2024年3月29日
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森永卓郎

森永卓郎
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経済アナリスト/1957年生まれ。東京都出身。東京大学経済学部卒業。日本専売公社、経済企画庁などを経て、現在、独協大学経済学部教授。著書に『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)、『年収120万円時代』(あ・うん)、『年収崩壊』(角川SSC新書)など多数。最新刊『こんなニッポンに誰がした』(大月書店)では、金融資本主義の終焉を予測し新しい社会のグランドデザインを提案している。テレビ番組のコメンテーターとしても活躍中。

第93回:後進国に転落する日本(森永卓郎)

菅政権が発足してから8カ月が経過した。菅政権の特徴を一言にまとめると、「新しいことを何もしない」ということだ。新型コロナへの対応をみれば、それは明らかだ。安倍政権のときは、小中学校の一斉休校や星野源氏と総理のコラボ動画、アベノマ…

第92回:ゼロコロナへの政策転換を(森永卓郎)

通常国会の代表質問で、立憲民主党の枝野幸男代表がゼロコロナ政策への転換を求めた。中途半端な感染対策をずるずると続けるのではなく、PCR検査の大幅な拡充によって、感染を終息させようというのだ。それに対して菅総理は、まともに取り合うこ…

第91回:政府は高齢者の命を軽視しているのではないか(森永卓郎)

私は、あちこちの雑誌に連載を書いたり、テレビの情報番組のコメンテーターとして発言したりしている。そのなかで、大手メディアで発言しようとすると、必ず圧力がかかってくる内容がある。それは、私の「政府は高齢者の命を軽視しているのではな…

第90回:新型コロナは東京問題(森永卓郎)

新型コロナウイルスの第三波の感染拡大が止まらない。新規陽性者数は連日過去最多を更新し、重症者数も医療崩壊寸前まで増えていて、医療機関からは悲鳴が上がっている。なぜこんなことが起きてしまったのか。私は、最大の原因は、10月1日から東…

第89回:進化した新自由主義(森永卓郎)

菅義偉内閣の支持率が70%という高率に達した。地方出身・庶民の叩き上げで、携帯電話料金の引き下げや行政手続きでの印鑑の廃止など、国民の暮らしを改善する政策を掲げているので、国民にとって...

第88回:〈緊急寄稿〉ポスト安倍で日本経済はどうなる(森永卓郎)

8月28日夕刻に安倍総理が、辞任の意向を発表した。本稿執筆時点で、後任が誰になるのか明らかになっていないが、自民党のある程度の大物から選ばれることを前提とすると、ポスト安倍が誰になっ…

第87回:日本モデルの失敗を認めるべきだ(森永卓郎)

「出掛けるな 出掛けてください 出掛けるな」。政府の「GoToトラベル」キャンペーンが前倒しで始まった7月22日、私が出演するニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」に寄せられたリスナーからの川柳だ。「GoToトラベル」キャンペーンは、初…

第86回:なぜ日本のコロナ対策は遅いのか(森永卓郎)

世界銀行が6月8日に「世界経済見通し」を発表した。そのなかで、印象的だったのは、2020年の経済成長率見通しで、日本とアメリカの経済成長率が、マイナス6.1%と、まったく一緒だったことだ。アメリカの人口当たりのコロナによる死亡者は、日本...

第85回:腑に落ちない緊急事態宣言延長(森永卓郎)

5月4日に安倍総理は、5月6日を期限としていた緊急事態宣言を5月末まで延長することを正式に発表した。国民に厳しい自粛生活と経済や経営に危機をもたらす緊急事態宣言が、ほぼ2倍の期間に延長されることになった。そのことについて、安倍総理は...

第84回:緊急経済対策の背後にちらつく財務省の影(森永卓郎)

政府は4月7日に新型コロナウイルスの感染拡大に対する緊急の経済対策を発表した。総額108兆円と過去に例のない大型対策だと総理は胸を張ったが、これは「事業規模」であり、融資枠などを単純に合...