私はほとんど『ハエ』と変わらんと思っています」等々のブログでの発言は、アクセス数稼ぎのための「炎上商法」とはいえ、ひどすぎます。
主義主張、思想信条以前の問題だと思います。私の選挙区は千葉一区ではないですが、地元有権者の皆さんには長谷川氏以外の候補に入れてほしい。そして、彼は比例にも重複立候補しているので、南関東在住の有権者の皆さんには比例で維新に入れないようにしてほしい。
●山下太郎さん
リセットではなく、一歩ずつ
日本をリセットする、という人を、ぼくは信用できません。自分の言ったこと、やったことをきちんと説明できない人も、ちょっと…。
言葉を大切に、丁寧に。分断ではなく包摂を。
現実に向き合い、一歩ずつ社会をよくしていきたいと思う人に、ぼくは協力したい。
●助田好人さん
選別、排除が思わぬ方向へ
言葉はそれを発する人の根っこにあるものをさらけ出すことがあります。「選別」と「排除」はまさにそう。図らずも、その人の体質が見えてしまった気がします。「ナチスを見習ったら」「ヒトラーは結果が悪かった」みたいに、そのものズバリ言う政治家もいましたが、「選別」「排除」のおかげで立憲民主党が生まれ、対立軸が明確になり、もやもやと民主党を支持していた人の受け皿になったことはよかったのかも。災い転じて福になる、となってほしいものです。
●栗山萌香さん
私の1票
選挙は勝ってなんぼ、安倍を倒すためなら鼻をつまんで、目をつぶってでも対抗馬に戦略的投票を、と言われる。しかしそれも程度問題で、希望の党にはやはりどうしてもいれられない。
「希望の党」って名前、「幸福実現党」に似た響き、ただただ良さそうな言葉のイメージでごまかそうとしているところが気色悪い。党首は目尻は下がっても眼は据わっていて、不自然に口角をあげて「原発ゼロ」とか心にもないことを平気で言う。不気味。
そこに現れた立憲民主党。永田町ワイドショーに辟易していた多くの市民の心には、一服の清涼剤のように染み入ったのでは。「まっとう」と言うキャッチフレーズがすんなり胸に落ちた。横顔がコアラに似ている党首の、抑制の効いた、人として品位のある結党宣言も好もしかったし、次第に熱を帯びる街頭演説には鳥肌がたった。
選挙区と比例区、二つの票を立憲野党に振り分ける戦略で投票すると決めた。
それにしても、一人区に吹き溜まる累々たる死票の虚しさよ。なんとかならないものでしょうか。
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たくさんのご意見、ありがとうございました。読んで、考えて、できれば周りの人たちと話をして、そして何より、選挙に行きましょう!