2024年11月26日
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雨宮処凛

雨宮処凛
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あまみや・かりん:作家・活動家。2000年に自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版)でデビュー。06年より格差・貧困問題に取り組む。07年に出版した『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。近著に『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』(光文社新書)、『学校では教えてくれない生活保護』(河出書房新社)、『祝祭の陰で 2020-2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く』(岩波書店)。反貧困ネットワーク世話人。「週刊金曜日」編集委員。

第679回:「新時代の『日本的経営』」が破壊したこの国〜『ルポ 低賃金』の巻(雨宮処凛)

「なぜ、この国では普通に働いても普通に暮らせないのか?」。その本の帯には、そんな言葉が大きく踊る。その横には、こんな文章。「非正規労働者、漂流を余儀なくされる若者たち。非正規公務員や農業者、個人請負の宅配ドライバー……。労働の現…

第678回:「つばさの党」から3人の逮捕者、に思うこと。の巻(雨宮処凛)

闇バイトで逮捕された人一一? それが「つばさの党」逮捕の映像を見た瞬間、思ったことだ。私が「つばさの党」について知ったのはごく最近、東京15区補欠選挙の最中。ある候補者の応援に行っている人から「妨害がひどい」と聞いたのが最初だっ…

第677回:必要とされる「終活ワンストップサービス」、国の「身寄りなき老後」支援の新制度に思うこと。の巻(雨宮処凛)

「一家に一冊、というより一人に一冊」「老後への漠然とした不安が激減した」「どういう準備をし、どこに連絡をし、どんな制度を使えばいいか具体的なことがわかった」「これで生き延びられる」。これらの言葉は、2月に出版した『死なないノウハ…

第676回:ギャンブル依存症が背景にあった「池袋通り魔殺人事件」の巻(雨宮処凛)

「水原一平さんは仲間です」。4月27日、そんなキャッチコピーを掲げた「こわれ者の祭典」に出演した。さまざまな病や障害や生きづらさを抱える人たちのパフォーマンスイベントである「こわれ者の祭典」については前回の原稿で書いた通りだ。この…

第675回:弱さや醜さで繋がってきたから生きられた〜「除菌社会」と「こわれ者の祭典」の巻(雨宮処凛)

ゴールデンウィークはじめの4月27日、久々にあるイベントに出る。それは「こわれ者の祭典」。さまざまな病や障害、また生きづらさを抱えた人たちによるパフォーマンスイベントで、2002年、アルコール依存症で元ひきこもりの月乃光司さんによって…

第674回:独自の謎ルールが進化している桐生市を突撃! 〜桐生市生活保護違法事件全国調査団」として群馬に行ってきた〜の巻(雨宮処凛)

なぜ、これほどまでに独自の謎ルールが進化していったのか一一。滞在中、何度もそんな疑問が頭に浮かんでは消えた。そうして新事実が明らかになればなるほど、目の前が暗くなっていった。そんな経験をしたのは、先週訪れた群馬県桐生市でのこと。…

第673回:コロナ5類移行からもうすぐ一年、長引く物価高騰の中で届く悲鳴。の巻(雨宮処凛)

「派遣の仕事を転々としている。今月、契約が終了する。電気代も高く、エアコンもつけずに生活をしている」(30代女性)、「6月に退職し、無収入で生活に困っており、所持金300円。12月から電気停止。生活に困窮している」(40代男性)、「物価…

第672回:「私の人生を返してください」〜強制不妊手術をされた人々の叫びと、終わらない苦悩。の巻(雨宮処凛)

「優生手術は、私から幸せな結婚や子どもというささやかな夢をすべて奪いました。信頼していた夫に、子どもを産めなくする手術をしたことを打ち明けた途端、夫は私のもとを去っていきました。周囲は私だけを非難し、精神的な病気になり、働けな…

第671回:自民党・裏金問題で今度は国税庁に申し入れ。の巻(雨宮処凛)

生活保護を利用する世帯は昨年12月で165万世帯と過去最多を更新。生鮮食品をのぞく消費者物価指数は前年同月比で29ヶ月連続上昇。実質賃金は前年比で22ヶ月連続マイナス。そうして震災の影響でいまだに水が出ない地域があり、ビニールハウスで寝…

第670回:合法的な奴隷制度? 新たな貧困ビジネスの温床? 改正入管法の「監理措置制度」ってなに? の巻(雨宮処凛)

「貧困ビジネスの温床になる」。この1、2ヶ月、何人もの人から「ある制度」についてそんな言葉を聞いた。それは何か。「監理措置制度」についてである。監理措置とは、外国人に「監理人」がつくという制度。もちろんすべての外国人に対してではな…