言葉の海へ
第27回:佐川君への手紙(鈴木耕)
鈴木耕 -
芥川賞受賞作品に『佐川君からの手紙』(唐十郎)という小説がある。佐川宣寿前国税庁長官の国会での証人喚問の日、ぼくは小さな手術のために病院の待合室にいた。備え付けのTVで、国会中継を見ていたら、なぜかふとその小説のタイトルが頭に浮...
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第26回:壊れゆく国の片隅に(鈴木耕)
鈴木耕 -
政治がひどいことになっている。次から次へと、公文書の隠蔽だの、改竄文書だの、データのデタラメだの、政治家の圧力だの、官僚のごまかし答弁だの、政権幹部の開き直り放言だの、頭は下げない..
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第25回:ぼくの絵(写真)日記 〈3月11日〉(鈴木耕)
鈴木耕 -
今年の3月11日は日曜日でした。あの東北の大地震と津波、それに続く福島第一原子力発電所爆発事故から、もう7年も経ってしまいました。7年も経つと、大震災のきおくも原発事故のこわさも...
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第24回:OAR(ロシア出身の選手)こそが五輪憲章の精神の具現化だった…(鈴木耕)
鈴木耕 -
ドーピング問題で、国家代表としては参加できなかったロシアの選手たち。オリンピックについて考えると、OAR(Olympic Athlete from Russia)と...
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第23回:「東京オリンピック」への疑問(鈴木耕)
鈴木耕 -
ぼくはテレビを見る時間がけっこう長いほうだろう。だけど、見る番組は限られている。ニュース番組(最近はNHKではなく、TBS系のケーブルTV「ニュースバード」が多い)とスポーツ中継...
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第22回:戦争を生き延びた人たちが去って行く(鈴木耕)
鈴木耕 -
2月3日の深夜、義母が亡くなった。97歳の誕生日から、ちょうど1週間目だった。大正10年(1921年、酉年)の生まれ。よく生きた。酉年の守り本尊はお不動様ということで、90歳ごろまでは毎年...
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第21回:寒さの中の「ちょっといい話」(鈴木耕)
鈴木耕 -
寒い。北国育ちのぼくでさえ、寒い。でも楽しみもある。外へ出る必要のない日は、居間からぼんやりと小さな庭を見ている。実りの秋が終わると、野鳥たちには厳しい冬。餌がなくなるのだ。我が家で...
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第20回:いくたびも雪の深さを尋ねけり(鈴木耕)
鈴木耕 -
雪が降った。東京ではかなり珍しい大雪。テレビが前日から大騒ぎしていた。この程度の雪で、首都機能が麻痺する。我がふるさと秋田の冬を思い出して、ぼくは苦笑いする。故郷はこの冬、とても...
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第19回:魔法の言葉は「北」と「カネ」か(鈴木耕)
鈴木耕 -
年が明けて2週間ほど。なんとなく正月気分も抜けて、世の中もぼく自身の周りも日常を取り戻している。普通の生活…。新聞もTVも、同じパターン。あまりいいこともない。それが日常。ぼくの新聞...
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第18回:米軍基地を考えながら(鈴木耕)
鈴木耕 -
2018年、最初の「マガジン9」の更新です。明けましておめでとう…と書くのが当たり前だけれど、今年のぼくはそう書けない。なにしろ2年つづきの喪中。一昨年、昨年と、親族が相次いで旅立って...