2025年9月16日
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鈴木耕

鈴木耕
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すずき こう: 1945年、秋田県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業後、集英社に入社。「月刊明星」「月刊PLAYBOY」を経て、「週刊プレイボーイ」「集英社文庫」「イミダス」などの編集長。1999年「集英社新書」の創刊に参加、新書編集部長を最後に退社、フリー編集者・ライターに。著書に『スクール・クライシス 少年Xたちの反乱』(角川文庫)、『目覚めたら、戦争』(コモンズ)、『沖縄へ 歩く、訊く、創る』(リベルタ出版)、『反原発日記 原子炉に、風よ吹くな雨よ降るな 2011年3月11日〜5月11日』(マガジン9 ブックレット)、『原発から見えたこの国のかたち』(リベルタ出版)、最新刊に『私説 集英社放浪記』(河出書房新社)など。マガジン9では「言葉の海へ」を連載中。ツイッター@kou_1970でも日々発信中。
「言葉の海へ」鈴木耕

第241回:殺人ロボットという悪夢(鈴木耕)

新聞をめくっていると、時折、ギョッとしたり、大事だなあ、と思う記事に出会うことがある。だから、ぼくは新聞をやめられない。例えば、こんな記事だ(毎日新聞10月29日付)。〈「攻撃型無人機導入へ 防衛省 23年度試験運用」防衛省は、攻撃…
「言葉の海へ」鈴木耕

第240回:「墓参り」の愉しみ(鈴木耕)

秋晴れの気持ちのいい日、小春日和という。英語ではインディアンサマーというらしい。そんな休日には、ふらりと「墓参り」に出かける。といっても、別に自分の係累や友人知人の墓に参るわけじゃない。近所の霊園散歩に行くのだ。我が家では、そ…
「言葉の海へ」鈴木耕

第239回:「ひろゆき」と「言葉」(鈴木耕)

ぼくは最近、あまり物事に興味がなくなってきている。それが、歳をとったということなのだろうなあ、と思う。興味のないことには関心も向かないから、ぼくは「ひろゆき」氏という人のことなど、ほとんど知らなかった。どうもSNS界隈では有名人…
「言葉の海へ」鈴木耕

第238回:何をいまさら症候群(シンドローム)(鈴木耕)

最近、「いまさらそんなことを言うの?」と思うことが増えている。困ったもんだ。後出しジャンケン、言い訳としてもひどいパターンばかり。新聞をめくっていくと、そんな記事ばっかりが目についてうんざりする。これはもう、一種の「社会的な…
「言葉の海へ」鈴木耕

第237回:国葬と自衛隊(鈴木耕)

「安倍国葬」が終わった。様々な物議を醸しながら、それでも国民の半数以上の意見を無視して強行された。菅義偉前首相の「友人代表弔辞」が素晴らしかった、感動的だった…などという声もあるけれど、ほんとうにそうだったか。ぼくはリアルタイ…
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第236回:ある「賞」の話(鈴木耕)

かつてぼくが在籍した集英社から、毎月『青春と読書』という小冊子が届く。集英社の出版物を宣伝する役割の雑誌だが、連載小説やエッセイなども掲載されており、なかなか充実していて、面白く読んでいる。その10月号に「第20回 開高健ノンフィク…
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第235回:葬儀にて(鈴木耕)

2年ぶりに、ふるさと秋田へ帰った。コロナ感染以来、あまり帰郷していなかった。今回も、まったく予定していなかったけれど、9月15日に姪が亡くなったので、その葬式へ出ることにしたのだ。それが17日だった。実は17日には、本来は欠かせない打…
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第224回:沖縄の選挙結果から考える(鈴木耕)

沖縄の県知事選が終わった。結果はみなさん、もうご存じのとおり。ぼくも、ともあれほっと胸をなでおろした。玉城デニー現知事が、予想通りほぼ圧勝という形になった。ぼくは親しい沖縄のジャーナリストから、投票日の前日(10日)に電話で情報を…
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第223回:77年間、今ほどひどい時代はなかった(鈴木耕)

『戦争を知らない子供たち』が流行ったのは1971年だった。ぼくは1945年に生まれた。「戦争が終わって ぼくは生まれた」のである。「ウォーキング・ディクショナリー」という言い方がある。「生き字引」という意味、「何でもよく知っている人」と…
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第222回:黙れっ! 原発‼(鈴木耕)

ぼくは原発事故の翌年(2012年)7月に、『原発から見えたこの国のかたち』という本を出した。版元の「リベルタ出版」は、社主が高齢を理由に廃業してしまったので、残念ながらもう絶版となってしまった。でも、ぼくにとってはとても大事な本だっ…