雨宮処凛がゆく!
第641回:関東大震災から100年の日に公開される『福田村事件』。の巻(雨宮処凛)
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エンドロールが終わっても、しばらく席を立てなかった。それくらいの衝撃作を観た。それは森達也監督の『福田村事件』。今から100年前の関東大震災の時に起きた実際の事件を映画化したものだ。事件が起きたのは震災から5日後の1923年9月6日。大…
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第640回:「金を返せ」。福島から避難してきた子どもが投げつけられた言葉。の巻(雨宮処凛)
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ネットフリックスで配信されている『THE DAYS』、あなたはもう観ただろうか。12年前の福島第一原発事故を描いたドラマだ。東電の吉田所長を演じるのは役所広司氏。臨場感溢れる映像に、手に汗握りながら一気に観終えたのだが、久々に「…
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第639回:なぜ維新なのかについてのロスジェネ的考察。の巻(雨宮処凛)
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日本維新の会が人気だ。毎日新聞が5月に実施した「立憲民主党と日本維新の会、どちらが野党第一党にふさわしいか」(支持政党にかかわらず)という世論調査では、維新と答えた人が47%、立憲と答えたのは25%。倍近い差がつく結果となった。維新…
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第638回:国会、江戸時代に戻る〜萎縮を狙った「見せしめ」としての懲罰〜の巻(雨宮処凛)
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6月9日、入管法の改悪が参議院本会議で可決、成立した。この連載でも触れてきたように、そもそも立法の根拠が崩壊していることが明らかになったにもかかわらず、外国人を見殺しにするような恥ずべき法案が、である。私の知る外国人の中には、「こ…
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第637回:「日常」を取り戻しつつある中、「コロナ収束」から取り残される人々。の巻(雨宮処凛)
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「コロナの影響で仕事を失い、2年前から車上生活。道の駅駐車場で生活」(60代男性)「単身、パート。家賃が払えず夜勤以外の日は5年間ネットカフェ暮らし。生活保護は働いていたら受けられないと間違った認識でいたため申請したことなし」(5…
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第636回:「改正」が必要なのは、今の杜撰すぎる難民認定審査のあり方では? 〜渋谷に7000人! 入管法改悪反対デモ~の巻(雨宮処凛)
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「姉は入管で飢餓状態になり、入管職員に点滴を求め、病院に連れていってほしいと求めても叶えられませんでした。姉は殺されたのです」。5月21日午後3時半過ぎ、東京・渋谷の国連大学前に怒りの声が響き渡った。マイクを握るのは、2021年3月、…
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第635回:新しい戦前にさせない〜「軍拡より生活」の動き、各地に広がる。の巻(雨宮処凛)
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「新しい戦前」。昨年末、「徹子の部屋」にゲスト出演したタモリ氏が、2023年について問われて言った言葉だ。「新しい戦前になるんじゃないですかね」。その少し前、政府はロシアのウクライナ侵攻などを理由に今後5年間の防衛費を計43兆円にす…
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第634回:「5類」移行を機に考えたい、「分厚いセーフティネット」のために必要なこと。の巻(雨宮処凛)
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この原稿がアップされる頃、新型コロナの感染症法上の位置付けは季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行している。初めての「緊急事態宣言」が出てから、実に3年と1ヶ月。第1波から第8波まで、本当にいろいろなことがあった。何度も何
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第633回:岸田首相襲撃事件から考える、「無差別」ではなくターゲットが絞られた事件の続発について。の巻(雨宮処凛)
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4月15日、岸田文雄首相を目がけて一本のパイプ爆弾が投げつけられた。逮捕されたのは24歳の男。男は昨年6月、年齢制限や供託金が用意できなかったことで参院選への出馬を阻まれたとして、国を提訴していた。昨年10月に提出された裁判の準備書面…
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第632回:「冠婚葬祭に行けない」「墓参りに行けない」 生活保護引き下げ違憲訴訟、3月の3連勝を受け、厚労省に要請書を提出。の巻(雨宮処凛)
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「テレビも洗濯機も何もない。こないだラジオが故障して、修理できずにそのままになっています。ないないづくしの中、裁判が始まって、弁護士から『何が買えなくなりましたか』と聞かれて、普段から何も買えないから答えられませんでした。風呂…