森永卓郎さん、ありがとうございました(マガジン9編集部)

 1月28日、マガジン9で長年コラム「森永卓郎の戦争と平和講座」を連載いただいていた、経済アナリストの森永卓郎さんが病気のため亡くなられました。

 森永さんは、2005年に「マガジン9」が創刊された際の呼びかけ人の一人でもありました。そこから、100回以上にわたってコラムを執筆いただいたほか、対談記事やイベントなどにも何度もご登場いただきました。ご病気を公表された後も著書を何冊も出版され、亡くなる前日もラジオ番組に出演されていたとのこと、まだまだきっと伝えたいことがたくさんおありだっただろうと、残念でなりません。心よりご冥福をお祈りいたします。

 森永さんにご執筆・ご協力いただいた記事の中から、いくつかをピックアップしてご紹介します。

●「森永卓郎の戦争と平和講座」第102回
消費税撤廃で政治勢力結集を(2023年11月15日up)
https://maga9.jp/231115-1/
「物価高対策としては、所得税減税よりも消費税減税のほうが、はるかに効率的で効果が高い」と指摘されていた森永さん。政治状況や各党の主張などは今と異なるところもありますが、社会保障の財源として消費税を位置づけることの問題点など、一読の価値ありです。

●「森永卓郎の戦争と平和講座」第100回
もはや「逃散」以外に残された道はない(2023年1月11日up)
https://maga9.jp/230111-2/
物価高などで悪化する生活状況へのレジスタンスとして、森永さんが勧めていたのが「逃散」。その意味は?

●「森永卓郎の戦争と平和講座」第96回
すべての原因はグローバル資本主義(2021年9月22日up)
https://maga9.jp/210922-3/
個別の政策を変えていくだけではなく、「グローバル資本主義」そのものからの脱却が必要だというのも、森永さんの持論でした。

●「森永卓郎の戦争と平和講座」第53回
自民党憲法改正案の本質(2012年5月23日up)
https://www.magazine9.jp/morinaga/120523/
少し古い記事ですが、自民党が発表した(そして今も党ホームページなどに載っている)自民党改憲草案についての、森永さんの解説です。

●マガ9対談 森永卓郎さん×井上智洋さん(2018年1月up)
2018−2045 AI×BI+αで考える未来予想
https://maga9.jp/180110-9/
AIの進化が雇用に与える影響などを研究する経済学者の井上智洋さんとの対談。6年前の記事ですが、今読むとまた新しい発見がありそうです。

●マガ9対談 森永卓郎さん×雨宮処凛さん(2007年9月・10月up)
格差と戦争と貧困。
https://www.magazine9.jp/taidan/001/index.php
雨宮処凛さんとの対談。「みんな同じ人間なんだから、他人のことも考えましょうよ、と思います」という、シンプルで率直な森永さんの言葉が印象的でした。

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