2025年5月13日
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雨宮処凛がゆく!

若者の「生きづらさ」、格差・貧困問題、脱原発など、幅広いテーマで、取材・執筆、運動を行っている雨宮処凛さんによる定期連載コラム。

第717回:超オススメ!! 映画『能登デモクラシー』(雨宮処凛)

むちゃくちゃ面白いドキュメンタリー映画を観た。それは今月から公開される『能登デモクラシー』。 監督は石川テレビの五百旗頭幸男氏。『はりぼて』では富山市議会の不正を暴いて市議が続々と辞職。『裸のムラ』ではムラ社会の異様さをあぶり出し、…

第716回:「米が高くて買えない」「体重が15キロ減った」「ベンチで1ヶ月ホームレス生活」「80代だが介護職員として働いている」〜電話相談に寄せられた悲鳴。の巻(雨宮処凛)

「無職、所持金数千円。住まいがなく、深夜営業の店などで夜を明かしている。身分証明書、銀行口座、保険証もない。うつ病、発達障害などがあり、男性が怖い」(40代女性) 「一人暮らし。アルバイト。奨学金の返済ができず、利息が増えて総額70…

第715回:女性県議に殺害予告8000件〜なぜ、この界隈のことを「安全」に語れないのか〜(雨宮処凛)

「生理」をめぐってまた「炎上」が起きた。三重県の女性県議(共産党)のX(旧Twitter)への書き込みを発端としたものだ。内容はといえば、「今日いきなり生理になって困った」「津市役所のトイレにはナプキンは残念ながら配置されていなかった…」

第714回:桐生市長が謝罪、そして高裁では怒涛の勝訴ラッシュ!! 〜今、生活保護を巡って起きていること〜(雨宮処凛)

「生活保護制度の崇高な理念を身勝手な解釈で捻じ曲げ、組織風土の中に形成された悪しき慣行や極めてずさんな事務処理の数々について、福祉事務所という他部局にはない組織構造とはいえ、問題発覚まで一切気づけなかった私どもの責任は重く、心か…

第713回:まるで独裁国家? 「渋谷の北朝鮮」? 「秀和幡ヶ谷レジデンス」で起きた奇跡の「政権交代」〜民主主義や連帯、自治など「全部乗せ」の一部始終(雨宮処凛)

「渋谷の北朝鮮」かつてそう呼ばれたマンションが東京都内にあることをあなたは知っているだろうか? それは「秀和幡ヶ谷レジデンス」。私がその名前を知ったのは、もう20年以上前だったと思う。雑誌で「ヤバいマンションがある」という記事を目...

第712回:信じたくない、枝元なほみさんの訃報(雨宮処凛)

料理研究家で、年末年始の「大人食堂」などでご一緒していた枝元なほみさんが亡くなった。享年69。死因は間質性肺炎。と書いている今も訃報を信じられず、受け入れられない思いでいっぱいだ。数年前から体調を崩しているということは耳にしていた…

第711回:「お金がなくて病院に行けず、命を落とした」人、2023年で48人〜高額療養費の上限額引き上げに反対。の巻(雨宮処凛)

「医療費が払えず抗がん剤治療を中断 保険料が払えず無保険、過去にがん治療を医療費の問題から断念し、その後がんが進行、手遅れになった事例」(70代 男性)「退職後、国保保険料が払えず受診が遅れ、熱中症状態で受診の数日後に自宅で亡く…

第710回:『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』〜全人類が観るべき映画〜(雨宮処凛)

全人類が見るべき映画と出会ってしまった。それは『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』。長らく動物をテーマに作品を作り続けてきた山田あかね監督が手がけたドキュメンタリー映画で、サイトには「〈戦場にいる犬たち〉と〈小さな命を救う人々…

第709回:ルッキズム近辺について思うこと〜Tik Tokについての原稿を書いて。の巻(雨宮処凛)

2月1日、Addiction Reportで公開された原稿が、大きな反響を呼んでいる。「『見る福祉』としてのTik Tok〜ハマりまくって10キロ痩せ、我に返った顛末記〜」という原稿だ。詳しくは読んで欲しいのだが、タイトル通りTik Tokにハマった結果、美意識…

第708回:「楽しい日本」への大きな違和感。の巻(雨宮処凛)

「楽しい日本を目指していきたい」。1月24日、施政方針演説で石破総理が語った言葉だ。その翌日、毎週土曜日に東京都庁の下で「もやい」と「新宿ごはんプラス」によって開催されている食品配布には、食料を求めて828人が並んだ。コロナ前は50…