2024年4月25日
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三上 智恵

三上 智恵
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三上智恵(みかみ・ちえ): ジャーナリスト、映画監督/東京生まれ。1987年、毎日放送にアナウンサーとして入社。95年、琉球朝日放送(QAB)の開局と共に沖縄に移住。同局のローカルワイドニュース番組のメインキャスターを務めながら、「海にすわる〜沖縄・辺野古 反基地600日の闘い」「1945〜島は戦場だった オキナワ365日」「英霊か犬死か〜沖縄から問う靖国裁判」など多数の番組を制作。2010年、女性放送者懇談会 放送ウーマン賞を受賞。初監督映画『標的の村~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~』は、ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、キネマ旬報文化映画部門1位、山形国際ドキュメンタリー映画祭監督協会賞・市民賞ダブル受賞など17の賞を獲得。14年にフリー転身。15年に『戦場ぬ止み』、17年に『標的の島 風(かじ)かたか』、18年『沖縄スパイ戦史』(大矢英代共同監督)公開。著書に『戦場ぬ止み 辺野古・高江からの祈り』(大月書店)、『女子力で読み解く基地神話』(島洋子氏との共著/かもがわ出版)、『風かたか 『標的の島』撮影記』(大月書店)など。2020年に『証言 沖縄スパイ戦史』(集英社)で第63回JCJ賞受賞。 (プロフィール写真/吉崎貴幸)

第93回:極秘だった岐阜の少年ゲリラ兵部隊~97歳老兵衝撃の告白~(三上智恵)

2カ月前、岐阜に住む新聞記者の女性から電話が入った。彼女が取材している97歳の男性が、ゲリラ戦の教官として岐阜の少年たちを指導したと話しているという。しかも中野学校で訓練を受けたと言う...

第92回:74年目の慰霊の日 三つの慰霊碑を歩く(三上智恵)

今年の沖縄の梅雨はしつこい。どんなに降っても不思議と「慰霊の日」直前に梅雨は明け、結局は、あの夏本番の日差しに焼かれながら薫香に包まれて過ごすことになるのに、今年は今日、6月26日に...

第91回:『沖縄スパイ戦史』番外編・護郷隊を描き、詠む 元少年兵・平良邦雄さん(三上智恵)

昨年公開した映画『沖縄スパイ戦史』の制作にあたって、これまで記録されてこなかった多くの貴重な戦争証言に接することになった。しかし、映画の中に収めきれたのは、ほんの一部であり、それ以外...

第90回:島の色が変わった日 ~宮古島に陸上自衛隊がやってきた~(三上智恵)

宮古島には地対艦ミサイル部隊、地対空ミサイル部隊、警備隊、合わせて800人規模になる陸上自衛隊駐屯地が開設される計画だが、3月26日、先発部隊の宮古警備隊380人による「編成完結式」なるも...

第89回:まだ黙殺を続けますか?~沖縄県民投票で示された民意~(三上智恵)

軍事基地を造るために辺野古の海を埋めることについて、沖縄県民はどう思っているのか。日米両政府が決めたから、ではなく、あなたはどう思うか。これは聞かれたことはなかった。すでに在日米軍基...

第88回:リョーコー二等兵が咲かせた桜(三上智恵)

2月26日の沖縄県民投票は、選択肢を増やす折衷案で何とか全県で実施することになった。しかし、差し迫った自衛隊配備を問う石垣の市民投票は市議会で否決、等々、沖縄の基地をめぐる動きはいつも..

第87回:「県民投票潰し」とハンガーストライキ(三上智恵)

あり得ないことが起きている。沖縄県民の民意を示すための県民投票に、3割の県民が参加できなくなった。所属する市町村によって、民意を示すことができたりできなかったりするって、これ全く意味 ...

特別番外編:『沖縄スパイ戦史』マップ

沖縄戦を学ぶ旅行手引書は数多く手に入りますが、北部の戦争、とりわけ護郷隊についてはその足跡を辿るヒントになるものもほぼないので、即席ですが、リョーコーさんが植えた少年兵の桜を見に行くお花見に合わせ、映画ロケ地マップのようなもの...

第86回:埋められたのはこの国の未来~辺野古の海に土砂投入(三上智恵)

ポイント・オブ・ノー・リターン。もう引き返せない地点。政府は辺野古への土砂投入を12月14日だと一方的に通告し、「原状回復が困難な新たな段階に入った」と盛んに喧伝した。今日ここに至った事..

第85回:地図の上から島人の宝は見えない~市民投票に立ち上がる石垣の若者たち~(三上智恵)

今、沖縄では二つの住民投票の手続きが進んでいる。いずれも軍事基地の建設に絡むものだが、一つは、辺野古の基地建設の是非を問うもので、すで...