2024年4月19日
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大矢英代さんに聞いた:米国から見た先島諸島の軍事強化。沖縄戦から見えてくること。

沖縄・琉球朝日放送の報道記者を経てフリーランスとなり、「戦争・軍隊と民衆」「沖縄と戦争」「国家と暴力」をテーマに取材を続けてきた大矢英代さん。昨夏からは米ニューヨーク州シラキュース大学の助教(アシスタント・プロフェッサー)として…

森達也さんに聞いた:負の歴史に向き合わなければ、また同じ過ちを繰り返す――映画『福田村事件』

今年は関東大震災から100年。発災後の朝鮮人虐殺については歴史的事実として広く知られていますが、そのなかで闇に埋もれた事件があります。福田村事件。千葉県福田村(現・野田市)で、香川県から来た被差別部落出身者の行商団が、朝鮮人と間…

沖縄・与那国島で考えた「ひろゆき」のツイートと三上智恵さんの言葉(田端薫)

「6月23日、コロナでずっと集まれなかったから、久しぶりにランチしない?」と高校時代の同級生から誘われた。「その日から沖縄に行くので、残念ながら欠席します」と返信すると「へえ、ダイビング?」。「違う違う。23日は沖縄の慰霊の日で…

『ドンバス』(2018年ドイツ・ウクライナ・フランス・オランダ・ルーマニア・ポーランド/セルゲイ・ロズニツァ監督)

いきなりフェイクニュースである。老若男女の役者たちがトレーラーハウスのなかで、それなりのメークを施しながら、一般の通行人やテレビ局取材班などに扮して待機し、制作者の合図とともに戦火の街へ飛び出す。やがて爆音。自作自演によるバス車…

『怪物』(2023年日本/是枝裕和監督)

カンヌ国際映画祭脚本賞、クィア・パルム賞を受賞するなど、公開前から話題を呼んだ是枝裕和監督の映画『怪物』を観た。舞台は大きな湖のある郊外の町。小学校5年生のクラスで起きた、いじめを思わせる子どもどうしのけんかとそれを巡る大人たち...

政治をカジュアルに! 自治体を越えてつながり、地域から社会を変えていく(その1)選挙戦を振り返って

女性議員の増加、地盤を持たない新人議員の上位当選など、これまでにない変化が各地で見られた4月の統一地方選。「あとから『あの選挙は、重要な意味を持っていた』と振り返られるのではないか」。政治学者の中島岳志さんはそう指摘します。選挙…

政治をカジュアルに! 自治体を越えてつながり、地域から社会を変えていく(その2)大事なのは「選挙と選挙の間」

女性議員の増加、地盤を持たない新人議員の上位当選など、これまでにない変化が各地で見られた4月の統一地方選。「あとから『あの選挙は、重要な意味を持っていた』と振り返られるのではないか」。政治学者の中島岳志さんはそう指摘します。選挙…

諸永裕司さんに聞いた:見過ごされてきた「PFAS汚染」。社会全体で、問題との向き合い方を考えよう

東京西部の多摩地区で、米軍・横田基地由来と推測される有機フッ素化合物(PFAS)による地下水や飲み水の汚染が問題になっています。2022年、著書『消された水汚染』(平凡社新書)でいち早くこの問題を世に知らせたのが、元朝日新聞記者で現在…

「名前を読む」ことで実感する沖縄戦(仲松亨徳)

沖縄県糸満市の県営平和祈念公園に建てられている「平和の礎(いしじ)」。沖縄戦などで犠牲になった民間人、軍人、敵味方分け隔てなく名前を刻んだこのモニュメントに、「慰霊の日」を前に先日新しい刻銘板が追加された。県内24人、県外341人の…

鼎談 保坂展人×岸本聡子×中島岳志:統一地方選で見えた「新しい潮流」とは何か? 日本版「ミュニシパリズム」で新自由主義に対抗する

昨年、杉並区長に就任した岸本聡子さんがコラムで紹介してくれていた、ヨーロッパで広がる「ミュニシパリズム(地域主権主義)」。地域住民が主体となって、自分たちの手に「公共」を取り戻し、人々の生活を守るための政策を展開していくさまの力…