2024年4月27日
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雨宮処凛

雨宮処凛
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あまみや・かりん:作家・活動家。2000年に自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版)でデビュー。06年より格差・貧困問題に取り組む。07年に出版した『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。近著に『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』(光文社新書)、『学校では教えてくれない生活保護』(河出書房新社)、『祝祭の陰で 2020-2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く』(岩波書店)。反貧困ネットワーク世話人。「週刊金曜日」編集委員。

第615回:安倍元首相銃撃事件から4ヶ月〜じわじわと心を蝕むカルト汚染〜の巻(雨宮処凛)

安倍元首相銃撃事件から4ヶ月以上が経った。あの日以来、「パンドラの箱が開いた」かのように、旧統一教会と自民党とのズブズブな関係が白日のもとに晒されている(自民党だけではないが)。戦後日本の歴史そのものがひっくり返るような実態に、…

第614回:間一髪で2匹の犬を救出〜反貧困犬猫部、6月の奇跡~の巻(雨宮処凛)

「昨日から、私も犬も食べてません」。住まいを失った女性からこんなメールをもらったことがきっかけで「反貧困犬猫部」が結成されたのが2020年6月。以来、この2年以上、反貧困犬猫部には「ペットとともに住まいを失った人」「ペットと暮らし…

第613回:「生まれてきてすみませんでした」〜死刑囚表現展〜の巻(雨宮処凛)

「執行日に家族に言葉残すなら生まれてきてすみませんでした」。この短歌は、今年の「死刑囚表現展」に応募されたものだ。死刑囚表現展とは、2005年から開催されてきたもので、今年で第18回目。毎年、多くの死刑囚から絵画や文章、俳句、短歌な…

第612回:ウトロ地区放火の男と植松聖死刑囚との奇妙な符合。の巻(雨宮処凛)

「現在、日本、世界において多くの人が、罪のない人々が見殺しにされ、多くの困窮者が支援を受けられず、南米、アフリカ、アジアのそうした国々から来られた方も、支援を受けられず見殺しにされている。これはひとつの事実でございます。 しかし…

第611回:冷笑という暴力と、『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち〜』(雨宮処凛)

ひろゆき氏のTweetが大きな批判を浴び、波紋を広げている。辺野古の座り込み現場に行った、アレだ。「新基地断念まで座り込み抗議3011日」と書かれた看板の横でピースサインするひろゆき氏。そんな写真とともに投稿された言葉は「座り込み抗議…

第610回:国葬が終わり、「分断」が残る。の巻(雨宮処凛)

あなたは「自分はここに住み続けられるだろうか」と不安になることはないだろうか。あるいは飲食店や病院などに行った時、「自分が何をしている誰かバレたら大変なことになるのではないか」と思ったりしないだろうか。もしくは普通に生活している…

第609回:『彼女はなぜ、この国で 入管に奪われたいのちと尊厳』〜改めて、ウィシュマさんの死から考える。の巻(雨宮処凛)

「どうせ死んでもオオゴトになんてならないだろ」。この国には、長らくそんな意識が共有されてきた場所がある。それは入管の収容施設だ。2021年3月、スリランカ女性のウィシュマさんが亡くなったことで大きく注目された入管問題。今年9月に…

第608回:コロナ禍と自殺。の巻(雨宮処凛)

コロナ禍で自殺が増えたことは誰もが知る通りだ。2020年で2万1081人で、19年と比較して912人増(21年は2万1007人)。実に11年ぶりに前年を上回った。特に女性の増加がすさまじく、935人も増えて7026人。要因はさまざまだろう。コロナ禍でク…

第607回:外国人と生活保護について。の巻(雨宮処凛)

「国葬反対より外国人生活保護反対」。9月7日、そんなハッシュタグがTwitterでトレンド入りした。国葬が16億円超という報道を受け反対の声がさらに高まる中、突如現れたハッシュタグだ。この国葬問題で懸念するのは、これまでも作られてきた分断が…

第606回:極秘で準備されていた「国葬級の葬儀」から考える。の巻(雨宮処凛)

安倍元首相の国葬の問題で、世論が二分されている。政府は8月26日、国葬費用を閣議決定。警備費をのぞいて約2億5000万円かかるという。各社の世論調査をみると、どの調査でも反対が上回っている。さて、あなたはこの国葬、賛成だろうか、反…