2024年12月3日
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想田和弘

想田和弘
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想田和弘(そうだ かずひろ):映画作家。1970年、栃木県足利市生まれ。東京大学文学部卒業。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。最新作『五香宮の猫』(2024年)まで11本の長編ドキュメンタリー作品を発表、国内外の映画賞を多数受賞してきた。2021年、27年間住んだ米国ニューヨークから岡山県瀬戸内市牛窓へ移住。『観察する男』(ミシマ社)、『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書)など著書も多数。

第62回:限りなき欲と限りあるカラダの間で(想田和弘)

最新作『港町』(2018年、観察映画第7弾)と『ザ・ビッグハウス』(2018年、観察映画第8弾)を、2月15日から開かれたベルリン国際映画祭とベルリン批評家週間でそれぞれワールドプレミア上映した。

第61回:「争点に関する自党の立場が不人気な場合には、争点には触れない方が選挙に勝てる」という方程式(想田和弘)

沖縄の名護市長選挙で2月4日、米軍普天間基地の辺野古移設阻止を掲げる現職の稲嶺進候補...

第60回:真剣になっても深刻にならない心(想田和弘)

元旦、妻から「今年の抱負は?」と聞かれて何かを答えた。ところがその数日後、恐ろしいことに何て答えたのかもう忘れていた。最近の忘却力はすごい。そこで別の抱負を考えた。「真剣になっても...

第59回:「慈悲の瞑想」のすすめ “闘い疲れ”を感じている皆さんへ(想田和弘)

早くも年の瀬である。2013年2月から月に1回のペースで書いてきたこのコラムも、今回が59回目。こんなに書き続けることになるとは思わなかった...

第58回:ジャイアンと仲良くしているがために、狙われるスネ夫(想田和弘)

ずいぶん前のことになるが、友人のAくんとこんな会話をしたことがある。A「日本はアメリカの51番目の州みたいだって、揶揄する文脈で語られるけどさあ、本当に“州”だったらすごいよね...

第57回:安倍政権にお灸を据えたいとは思うけれど、しかたなく与党へ投票するという人へ(想田和弘)

拙作のレトロスペクティブに出席するため、イタリアのフィレンツェに来ています。できれば僕も映画のことだけを考え、「花の都」を満喫したいとこ...

第56回:9月11日に思う。私たちに「やられても、やり返さない」覚悟はあるか(想田和弘)

今年も「あの日」がやってきた。9月11日である。あの日から16年の歳月が経ち、その記憶は薄れてきている。ニューヨークであの日を生きた僕の身体からも、社会からも。だからか、SNSには「あの日を忘れてはならない」というメッセージが...

第55回:小川プロ「三里塚シリーズ」が示す、現代に生きる私たちの暗部(想田和弘)

小川紳介と小川プロダクションは、日本のドキュメンタリー映画史を語る上で欠かせない存在であり、彼らが残した作品群は「古典」である。古典であるからには..

第54回:日米の比較で考える「議会が機能する条件」(想田和弘)

「共謀罪」法がついに施行された。  秘密保護法、安保法制に続いて、非常に問題が多く反対も強い法律が議論もなおざりのまま、ほとんど修正されることもなく、超特急の速さで通ってしまう状況を...

第53回:左右の既成政治から離れた新しい「受け皿」(想田和弘)

安倍政権のスキャンダルや閣僚による失態が相次ぐ中、「かつてなら内閣が吹っ飛ぶような問題なのに」という言葉を頻繁に耳にする。しかし、いっこうに内閣は吹っ飛ばない。どころか支持率も下がらない。したがって安倍政権の自浄能力は起動しない。この国の政治は、いったいどうしてしまったのだろう...