2024年11月27日
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雨宮処凛

雨宮処凛
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あまみや・かりん:作家・活動家。2000年に自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版)でデビュー。06年より格差・貧困問題に取り組む。07年に出版した『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。近著に『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』(光文社新書)、『学校では教えてくれない生活保護』(河出書房新社)、『祝祭の陰で 2020-2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く』(岩波書店)。反貧困ネットワーク世話人。「週刊金曜日」編集委員。

第609回:『彼女はなぜ、この国で 入管に奪われたいのちと尊厳』〜改めて、ウィシュマさんの死から考える。の巻(雨宮処凛)

「どうせ死んでもオオゴトになんてならないだろ」。この国には、長らくそんな意識が共有されてきた場所がある。それは入管の収容施設だ。2021年3月、スリランカ女性のウィシュマさんが亡くなったことで大きく注目された入管問題。今年9月に…

第608回:コロナ禍と自殺。の巻(雨宮処凛)

コロナ禍で自殺が増えたことは誰もが知る通りだ。2020年で2万1081人で、19年と比較して912人増(21年は2万1007人)。実に11年ぶりに前年を上回った。特に女性の増加がすさまじく、935人も増えて7026人。要因はさまざまだろう。コロナ禍でク…

第607回:外国人と生活保護について。の巻(雨宮処凛)

「国葬反対より外国人生活保護反対」。9月7日、そんなハッシュタグがTwitterでトレンド入りした。国葬が16億円超という報道を受け反対の声がさらに高まる中、突如現れたハッシュタグだ。この国葬問題で懸念するのは、これまでも作られてきた分断が…

第606回:極秘で準備されていた「国葬級の葬儀」から考える。の巻(雨宮処凛)

安倍元首相の国葬の問題で、世論が二分されている。政府は8月26日、国葬費用を閣議決定。警備費をのぞいて約2億5000万円かかるという。各社の世論調査をみると、どの調査でも反対が上回っている。さて、あなたはこの国葬、賛成だろうか、反…

第605回:加藤智大死刑執行から見えた、この国の衰退。の巻(雨宮処凛)

「死刑になりたい」。8月20日、東京・渋谷の路上で女性2人が刺された。刺されたのは、53歳の母親と19歳の娘。少なくとも全治3ヶ月の重傷を負った。逮捕されたのは埼玉県に住む中学3年生の少女(15歳)で、「死刑になりたいと思い、たまたま…

第604回:「女性の貧困」が放置されてきた背景に見え隠れする、自民党と統一教会のズブズブな関係。の巻(雨宮処凛)

「40代女性。フリーランスで収入がなくなり母の年金で生活中。何か利用できる制度は?」「20代女性。単身。コロナの影響で仕事が減少し、3つの仕事をかけもちしているが、コロナ前に比べ約10万円月収が減り、生活に困窮」「70代女性。6月に解…

第603回:第7波、統一教会と自民党の関係、そして死刑執行などで「脳のキャパ超え」してませんか?(雨宮処凛)

猛暑の中、第7波の勢いが止まらない。とうとう東京の1日あたりの感染者は4万人を超え、自宅療養者は60万人を突破。過去最多を更新し続けている。そんな中、いろんなことが脳のキャパを超えた気がする。コロナ感染拡大への不安と恐怖。2月のロシ…

第602回:安倍元首相銃撃事件、そして宗教二世問題。の巻(雨宮処凛)

「金がなくなり、7月中には死ぬことになると思った」。安倍元首相を自作の銃で撃ち、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者が供述したという言葉だ。さまざまなメディアで、山上容疑者が旧統一教会を憎んでいたことが報じられている。母親の入信に…

第601回:参院選、終わる。〜これから楽しみなこと〜の巻(雨宮処凛)

参院選が終わった。猛暑の中の選挙戦。終盤、コロナ感染者が増え続け、第7波に突入した参院選。戦争と物価高と感染症の中での選挙。そして何よりも、安倍元首相が凶弾に倒れるという、誰も予想もできなかった悲劇が起きた国政選挙。当初の予想...

第600回:今週末、参院選投開票日〜これ以上、社会が壊されないために。の巻(雨宮処凛)

「我々は反撃を開始する。若者を低賃金で使い捨て、それによって利益を上げながら若者をバッシングするすべての者に対して。我々は反撃を開始する。『自己責任』の名のもとに人々を追い詰める言説に対して。我々は反撃を開始する。経済至上…