2025年4月3日
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想田和弘

想田和弘
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想田和弘(そうだ かずひろ):映画作家。1970年、栃木県足利市生まれ。東京大学文学部卒業。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。最新作『五香宮の猫』(2024年)まで11本の長編ドキュメンタリー作品を発表、国内外の映画賞を多数受賞してきた。2021年、27年間住んだ米国ニューヨークから岡山県瀬戸内市牛窓へ移住。『観察する男』(ミシマ社)、『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書)など著書も多数。

第106回:在外邦人には渡してもらえぬ「バッテンをつける紙」(想田和弘)

先日行われた衆議院総選挙では、最高裁判事の国民審査がいつになく注目された。というのも、最高裁が今年6月、夫婦同姓を強制する現行法について、「合憲」との判断を下したからだ。この判断を受け入れがたく感じている僕らにとっては、「合憲」...

第105回:統一候補を決めるには「予備選挙」が必要だ(想田和弘)

東京8区の野党統一候補の擁立をめぐって、立憲民主党とれいわ新選組の間に不協和音が生じている。この原稿が公開されるころには、あるいは決着がついているかもしれない。というより、行き違いがあるなら冷静にそれを正して、平和的に円満に決着…

第104回:コロナ早期治療のための体制を作れ。作らぬなら総選挙の争点にせよ。(想田和弘)

コロナ禍が始まった頃、新型コロナウイルスは人類にとって未知のウイルスであり、医療機関に入院できても治療は手探りだった。しかしあれから約1年8ヶ月の間に、治療法がかなり確立してきた。たとえば抗体カクテル療法を発症から7日以内に行えば…

第103回:「ワクチン強制化」への流れを警戒し憂慮する(想田和弘)

最初に断っておくが、僕はいわゆる「反ワクチン派」ではない。新型コロナワクチン接種には、それなりのメリットがあると思う。コロナ禍が長期化するなか、各国政府がワクチン接種を迅速に進めたい理由も理解できる。リスクとメリットを天秤にか…

第102回:四度目の緊急事態宣言。仏の顔も三度まで。(想田和弘)

コロナ禍のなか、東京で4度目の緊急事態宣言が出された。今も発令中の原子力緊急事態宣言を気にかけている人がほとんどいないことからもわかるように、緊急事態が長く続くと日常化してしまう。したがって宣言をすること自体の意味が薄くなる。し…

第101回:コロナ禍を「地方」から眺めると(想田和弘)

コロナ禍が生じて、一年以上が経過しつつある。去年の3月下旬、ロックダウンが始まったばかりのニューヨークから、『精神0』のキャンペーンと劇場公開のため東京へ赴いた。しかし、まもなく東京でも緊急事態宣言が発令された。キャンペーン用の…

第100回:「夫婦別姓確認訴訟」判決 僕らが控訴しなかった理由と「今後」(想田和弘)

4月21日、僕と柏木規与子が原告である「夫婦別姓確認訴訟」の判決が、東京地裁で出された。判決文で裁判所は、僕と柏木が別姓のままニューヨーク市で行なった婚姻が、日本国内でも「成立していると解するほかない」と断じた。僕らの別姓結婚が「…

第99回:良い、悪い、の問題ではない問題(想田和弘)

コラムニストで車椅子ユーザーの伊是名夏子さんのブログ「JRで車いすは乗車拒否されました」が、ネット上で批判にさらされている。伊是名さんのツイッターには、「事前に連絡すべきだった」「駅員さんに対する感謝の言葉がない」「駅員さんがかわ…

第98回:ニュースにならぬ「うまくいっていること」に目を向ける(想田和弘)

日々のニュースに接していると、この世の中には問題が山積みだと感じて、息苦しくなったり、怒りが湧いてきたり、不安になったり、気持ちが沈んだりすることがないだろうか。僕は結構ある。その背景には、世の中で「うまくいっていること」は、基…

第97回:否定的な言葉と、肯定的な言葉(想田和弘)

私たち人間には、やられたらやり返したくなる、という本能的な習性があると、つくづく思う。それは自分自身の日々の生活を観察していれば、一目瞭然である。誰かに悪口を言われれば、悪口を返したくなるし、不機嫌な顔や声を出されたら、不機嫌な…